ブライダルフェアとは、一言でいうと式場主催の”結婚式の模擬体験会”です。
なんとなくしかイメージできていなかった結婚式が、より具体的に「どんな結婚式になるか」がイメージできるようになります。
ただ注意点もいくつかあります。
予備知識なしで参加すると、思わぬトラブルになることも。実際に契約のトラブルは多く毎年1,000件以上の相談(※)があるんです。
これからブライダルフェアに参加するあなたにブライダルフェアでできることや注意点など、ブライダルフェアに関する全ての予備知識をご紹介します。
ブライダルフェアの種類と立場で違う特徴
注意することはあるものの結婚式場を決める上で欠かせないのがブライダルフェアです。
ブライダルフェアには6つの種類があり「どのブライダルフェアに参加するか?」を調べてから予約をしましょう。
※以前は明確な違いがありましたら、現在は式場見学もブライダルフェアも同じ意味です
驚くかもしれませんが、1回のブライダルフェアの平均時間は約4時間。
一般的な土日のブライダルフェアでは、上記の種類の中から、 されています。
- 見学会+模擬挙式+試食会+相談会
- 見学会+模擬挙式+ドレス試着+相談会
- 見学会+試食会+演出体験+相談会
これだけ長時間になると疲れるカップルも。
そのため何十件も式場を比較することは難しく、3~5つの式場に絞り込んでからブライダルフェアに参加するのがオススメです。
複数あるブライダルフェアの中でも人気なのが試食会!
無料で披露宴の豪華なお料理を食べれます(※)し、ゲストの期待値が高いのも料理なので、試食会の参加は必須です。
※フルコースの試食会になると有料の場合あり。ただし有料でも通常よりも大幅値引きされています
新郎新婦さまからみたブライダルフェア
- 式場のあらゆる施設を見学できる
- 模擬挙式をゲスト目線で体験できる
- お料理を試食できる
- 会場コーディネートを見学できる
- いくらかかるか費用がわかる
- 結婚式を挙げるイメージができる
いいことばかりにみえますが・・・
ブライダルフェアは、美味しいお料理を試食できて、キラキラ空間も楽しめるのに無料。しかも、お土産まで用意している式場もあります。
なぜ、これほどのサービスが無料なのでしょうか?
理由は、式場にとっても成約の大チャンスだからです。
式場からみたブライダルフェア
ブライダルフェアの即決率(※)は非常に高いです。
何よりも驚くことは「ブライダルフェア初参加で契約する」カップルが少なくないこと。先輩カップルに「何件目のフェアで式場を決めましたか?」とアンケートをとったところ・・・
※即決率とは初めてのブライダルフェアで契約すること
1件目で決めた人が20%以上も!
結婚式費用は平均354.9万円(※)と人生でTOP3にはいる超高額な買い物にも関わらず、他式場と比較をせずに決めるカップルが多いのです。
なぜ比較もせずに決めるのでしょうか?
その理由は二つあります。
今日だけ特典!への焦り
ブライダルフェアには必ずといっていいほど特典がついています。
- 挙式料50%OFF
- 挙式料や会場費など最大100万円OFF
- 衣装料最大30万円OFF
- ドレス一着無料
- 料理無料ランクアップ
このような特典は”当日だけ”の成約特典です。(実際には当日だけじゃないことも多い)
ブライダルフェア後、プランナーさんとの相談会で、
「今日、申し込んだら◯◯が無料ですよ」
こんなフレーズをプランナーさんから言われると「お得だ!」と思って契約を申し込むカップルが少なくありません。
当日申し込みをするカップルが多い原因の2つ目に”ブライダルフェア独特の雰囲気”があるよ。
冷静に判断できなくなるブライダルフェアの魅力
式場にとってブライダルフェアは成約チャンス。
そのため結婚式当日と同様に、生演奏の演出をしたり、装飾をしたり、お料理を無料で提供したり豪華なイベントになっています。
はじめて体験する非日常の空間。
空間を彩る装花や誰もが笑顔になるフラワーシャワーに、映画館にいるような映像演出。そして、周りの幸せいっぱいのカップルたち。
こういった条件な重なると、気分が上がるカップルは非常に多く、冷静な判断ができなくなってしまいます。そんな状態で、待っているのがプランナーさんからの一言です。
その日程だと、残り枠が少なくなってますね。来週だと希望の時間帯は枠が埋まるかもしれません。
希望の日程だと残りの枠が1枠しかありません。午後から他の新郎新婦さまの予約もあるので、すぐにご予約されますか?
このような言葉に焦りを感じて契約をするカップルも少なくありません。
では、焦って契約しないためには、どうすればいいのでしょうか?
