招待状は
クオリティはそのままで、手間はかかりますが費用をおさえられます。
今回は招待状の一般的な平均価格や、手作りと業者依頼の価格比較、招待状の節約術を解説していきます。
招待状作成にかかる平均費用
招待状の作成方法には4種類があります。
作成方法によって平均費用は異なるため、以下では を説明します。
4つの作成方法
- 式場または式場の提携業者への依頼
- ネット通販などの外部業者へ依頼
- 手作りキットを利用して自分たちで作る
- 完全手作りで準備する
上記に加えて、新郎新婦さまがお住いの地域性によっても若干の価格差があります。
本調査では『ゼクシィ結婚トレンド調査』を利用しております。調査年により若干の違いはあります。
[全国平均] 招待状の平均単価と総額
全国平均 | 384円/1部あたり |
全国平均総額 | 26,957円+α(欠席人数分) |
全国平均は招待状1部当たり平均384円です。
総額は50名なら19,200円、70名なら26,880円と招待人数により変わります。
実際には欠席者分も考慮しなければいけないため、この金額より少し多めにかかります。
[地域別] 招待状の平均単価と総額
地域 | 平均単価(円) | 概算平均総額(円) |
---|---|---|
全国(推計値) | 384 | 26,957 |
北海道 | 309 | 24,133 |
青森・秋田・岩手 | 389 | 39,250 |
宮城・山形 | 465 | 36,131 |
福島 | 462 | 39,362 |
茨城・栃木・群馬 | 413 | 29,984 |
東京・神奈川・千葉・埼玉 | 377 | 24,279 |
新潟 | 451 | 30,713 |
長野・山梨 | 412 | 31,230 |
富山・石川・福井 | 403 | 24,905 |
静岡 | 431 | 31,592 |
愛知・岐阜・三重 | 349 | 21,324 |
大阪・京都・兵庫・滋賀・和歌山・奈良 | 400 | 24,200 |
岡山・広島・山口・鳥取・島根 | 382 | 26,243 |
愛媛・香川・徳島・高知 | 390 | 30,225 |
福岡・大分・宮崎・佐賀・長崎・熊本・鹿児島 | 359 | 34,141 |
※概算平均総額は結婚式の招待ゲストの平均人数で計算しています
作成方法別の全国平均相場
作成方法別の費用は式場がもっとも高額。
また結婚式場の形態で金額に開きがあり、ホテルなど多目的利用ができる施設に頼むと料金は更に高くなる傾向があります。
※式場が高い理由は表の下で説明しています
依頼先 | 平均(円) | 概算平均総額(円) |
---|---|---|
会場または会場提携事業者にすべて頼んだ | 492 | 34,538 |
会場または会場提携事業者に一部を頼み、残りを手作りした(※) | 425 | 29,835 |
外部の事業者にすべて頼んだ | 286 | 20,077 |
外部の事業者に一部を頼み、残りは手作りした(※) | 332 | 23,306 |
すべて手作りをした | 203 | 14,251 |
※「会場または会場提携事業者に一部を頼み、残りを手作りした」は、会場から手作りキットを購入した新郎新婦さまの金額、「外部の事業者に一部を頼み、残りは手作りした」は外部業者から手作りキットを購入した新郎新婦さまの金額と考えられます
式場が高い理由は?
単に価格だけでみると結婚式場や式場提携業者は割高と思うかも……
しかし式場は本文のマナーチェックがしっかりしており、新郎新婦さまの手間は最小。価格をとるか手間をとるかがひとつの判断基準です。
作成方法を安い順に並べると?
- 全て手作り
- 外部業者に作成も印刷も頼む
- 外部業者から手作りキットを購入し自分たちで印刷する
- 結婚式場から手作りキットを購入し自分たちで印刷する
- 結婚式場に作成も印刷も頼む
驚くことに手作りキットよりも外部業者が安い結果に……
節約したいか、こだわりたいかの判断基準にしてみてください。
招待状だけじゃなく、席次表や席札も必要だから節約金額は総額2~4万円ぐらいになるよ。
印刷に必要な費用
招待状を業者に依頼する場合は以下の2パターンがあります。
- 文面などの印刷を自分で行う(印刷なし・手作りキット)
- 文面などの印刷も業者に依頼する(印刷込み)
封筒の宛名印字のありなしでも料金が変わります。
印刷込みでの依頼
価格の目安 | 招待状本体価格の3割増し程度 |
特徴 | 印刷ミスによるロスがなく、手間は最もかからないため共働きの新郎新婦さまにおすすめの方法です。 |
宛名印字のみ依頼
価格の目安 | 招待状本体価格の2~3割増し程度 |
特徴 | 費用は若干下げられますが、手間は非常にかかります。宛名印刷に対応していない業者もあるため事前確認は必須。 |
筆耕の依頼
価格の目安 | 1部あたり200円前後 |
特徴 | 筆耕とはプロの方に手書きで代筆をしてもらうことで、主に招待状を入れる封筒の宛名部分の代筆を依頼する方が多いようです。 |
自分達で全て印刷
価格の目安 | 0~10,000円程度 |
特徴 | プリンターもありインクもあるなら印刷費用はゼロ。インク代は以外に高く、手間と印刷ミスのロスは考慮すべき点です。 |
店舗のコピーサービス
価格の目安 | 1部あたり30~100円前後 |
