結婚式招待状の文例

結婚式の招待状は年賀状と同じく句読点をつけないことがマナーといわれてますよね。

句読点があった方が見やすいのに、なぜ招待状にダメなのでしょうか?

今回は招待状に句読点をつけない結婚式ならではの理由や、もしも句読点をつけてしまった場合の対象法も紹介します。

なぜ招待状の句読点はダメなの?

結婚とは新郎新婦さまと両家の結びつき
そのため『結び』とは逆の意味である『縁切り』を連想させる言葉は避けることがマナーといわれています。

句読点を使わない理由も同じく”縁起が悪い”ためです。

句読点を使わない理由

『、』や『。』は、どんなときに使うでしょうか?
あなたが普段使っているとおり、文中で切ったり、文章を終わらせるときに使いますよね。

もうお分かりいただいたでしょう。
句読点は『切れる』『終わる』を連想させるため使わないことがマナーといわれています。

そんな連想する人いるの?

確かにおっしゃる通りです(笑)
しかし、何十年も続く”しきたり”であるため守った方が無難です。

句読点の代わりに空白を使う

句読点がない文章は非常に読みづらい…
そこで、招待状では以下の使い分けをおこないます。

、(読点)一文字空ける
。(句点)改行する

招待状の文章を例にすると…

<一般的な文章>

幾久しくご懇情を賜りたく、披露かたがた小宴を催したく存じます。ご多用中、誠に恐縮ではございますが、ご来臨の栄を賜りたく、謹んでご案内申し上げます。

<招待状>

幾久しくご懇情を賜りたく 披露かたがた小宴を催したく存じます
ご多用中 誠に恐縮ではございますが ご来臨の栄を賜りたく 謹んでご案内申し上げます

文頭の空白も不要

文頭を一文字空けることもありますよね。
しかし、招待状では『始まりに間が空く』ことから一文字空けずに表記します。

ちなみに、横書きの招待状は中央揃えが多いです。

句読点をつけたしまったとき

式場や外部業者の定型文なら句読点なしで用意されています。
しかし、自分たちで作成し、印刷をするとチェック漏れがあったり、知らなかったりと注意が必要。

もしも句読点つきで文章を作成したら…?

刷り直しが基本

残念ながら刷り直すしかありません。
招待側である新郎新婦さまからの招待状に句読点があったら、

「マナーも知らないのか?」

「この新郎新婦は残念だな」

と思われるだけでなく、両家両親の印象も悪くなる可能性もあります。なぜなら、結婚式はご両家ご両親も招待する立場のことも多いからです。

※全額・一部に限らず結婚式費用を両親が負担していれば招待側です

発送日に間に合わない場合

「今から作り直すとスケジュールに間に合わない」

このようなケースではスケジュールを見直します。
ポイントは、挙式日から逆算することです。

  • 出欠の返信日
    挙式日の1ヶ月~3週間前
  • 招待状の発送日
    返信日の1ヶ月~3週間前

例えば、挙式日が4月20日なら…

返信日3月20日~3月31日
発送日2月20日~2月28日

招待状の返信をもらわない限りゲストの人数は確定できません。ゲスト確定後には『席次表と席札の作成』と『引き出物の確定』の二つの重大な作業が待っています。

そのため以下の事前準備をしましょう。

  • 席次表と席札
    発注先はもちろんデザインまで決める。また、納品スケジュールも確認をする。
  • 引き出物
    主賓・親族・上司・同僚・友人のゲスト別に引き出物を決めておく。

続いては、郵送と手渡しのポイントを紹介します。

郵送するゲストへは?

招待状の発送日は大安が良いといわれています。
しかし、ギリギリのスケジュールの場合は、お日柄は気にせず発送します。

なによりも大切なことはゲストの手元に早く届けることです。

手渡しするゲストへは?

手渡しの場合は、できる限り大安が良いです。
しかし、大安は月に数回しかないため、タイミングがあわないことも。その場合は、縁起が悪い仏滅や赤口を避けてお渡ししましょう。

返信期限まで3週間をきる場合

返信期限まで残り3週間をきる場合は招待状の文面を変更する必要があります。

「折返しご返信をくださいますよう 宜しくお願い致します」

一般的には【◯月◯日までに】としますが、【折返し返信ください】の文章を追加します。
日付をいれると「まだ余裕があるから後でいっか~」となるところを、折返しとすることで早めに返事をくださる確率が高くなるからです。

まとめ

  • 切れるや終わるを連想させるため招待状には句読点を使わない
  • 句読点をつけてしまったら刷り直しをする
  • 句読点をつけたら招待状発送のスケジュールを見直す
  • 返信期限まで3週間をきるときは「折返し返信ください」の文章を付け加える

大切なゲストに出す招待状。
マナーを守りつつ”縁起の良いかたち”で準備しましょう。