[全文掲載] 新郎謝辞でしっかりと披露宴を締めくくるコツと例文集(コロナ対応あり)

披露宴の締めくくりとなる謝辞。
緊張するかもしれませんが、しっかり準備しておけば大丈夫!

実際の新郎さまが披露宴で読んだ謝辞も紹介するので、参考にしてみてください。
コロナにも言及した例文も用意しています。

新郎謝辞とは?

花嫁の手紙は両親への感謝を伝えるもの。
一方の新郎謝辞はゲストのみなさまへの挨拶をなります。

謝辞の意味と目的

披露宴で並んで立つ新郎新婦さま

謝辞はゲストへの感謝を伝える挨拶
昔は両家を代表して、新郎父の挨拶が一般的でした。しかし現在は、新郎さまの挨拶が多くなっています。

謝辞で伝える『感謝』は、以下のふたつの意味をもちます。

  • 披露宴にきてくださったことへの感謝
  • ゲストのみなさまへ日頃の感謝

感謝と今後のお付き合いや指導をお願いして締めくくると、まとまった文章になるよ

謝辞のタイミング

花嫁の手紙

謝辞のタイミングは披露宴の最後です。
披露宴全体のプログラムでいえば、花嫁の手紙と記念品・花場贈呈の後です。

終わりよければ全てよしではありませんが……
やはり最後の言葉というのは、結婚式の印象に影響するため重要です。

謝辞を伝えるのは両家の代表

謝辞をいう新郎父

冒頭でも説明しましたが、謝辞を伝えるのは新郎さまが一般的です。
基本的な考え方は、招待状の差出人。つまり結婚式の主催者本人が感謝を伝えます。

注意点

両親世代の常識は新郎父の可能性があります。
そのため念のため両家両親へ相談して決めるのがオススメです。

ちょうどいい新郎謝辞の長さ

砂時計

締めくくりと考えると、ちょうどいい長さは1~2分程度
長時間で疲れている中で、3分以上だと「長い」と感じるものです。

Check!

文字数にすると300字~600文字。
原稿用紙1枚前後で考えておくと、短いようで実はちょうどいい長さです。

新郎謝辞を成功させるポイント

謝辞にはある程度のルールがあります。
ゼロから文書を作成する必要はなく、ある程度のルールにそえば、それほど難しいものではありません。

文章の基本構成

原稿用紙とボールペン

謝辞の構成は、以下の4つで考えましょう。
まずは各パートそれぞれで文章を考え、最後につなげてバランスを取れば完成です。

謝辞の基本構成
  1. 書き出し(当日のお礼)
  2. エピソード(心境や結婚式当日に感じたこと)
  3. 今後の抱負(未来への決意)
  4. 結びの言葉(今後のお付き合いのお願いと幸せを願う言葉)

NGワードとNGな話題

NG標識

結婚式というおめでたいシーンではNGのワードや話題があります。
いわゆる『縁起が悪い言葉』『不快感を与える話題』は避けましょう。

NGワード

忌み言葉や重ね言葉など基本は招待状と同じルール。
別れや不幸、不吉な言葉を使わないように、作成後は花嫁さまや両親にチェックしてもらいましょう。

不吉・不幸を連想する言葉

切る、割れる、終わる、流れる、衰える、無くす、焦る、数字の4と9 など

別れや再婚を連想する言葉

飽きる、離れる、忙しい、壊れる、戻る、消える、帰る、再び、再度、二度 など

重ね言葉

たびたび、くれぐれも、わざわざ、重ね重ね、重々、いよいよ、度々 など

NG話題

エピソードで気をつけたいのがNGな話題。
最悪なのがウケを狙った暴露話や下ネタ系で、内輪受けをしても他のゲストからすると下品です。

Check!

謝辞で笑いをとる必要は一切ありません。
目的はただただ感謝を伝える場ですので、笑いがほしければ披露宴中の別の演出で実施しましょう。

飲みすぎや丸暗記に注意!

披露宴でビールを注ぐ人

新郎さまのよくある失敗談が飲みすぎ
ベロベロ状態で「謝辞どころじゃない」とならないように!

