今回は婚姻届の戸籍謄本について解説!
すべての人が婚姻届の提出時に、戸籍謄本を必要とするわけではありません。
まずは戸籍謄本が必要なケースをチェック!
さらに入手方法、後日提出や期限があるか?など注意点も解説しています。
婚姻届に必要な戸籍謄本で知っておきたい3つのこと
婚姻届の必要書類のひとつである戸籍謄本。
名前は知っているけど、よくわからない人も多いと思いますが、まずは重要な3つのことを知りましょう。
- 戸籍謄本が不要な人もいる
本籍のある役所に婚姻届を提出する人は、戸籍謄本が必要ありません。
- 入手まで数週間かかることがある
2~3週間以上かかることもあるため、入籍予定日にあわせて手配が必要です。
- 提出日にあわせて取得した方がいい
役所によっては、発行後3ヶ月以内と期限が設けてあります。
以下では婚姻届の戸籍謄本で関係する内容をすべて解説しています。
必要なことだけ確認したい方は、以下をタップして該当箇所だけ確認してみてください。
そもそも戸籍謄本とは?
戸籍とは、
身分関係とは、出生や結婚、親族関係、死亡などのことで、戸籍謄本は戸籍の内容を記載された証明書です。
日本の法律では、結婚して夫婦になると夫婦を単位として、新しい戸籍を作ります。
書類上で「夫婦の新しい家を作る」とイメージすれば分かりやすいよ
なぜ婚姻届に戸籍の情報が必要なの?
たとえば、健太くんと明日香さんが結婚するとしたら……
-
婚姻届の提出まで健太くんと明日香さんは家族の戸籍に入っている状態。
一般的に父親もしくは母親が筆頭者で、家族の名前が記載されています。(外国籍等が理由で一人戸籍のケースもあります) -
婚姻届の提出後書類上の家として新しく戸籍をつくります。筆頭者は新郎新婦さまのどちらかです。
-
子どもが産まれたら夫婦に子どもが生まれると、夫婦の戸籍に記載されます。
-
子どもが結婚したら子どもは戸籍から抜けて新しい戸籍をつくります。
婚姻届は、両親の戸籍から、新しい夫婦の戸籍に移る手続き。
そのため手続きの際に、元の旧戸籍の情報が載った戸籍謄本を求められます。
戸籍謄本と戸籍抄本の違い
婚姻届の提出で必要なのは戸籍謄本です。
しかし『戸籍抄本(こせきしょうほん)』でも可とする役所も一部ではあります。
戸籍謄本や戸籍抄本も同じ申請書を使う
戸籍謄本は、その戸籍に記載されている全員の情報が記載されています。
一方の戸籍抄本は、戸籍内の誰か一部の人の情報のみが記載されたものです。つまり です。
戸籍謄本 | 戸籍抄本 |
---|---|
家族全員の情報 | あなたの情報 |
婚姻届の提出では、どんなケースでも戸籍謄本を準備すればOK。
すべての情報が載っている戸籍謄本を用意すれば間違いないので、迷ったときは戸籍謄本を準備しましょう。
戸籍のコンピュータ化に伴い戸籍謄本の名称が戸籍全部事項証明書に変わっています。
戸籍全部事項証明書≒コンピュータ化した自治体が発行する証明書、戸籍謄本≒紙の戸籍です。
婚姻届の提出で戸籍謄本が必要なケース
戸籍謄本が不要か?必要か?を調べるには、以下の2つの手順だけです。
<戸籍謄本の不要・必要を調べる手順>
婚姻届の提出先(市区町村)に本籍があれば戸籍謄本は不要。
つまり婚姻届の提出で戸籍謄本が必要かどうかを判断するには、 を知らなければなりません。
一部の例外を除けば、出身地の市区町村以外に婚姻届を提出するなら戸籍謄本が必要だよ
[手順1] 本籍地の調べ方
本籍地の調べ方は、以下の4つの方法があります。
- 住民票
- 運転免許証
- 警察署や運転免許試験場
- スマートフォンのアプリ
上記の他に、両親に聞いたり、他の書類(パスポート申請や相続手続きなどの書類)で確認もできます。
[手順2] 婚姻届の提出先を決める
本籍地がわかったら提出先を決めます。
婚姻届の提出先は日本全国どの役所でも構いません。
現在のお住まいの地域はもちろん、好きな旅行先や地域のシンボル、生まれた場所でも構いません。
リゾ婚で人気の沖縄の那覇区役所
たとえば沖縄のリゾート婚で挙式当日に、沖縄の役所に提出する新郎新婦さまも。
ただし冒頭で説明したとおり、本籍地以外の市区町村で提出する場合は、戸籍謄本が必要です。
頻度は多くないけど、戸籍謄本を取り寄せるときに面倒だから、その点だけ理解した上で決めよう
戸籍謄本の請求方法(入手の手続き)
続いては戸籍謄本(抄本も同様)が必要なカップル向けに説明をします。
戸籍謄本は、住民票と違って 。
戸籍謄本の4つの請求手続き方法
請求手続きの方法は以下の4つです。
- 役所窓口での請求方法
- 郵送での請求方法
- コンビニでの請求方法
- 代理人による請求方法
それぞれの取得方法は関連記事も参考にしてみてください。
確実なのは役所窓口ですが、郵送請求も意外とかんたん。遠方なら家族に依頼するのもオススメです。
戸籍謄本の4つの請求方法を解説しています。発行時間・煩雑さ・注意点などをまとめたので参考にしてみてください。
戸籍謄本の請求手続き方法でもっとも書類の多い郵送方法を実際に実施しました。思ったよりも簡単で、意外と早く届くので遠方の人は試してみてください。
戸籍謄本でよくある注意点や不安を解決
最後に婚姻届の戸籍謄本で、よくある疑問や注意点をまとめました。
参考にしてみてください。
発行までの日数はどれぐらい?
窓口なら
郵送なら役所や時期にもよりますが、2週間ぐらいは余裕をもっておきましょう。
心配なら役所へ電話をして確認を!
3月や11月は役所も忙しい時期で、発行までに時間がかかる可能性があるため注意しましょう。
3ヶ月以内の戸籍謄本が必要な役所がある
戸籍謄本に有効期限はありません。
しかし婚姻届の提出時の戸籍謄本は、発行後3ヶ月以内と指定している役所もあります。
もし発行後3ヶ月以上の戸籍謄本を提出するなら役所に事前確認しておこう
後日の提出でいいって本当?戸籍謄本が間に合わない場合の対処法
実は
希望の入籍日があり、戸籍謄本が間に合わなさそうなら、役所に聞いておくと安心です。
後日でもいい場合、入籍日は提出日にさかのぼって受理されるよ
提出後に戸籍謄本ができるまでの日数
婚姻届の届出日当日は、戸籍謄本の発行ができません。
発行にかかる日数は、3日~10日前後で役所や時期により異なります。
しかし婚姻後は、戸籍謄本が必要なことも。
「住民票の発行」や「パスポートの名義変更」であれば、婚姻届受理証明書で代替できることも多いです。
1分で振り返り
この記事のまとめ
昔と違って今の役所の対応は、非常に親切になりました。
わからなければ「婚姻届の手続きで戸籍謄本が欲しい」と話せば万事うまく誘導してくれます。役所の手続きに慣れていない人は不安もあると思いますが、事前相談をしておけば安心ですよ。