何でもQ&A「のしはしないとダメですか?」

投稿日:2017年7月23日/質問者:QPさん
結婚式の引き出物にのしは、付けなくてはならないのでしょうか?

ざっくり言うと……

必ずつけなくてはいけないルールはなく、昔からのしきたりです。
「古臭い」や「意味不明」、「知らなかった」という理由で、のしをしない新郎新婦さまもおります。私が過去に対応させていただいた新郎新婦さまでも約10%ぐらいはのしをつけずに引き出物をお贈りしています。

さらに詳しい解説は以下より

「のし」は、日本独特の文化です。
ほとんどの人は「のし」本来の意味を理解しておらず、なんとなく付けている人が多いはず。また、のしがあろうとなかろうと受け取った相手も気にしない人がほとんどです。

最近は従来の熨斗ではなく、デザインのしも増えています。
パッケージにのしをデザインしたり、ブライダルでは『のしカード』というメッセージカード形式の熨斗もあります。

実は怖い「のし」のトラブル

結婚式の引き出物でトラブルになりかねないのが「のし」です。
熨斗には、ご両家名を印字しますが、間違って印字してしまうケースが少なからず発生しています。

そんなことあるの?
と思うかもしれませんが、確認ルートが複雑でミスが発生します。

印字ミスの原因
  1. 複雑になりがちな「のし」の確認ルート
  2. 挙式数が多い繁忙期
  3. 内のしは確認ができない

複雑になりがちな「のし」の確認ルート

多くの場合、「のし」確認は以下のルートで作成されます。

  1. ギフト業者が「のし」を作成し結婚式場へ連携
  2. 結婚式場が新郎新婦さまへ確認する
  3. 新郎新婦さまが確認する
  4. 新郎新婦さまが確認後に式場へ連絡する
  5. 式場がギフト業者へ連絡する

スムーズにいけば印字ミスはほぼ起きません。
しかし変更があると上記が何度も繰り返されて、その過程の中で誤って伝わってしまいます。

挙式数が多い繁忙期

とくに注意したいのが繁忙期です。
月間で数千件の挙式に対応するため、作成数は1万以上になることも。

多数の挙式の「のし」を作成しているうちに、別の挙式の「のし」が混ざってしまうことがあります。

内のしが多い

婚礼の引き出物では「内のし」が一般的。
「内のし」は、のしをまいた後に、ラッピングをするため、最終的な確認ができません

のしカードを活用しよう

オススメは「のしカード」です。
アンシェウェディングでも採用しましたが、新郎新婦さまの入力内容を元にシステムで管理し、作成できるためミスが発生しないようになっています。

従来の「のし」は作成手順が非常に複雑。
外字や変更でやり取りを反復する中での印字間違いがほとんどなので、のしカードにすることで解決できます。