また丸暗記もオススメしません。
緊張で不安ならカンペがあっても問題ありません

POINT

カンペがあっても姿勢を正して、ゲストに目配りすれば堂々として見えます。
両家両親とご親族一同のみなさまが「この人なら大丈夫!」と思っていただけるようにしましょう。

[文例集] 実際の新郎さまが披露宴で読んだ新郎謝辞を全文掲載

以下では、実際に披露宴で新郎様が読んだ新郎謝辞の全文掲載します。
自分なりに変更して利用してみてください。

未来への決意を込めた新郎さまの謝辞(408文字)

本日はコロナ禍において、私達のためにお集まり頂き誠にありがとうございました。

〇〇部長から頂きました言葉、しっかり響いております、ありがとうございます。
また私の両親、〇〇(妻)のご両親から頂く人生の先輩としてのアドバイスを胸に、これからも一層精進して参りますので、どうぞ皆様のお力添えを頂きたく、よろしくお願いします。

この様な状況でございますので、充分なおもてなしができませんでしたが、私達夫婦の門出を御祝いに来ていただきましたこと、大変有難く思っています。
これからは自分の事だけでなく、新しくできました家族の事、この先増えるであろう家族の事も考え、より一層気を引き締め、家族を支えていけるように努めてまいります。
まだまだ未熟な私達夫婦でございますが、これからもご指導ご鞭撻よろしくお願い致します。
簡単ではございますが、御挨拶に代えさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。

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すべてのゲストへ感謝を伝えた新郎さまの謝辞(614文字)

本日は、ご多用の中、わたくし達二人のためにご足労いただきまして、誠にありがとうございました。

皆様ご承知の通り、世界中で新型コロナウイルスのために、経済の低迷や医療機関の混迷など極めて厳しい状況が続いております。
そんな中で、本日を迎えることに不安や戸惑いを感じておりました。
しかし日頃からご指導いただいている上司の皆様や切磋琢磨している同僚のみなさま、長い間わたくしを支えてくれた友人、初めてお会いする●●(妻)の友人や会社の皆様、初めてお会いする●●(妻)の親戚の皆様のお顔を今日、この日に拝見でき本当にうれしく思うととともに、改めて皆様に感謝の想いでいっぱいでございます。
そして何より●●(妻)ご両親におかれましては、私のような若輩者との結婚を快諾いただき、お祝いしていただきましたことに、心からの感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

コロナウイルスのような今まででは想像もつかないことが起こる世の中です。
これからの、わたくしたち二人の道のりにも想像もつかない困難があると思いますが、本日、皆様に祝福していただいたことを心に刻み、●●(妻)と手を取り合って、幸せな家庭を築いていく所存でございます。
まだまだ未熟な二人ではございますが、これからも何卒ご指導ご鞭撻いただきますようお願い申し上げます。
改めまして、皆様からの過分なお祝いのお気持ちをいただきましたこと、ここに重ねて御礼申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。

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結婚式を延期した同級生と結婚した新郎さまの謝辞(745文字)

本日は、●●(新婦の名前)、私●●(新郎の名前)のためにお集まりいただき誠にありがとうございました。
元々は、昨年4月に挙式予定でしたが、皆様に大変なご迷惑をおかけしながらも本日という日を迎えることが出来ました。
昨年の7月に挙式を取りやめにするか延期をするかで、●●(新婦の名前)と本当に悩みましたが、そんな中、私たちの背中を押してくれたのが、私がいつもお世話になっている●●部長の「最近なんだか暗い話ばっかりだからさ!いつでもいいから絶対結婚式やりなよ!結婚式は参加する人もみんな幸せになるんだから!」というお言葉でした。
そして、皆様のおかげさまを持ちまして、本日を迎えて改めて幸せを感じるとともに、改めて今日この日を迎える事が出来た幸せは、皆様のおかげであると痛感しています。

披露宴中にもご紹介させていただきましたように、●●(新婦の名前)とは高校1年生に出会い、以来約10年という長い月日をともにしてきました。
結婚!と言ってもなんだか実感がわかなかったというのが、実は正直なところだったんです。
ですが今日、皆様にこうしてお集まりいただき 祝福のお言葉をいただき結婚したんだなぁということを感じ改めて責任の重さを痛感しております。
皆様のおかげで今日この日を迎えることができたことを忘れず、より一層、二人で精進してまいりますので、これからも引き続き宜しくお願いいたします。
最後になりますが、本日の結婚式をお手伝いいただいた、●●さんと●●さん、受付をしてくださり、ありがとうございました。余興を披露いただいた、●●さん、●●さん、●●さん、●●さん、最高の歌でした、ありがとう。
そして、結婚式場の皆様方にも感謝申し上げます。
本日は、私たちの結婚式にお集まりいただき誠にありがとうございます。