続いては、ブライダルフェア初参加前に、知っておくと絶対に後悔しないことを説明していきます。
【必読】はじめてのブライダルフェア
まずはブライダルフェア参加までの流れを説明します。
ブライダルフェア参加までの流れ
式場探しからブライダルフェアに参加し、式場を決めるまでの流れは5つの手順で進めます。
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STEP1新郎新婦さまで話し合うまずは話し合いを!日時、場所、誰を招待するかに加えて、両家両親への相談も忘れずに。
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STEP2結婚式場を探すいきなりブライダルフェアに行く前にウェブや雑誌で候補の式場を絞り込みます。
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STEP3ブライダルフェアに行く順番を決める複数の候補を絞ったらフェアに参加する順番を決めます。ポイントは有力候補を最後にすることです。
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STEP4ブライダルフェアを予約する無理のないスケジュールで、2~3週間の短期間で済ませるのが疲れないためのコツです。
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STEP5ブライダフェアに参加後に比較して式場を決める必ず比較検討を!じゃないと結婚式準備が始まってから後悔することも。
以下では、それぞれのSTEPについてポイントとコツ、やることを説明します。
1.新郎新婦さまで話し合う
最初にすることが新郎新婦さまで話し合いの場をもつことです。
細かい内容まで決める必要はありません。
お互いの気持ちを知る機会として話し合いましょう。
- 結婚式を挙げたい時期
- 結婚式に招待したい人
- どこで式を挙げたいか(場所)
上記は、結婚式の費用にも影響するため必ず話し合っておきましょう。その他に、可能なら話し合っておきたいのが以下の3項目です。
- ロケーション
海の近くがいい、ガーデンがいいなど - テーマやコンセプト
ナチュラル、野球、サッカー、ディズニーなど - 雰囲気
厳粛、アットホームなど
新郎新婦さま同士で話し合ったら必ず両家両親へ招待する親戚や希望日時・場所を確認しておこう
2.結婚式場を探す
全国には数千にのぼる結婚式場があります。
単にゼクシィを眺めているだけでは、その中からピンとくる式場を探すことは難しいですよね。
そのため『1.新郎新婦さまで話し合った』結果を元に、以下の手順で探すと候補をピックアップできます。
- エリアを絞る
ひとつに絞る必要はなく、例えば『みなとみらい』か『表参道』など、複数あってもOKです。 - 式場タイプを絞る
結婚式場には、ホテル・専門式場・ゲストハウス・レストランの四種類のタイプがあります。これも複数あってもいいので絞りましょう。 - 招待ゲストをざっくり決める
家族婚なのか、同僚や友人を呼ぶかをざっくり決めます。なぜなら40名以下はNGや多すぎると収容できないことがあるからです。
この作業をするだけで効率的に絞り込めます。
その後は、ゼクシィやマイナビウェディング、ウェディングパークなど式場検索サイトを活用して、さらに自分たちで回れるぐらいの数まで候補を絞りこめば完了です。
実は契約をするタイミングによって結婚式の費用は100万円以上も違うことがあります。
ポイントは結婚式までの残り日数で、かんたんにいえば結婚式までの残り日数が短ければ短いほど安くなる傾向にあります。
3.ブライダルフェアに行く順番を決める
オススメは本命の式場を最後にすること。
本命の式場を最後にすることで、以下の二つの効果があります。
- 本命があるため他のフェアで決めずに最後まで比較できる
- 本命式場の初回特典を交渉せずにもらえる
式場は普段とは違う空間のため、はじめてのブライダルフェアは緊張するものです。
チェックを忘れることも多く、いくつかのブライダルフェアを経験することで、正確な目で本命の式場を調査できるメリットもあります。
4.ブライダルフェアを予約する
ブライダルフェアは予約する場所で違いがあります。
多いのは以下の3つです。
- 式場サイトから直接
式場と直接やりとりができるため対応の丁寧さが分かる。式場によってはベストレートになることも。 - 式場検索サイト
検索サイト独自の特典があります。4万円分の電子マネーや商品券など活用すると得をします。 - 相談カウンター
式場のプランナーさん以外へ相談できるが、相談カウンターの人の経験や知識に左右される。
ブライダルフェアは申込みの手段や経由サイトによって、特典の金額が異なります。また時期によっても各社でキャンペーンをおこなっています。そのため毎月更新で最もお得なキャンペーンをまとめています。
5.ブライダルフェアに参加し、比較して式場を決める
ブライダルフェアは単に参加するだけだと、しっかり比較ができません。
- 自分たちの優先度を決めた上で、
- チェックリストを元に、
- ブライダルフェア当日は、式場の施設や設備・働くスタッフ・雰囲気などを確認する
上記の手順で比較をしましょう。
ブライダルフェア当日に使える を用意しました。無料でダウンロードできますので活用してみてください。
※簡易版は、こだわりの少ないカップルや家族婚・少人数婚向けです
なお、チェックリストのページでは更に細かい内容も説明しています。
参加前に知らなきゃ後悔する四ヶ条
先輩カップルのアンケートをみると、95.2%の人が「ブライダルフェアでもっと◯◯しておけばよかった」と後悔したことを答えています。
予算などを考えず、一番高い見積もりをもらえば良かった。オプションは、正直どんな内容か検討がつきません。
もう少し結婚式に関する情報を勉強しておけばよかった。リサーチしていたらほかの式場と比較できたと思います。
費用の相場を調べておけばよかった。プラン内容や費用の知識がなく、安いのか高いのかなどの判断に困りました。
予備知識なしでの参加は後悔の原因!