特徴 | 業者での印刷に比べて若干安くなるものの印刷ミスのロスや手間を考えると割高かつ使用時はコピー機を占領するため時間帯に注意が必要です。 |
封筒や付箋に必要な費用
招待状には封筒と付箋が必要です。
どちらも招待状の本体価格に含まれていることがほとんど。ただし、追加すると数十円ほどかかります。
ほとんどの人は付箋を使いますが、少人数婚では付箋なしの新郎新婦さまもいます。
封筒の価格
ショップによっては封筒のみの追加ができません。
付箋の価格
追加は
オリジナルの文章だと70円程度が相場です。
※付箋とは祝辞や受付など一部ゲストへの個別メッセージカードです
切手などの郵送料
封筒に貼る切手は
金額は通常の切手と変わりません。先輩カップルの中には、こだわりのウェディング切手を貼付する方もいらっしゃいます。
招待状一式を送るときの切手料金
一般的な招待状は[84円×郵送数分]です。
しかし装飾や特殊厚紙を使ったり、同封物が多かったりすると94円になることも。またデザインが特殊な招待状は、定形外郵便で120円以上の切手が必要なケースもあります。
返信ハガキの切手料金
出欠席の返信ハガキにも切手が必要。
料金は[63円×招待状を送る人数分]です。
招待状同様、返信ハガキにも慶事用の切手を貼付することが望ましいですが、普通切手でもマナー違反にはあたりません。なお、慶事用切手と普通切手の料金差はありません。
招待状作成方法の決め方と節約術
招待状の作成は選択肢が多く、どれを選べばいいか分からなくなってしまいますよね?
以下では、節約&手間を考慮したオススメの作成方法をご紹介します。
手間と価格がまるわかり!作成方法別の比較
招待状の作成方法の選択肢は4つです。
手間を優先させるか、価格を優先させるかで判断すれば納得感があると思います。
手間をかけたくない
結婚式場(他のことに時間を使える)
多少の手間はかかっても安くしたい
外部業者(本文チェックは入念に!)
とにかくこだわりたい
完全手作り(スケジュール管理が大事)
実は手作りキットは注意が必要!
はっきり言ってしまえば、手作りキットはデメリットが多くオススメしません。
手作りキットの5つのデメリットとは?
手作りキットはデメリットが多いです。
すべての手作りキットに当てはまるわけではありませんが……
- 印刷の失敗を考慮し予備分が必要
- 10枚セットなどバラ売りのショップがある
- 枚数が多くなるとインク購入が必要
- ある程度のパソコンスキルが必要
- 自分で印刷をするため、式場や外部業者よりクオリティが劣る
とくにプリンタのインクには要注意!
家庭用プリンターのインクは高く純正なら5色で7,000円程度。総額で高くなってしまう可能性がでてきます。
とくにリボンなどの装飾に注意を。
サンプルのようにキレイに作成できない人もいます。
式場と外部業者のクオリティも変わらない!?
結婚式場と外部業者ではクオリティは変わりません。
なぜなら結婚式場は印刷専門業者ではなく、外部業者へ依頼して作成しています。一方の外部業者は、自社もしくは専門業者で作成しています。
つまり、式場でも外部業者でも作成工程は変わりません。
ただし、デザインや印刷機、紙などの材質差によるクオリティの違いはあります。
式場と外部業者の手間に対する差
結婚式場と外部業者の大きな違いは手間です。
購入手続き程度なら大きな差はありませんが、文章に対する手間が圧倒的に違います。
式場の主なチェック内容
- 忌み言葉や重ね言葉のチェック
- 時候の挨拶などの適切なアドバイス
- 発送時期にあわせたスケジュール管理
文章チェックをしてくれる外部業者は少ないです。
そのためゲストに指摘された気付いた新郎新婦さまも。こういったミスを防げるのが式場依頼の最大のよさです。
安さだけで手作り招待状を選択するのは危険
完全手作りの招待状には手間がかかります。
招待状単体でみれば節約金額は数万円。効率のよさも節約額も引き出物の方が圧倒的に高いです。
よほど自信がない限りはオススメしません。
デザイナーかつ印刷関係にも詳しい人でないと最悪完成できないリスクも。何度も失敗すると割高になるので注意しましょう。
Web招待状の活用
招待状の節約術で有効な手段がWeb招待状です。
紙の招待状に比べて半額以下になることもあるほど。まだ浸透してはいませんが、今後主流になる可能性があります。
招待状を送る人数分の費用がまるまるゼロに!
Web招待状は専用ページをつくれば何人に送っても料金は同じ。
もちろん切手代も不要、出欠もネット上で完了、返信ハガキの切手代も不要です。さらに、出席者と欠席者のリストを自動集計してくれます。
Web招待状には有料と無料があります。
無料版は機能制限や送信人数制限があります。
Web招待状はゲストにあわせて使い分けを!
現時点では全ゲストにWeb招待状はおすすめしません。
まだ浸透していないため友人や同僚までにし、上司や親族関係には紙の招待状という使い分けを推奨します。
全員とはいかなくてもWeb招待状の使い分けで、コストも集計手間も大きなメリットがあります。
1分で振り返り
この記事のまとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事を読む前と後で結婚式の招待状の費用感の実態がよりおわかりいただけたと思います。賢く費用を抑えて素敵な結婚式になるように準備をしていきましょう!