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家族婚で読みたい両親へ感謝の気持ちをこめた新郎さまの謝辞(550文字)

本日はご多用のなか、私たちふたりのためにお集まりくださり、ありがとうございます。
この結婚披露宴では、みなさまより心のこもった励ましやお祝いのお言葉を頂戴いたしましたことをここに感謝申し上げます

なにぶん若輩者ではございますが、これからふたりで力をあわせて幸せな家庭を築いてまいりたいと存じます。
普段は何も言わず優しい親父ですが、いざという時に頼りになる父親。
いつも口うるさく愛情いっぱいに叱るお母さん、今日という日を迎えられたのも、おふたりが私を愛情たっぷりに育ててくださったからです。
今まで育ててくださり、本当にありがとうございました。
これからもご迷惑をかけることもあろうかと存じますが 少しずつ家庭を支える大黒柱として成長して参りますので、これからも温かく見守っていてください。

そして、妻の○○を育てて下さったお父さん、お母さん。
こんな素敵な○○を愛情いっぱいに育てて下さり、感謝申し上げます。
今までおふたりが○○を大切に育ててこられた分、これからは僕が○○を守ってまいりますので ご安心ください

未熟なふたりではございますが ふたりで支え合い、笑顔の絶えない温かい家庭を作ってまいります。
これからも 今までと変わらず ご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます
本日は誠にありがとうございました。

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妊娠報告を交えた新郎さまの謝辞(322文字)

本日は、私たちふたりのために、お集まりいただきありがとうございました。
無事に皆様の前で誓いをたて、正式に夫婦になることができました。
今まで支えていただいた方々、そして両親に感謝します、ありがとうございます。

そして皆様にご報告があります。
すでにご存知の方もいますが、妻が妊娠していることがわかりました。
一昨日、病院で確認していただき、妊娠2ヶ月ということです。
これから夫として、また父となり、より一層、気が引き締まる思いです。

まだまだ、未熟なふたりですが、これからより一層、社会の一員として立派な家族になれるように、邁進いたします。
これからもご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

最後になりましたが、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

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ゲストだけでなく式場スタッフにも感謝を伝えた謝辞(652文字)

本日はご多用の中、私たちのためにお集まりいただき本当にありがとうございました。
このように盛大な披露宴ができたのもひとえに、皆さまのおかげと心より感謝申し上げます。
また親身になってくださったウェディングプランナーの○○さん、会場スタッフのみなさま、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

本日、みなさまとお話しする時間を設けさせて頂き、みなさまからお祝いの言葉を頂戴し、大変感激いたしました。
同僚や上司のみなさまには、社会人として育てていただきました。友人のみんなには、いつも助けていただきました。きっとこれからも助けてもらうと思います。親族のみなさまには小さなころから見守っていただきました。本当にありがとうございます。
そして○○さん(妻)の友人や親族のみなさまとお話し、人柄に触れたことで、○○さんと結婚したことは人生最高の決断だったと確信いたしました。
改めてこれまで多くの方に支えられて人生を送ってこられたことを実感し、みなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。

今後の人生においては、さまざまな壁にぶつかることもあるかと思います。
しかし、明るく笑顔の多い家庭を築き、ふたりで乗り越えていけるようにしていきたいと思います。
みなさまへの感謝の気持ちを忘れず、少しずつ成長してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、ご列席の皆さま方のご健康とご多幸をお祈りしまして、私たちふたりのごあいさつに代えさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。

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1分で振り返り
この記事のまとめ

アンシェくん
  • 謝辞とは披露宴の最後に感謝を伝える意味がある
  • 謝辞の言葉を伝えるのは両家の代表(招待状の差出人)で、最近は新郎さまが一般的
  • ちょうどいい長さは2分前後で、3分以上だと間延びする
  • 謝辞は披露宴の最後になるため飲みすぎに注意!
  • 丸暗記は注意!カンペを読んでも問題ない

謝辞の例文とともに作成方法を紹介しました。
時間としては2分前後のため、詰め込み過ぎにも注意し、簡潔にゲストへの感謝を伝えることが大事です。