言葉は悪いですが、事前知識なしでは結婚式場の思う壺です。
<ブライダルフェア参加前の四ヶ条>
- 見積書のプランは最低価格ということがほとんど
- キャンセルをしても内金(申込金)は返金してもらえない
- ブライダルフェアに参加すると高い確率で勧誘がある
- チェックリストを元に参加しないと後悔の原因になる
ブライダルフェスタの参加もあり
「何も分からないから、とりあえずブライダルフェアに参加して、初回で契約した。」
こうならないためにオススメがブライダルフェスタ(ブラフェス)です。
- 結婚式のイメージがなにもない
- とりあえずブライダルフェアにいってみたい
- 何から始めればいいか分からないから最初のキッカケとしてフェアに行きたい
こんなカップルならブライダルフェスタへ!
ブライダルフェスタは、1日で複数の式場(プランナーさん)と話ができるイベントです。また、展示物やドレスショーなど結婚式の雰囲気も味わえるため、はじめての人は検討しましょう。
先輩花嫁に聞きました。データで分かるブライダルフェア
続いては、196人の先輩花嫁さまへアンシェウェディングが実施した”ブライダルフェア”のアンケート結果を紹介します。
調査方法 | インターネット独自調査 |
対象者 | 過去2年以内に結婚式を挙げた花嫁さま |
年齢 | 23~37歳 |
調査期間 | 2019年10月20日~2019年12月15日 |
- 参加前に結婚式のイメージはできてた?
- 約7割のカップルがイメージがない状態。
はじめてのことで仕方がありませんが、プランナーさんの思う壺にならないためにも予備知識は知っておきましょう。とくに のがオススメです。 - 何件のブライダルフェアに参加した?
- 少なくても
しておくと”納得度”も高くなります。 - 何件目の見学で式場を決めた?
- 1~2件目で決める人が約4割。
結婚式の打ち合わせは挙式4ヶ月前から始まるのが一般的なため、後悔するのは打ち合わせが始まってから。そのときにはキャンセル料が発生し、手遅れになるため、契約前の見極めが鉄則です!
- ブライダルフェアに参加した式場を、どのように探した?
- この質問項目は地域により差がありました。
参考程度にしていただければと思います。
- どのブライダルフェアに参加しましたか?
- 驚くことに試食会に参加しないカップルも・・・
ゲストが であるため絶対に参加しておきましょう。
- 参加前に準備したことはありましたか?
- 準備していたカップルは半数程度でした。
準備したこと(先輩花嫁様の声)
ノートを準備し、全ての会場のメモと担当者の名刺を残しておきました。そうすることで、振り返りながら検討できたり、次回聞くべきことをメモすることができました。いくつもの会場で「挙式をあげる日にち」など、何度も同じことを聞かれるので、はじめにめもして置くとその都度確認しなくても大丈夫です。
だいたいの金額をゼクシィなどの情報誌から調べて、ある程度絞っていきました。また、なるべくプランナーさんに流されないようにどんな雰囲気の式をあげたいか、イメージして行きました。今契約したら◯万円引きです、のような誘惑に惑わされないようにしておけばよかったです。
会場を沢山見るとだんだん分からなくなってくるので、比較対象として本命ではないフェアに参加しておいたのは良かったと思います。他の会場の金額はもちろん、スタッフの雰囲気やお料理などの比較が出来ることで、最終的な決断をしやすくなりました。
とにかくたくさんの情報を蓄えて行きました。いくつもブライダルフェアに参加したかったから一つで決めないようにしました。後は大体の参加人数の把握と他の同じくらいの式場の見積もりを準備して行きました。大事です。
後悔したこと(先輩花嫁様の声)
二人で挙式のイメージについて話を行い、お互いの要望を確認し合っておけば良かったと思います。実際に要望通りのプランが実現できそうな式場なのか確認をすることも出来ますし、さらに自分たちの想像を膨らませて新たな式の在り方も考えることができると思うからです。
大まかな予算と結婚式において重視する点をしっかり検討しておけばよかった。プランナーの方にいろいろな演出を説明いただき、見積もりを出したが他の式場と比較するに当たり、見積もりに入っている内容と入っていない内容が式場により異なるため、費用の観点で比較にならない所もあった
写真をしっかり撮ったりしていなかったので、どういう料理が出たかをきちんと確認していなかったとおもいます。その後、別のブライダルフェアの料理と比較したかったのにできなかったので、きちんと写真や動画に収めておくべきだと思いました。
どのような目的でブライダルフェアに参加するのか、あまり具体的に考えていなかったことを少し後悔しています。デート感覚で、デザートを食べに行くくらいの気持ちでいってしまいました。せっかく2人の予定をあわせていくのだから、どういったポイントをチェックするのか、前もって考えておけばよかったと思います。
- ブライダルフェア後に契約の話はあった?
勧誘の内容(先輩花嫁様の声)
当日中に成約すると○○円割引になります、としつこく言われてしまい、少し不快な気持ちになりました。
会場により違いましたが、一軒目はかなり勧誘がありました。おもてなしもして頂きましたが、やはり他と比較させたくないようで様々な提案をしてきました。空いていないと言われた日も実は空いていると言われたり、今日決めてもらえるとお値引きの特典をつけますと言われ悩みましたが、他と比較していないことを理由にこちらもねばり1週間後のお返事ということでその日は帰りました。
5件の式場にいきましたが、5件3件で「今日決めたら◯◯円安くします」や「オプションを無料にします」などしつこく営業されました。後日、電話がかかってきた式場もありました。2件は、誰もが知っている有名なホテルだったからなのか、しつこさはなくスマートでしたw
のカップルが契約の話があったと回答しました。- どんな服装で参加した?
- 回答はさまざまでしたが「ちょっとおしゃれをしたお洋服」が多かったです。
女性ならワンピースにパンプス、男性ならジャケパンなど。回答してくださった中には、カジュアルな人が多くて、逆にフォーマル(スーツなど)な人は浮いていたという回答もありました。
- 誰と一緒に行った?(複数回答可)
- カップルが多いですが、地域によっては家族で参加も少なくありませんでした。
遠距離中の新郎新婦さまは、一人で参加する人もいますし、数は少ないものの友人同士で参加する人もいます。
お一人や子供と一緒にブライダルフェアに参加する場合は以下の記事も参考にしてみてください。
よくあるブライダルフェアのQ&A
参加はできます。
ただし先輩カップルのアンケートにもあるように「なにもなし」での参加は後悔の原因になるかもしれません。ゼクシィやみんなのウェディングなどで先輩カップルの体験談をみたり、ブライダルフェスタで複数の式場から話を聞くのも最初のキッカケとしてはオススメです。
もちろん参加できます。
式場や式場検索サイトでは、卒花嫁の座談会のような形で先輩カップルとのイベントを実施しているところもあります。先輩カップルと話をする中で「なんで結婚式を挙げたのか?」や「結婚式を挙げて良かったか?」など聞いてみるのもいいかもしれません。
式場で用意していることも多いので、事前に問い合わせるのがオススメです。
ブライダルインナーは着用するドレスによって変わるため、購入しても本番で使わない可能性もあるので、ブライダルフェアの段階での購入はオススメしません。
参加はできますが・・・目移りするためオススメはしません。
ただし、比較を一切しておらず、キャンセルも致し方ないというなら問題ありません。もし「こっちの方が良い」と契約済以外の式場を希望するなら、「実は他の式場に申し込んだのですが、キャンセル料がかかるので悩んでいます」とプランナーさんに相談してみてください。キャンセル料分を割引してくれる式場もあります。
参加はできます。
先輩カップルの中には同じ式場のブライダルフェアに3回も参加した人も。その場合は担当プランナーさんに一言伝えましょう。
式場と交渉次第です。
初回だけというのは、あくまでも成約させるための鉄板フレーズ。二回目のブライダルフェアで「価格で迷っている」と正直に伝えるのがオススメです。また、式場との交渉は、契約する前まではカギ!
契約後は一切の値引きをしないことが多いため、契約前の段階で交渉することは必須です。
1分で振り返り
この記事のまとめ
ブライダルフェアは結婚式への登竜門。
6ヶ月~1年以上も続く結婚式準備をスムーズに、喧嘩なく過ごすために肝心なのが式場選びです。
少し大変ですが式場選びの期間は約1ヶ月程度。
実働時間にすれば3~4日ほどですから、ここを頑張って乗り切ると、後がすごく楽になります!