電卓をもつ女性

「引き出物が予算を超えちゃったけど、どうすればいいの?」

このような予算オーバーをした時は焦る気持ちもあると思いますが、ご安心ください。

今回、ご紹介する「”引き出物”が予算オーバーしたときの5つの解決方法」を実践すれば、ほとんどの方が予算内で満足のいく引き出物が用意できるはずです。

引き出物が予算オーバーする理由

予算オーバーを解決するためにも、まずは理由を知ることも大切です。
引き出物が予算を超える理由は、大きく分けると3パターンあります。

相場以上の商品を選んでしまう

引き出物選びのポイントはゲスト目線ですが、

  • ゲストに満足してもらえる
  • 恥ずかしくない

というような商品を検討すると、有名ブランドのような高額商品を選びたくなります。
もちろんゲストに満足して欲しいという考えは間違いではありません。しかし、金額よりも大切なことは”ゲストが喜ぶアイテムか?”です。

例えば、料理をしないゲストにティファニーの食器が喜ばれる可能性は低いです。
高級ブランドや高額商品は、どなたにも喜ばれそうですが、ゲストの声は必ずしも「嬉しい」とは限りません。

さらにいえば喜ぶポイントは金額以外にもあります。
本当に喜ばれる商品とは「私のために選んでくれた」が伝わる商品です。

予算を低く見積もっている

ほとんどの新郎新婦にとって結婚式は初めての経験です。
そのため相場よりも低く見積るということもあります。

また、引き出物の相場は平均6,500円ですが、地域差があります。
そのため新郎新婦の出身やご両親の出身の違いで、引き出物の相場を低く見積もることも…

もしも出身が異なるなら、まずは相場を調べるようにしましょう。
選んだ引き出物が相場より安いとゲストに「ケチった」と思われる可能性が高いです。

両親やプランナーの指摘

「親戚の○○さんにはこっちの見栄えのいいものを贈った方が良い。」

「△△さんにはこの商品を贈りなさい。」

「引き出物は三品を用意することが普通です。」

このようなことを両親やプランナーからアドバイスされることがあります。
すると品数が増えたり、高額な商品になったりするため、予算を超えることがあります。

特にご両親からのアドバイスはなかなか断りづらいというのが本音ですよね。
しかし、少し失礼な言い方になりますが、必ずしも両親やプランナーが世間の感覚と同じとは限りません。

※プランナーの場合は高い商品を買ってもらうために、あえて本当のことを言わないこともあります。詳しくは「嘘?本当?結婚式場の引き出物の案内」で説明をしています。

先輩カップルが実施した解決法

引き出物で予算オーバーになることは思いのほか多く、その数だけ解決法もたくさんあります。

以下では先輩新郎新婦の例を元に解決策をご紹介します。

引き出物宅配に変更した高島さん

引き出物宅配

2017年2月25日に結婚式を挙げた高島さんご夫妻。
挙式の3ヶ月前に式場の引き出物パンフレットから品物を選んだそうです。しかし、式場からでてきた見積額にびっくり。

金額は予算より約10万円も高い50万円を超えていました。
予算内にしようと改めて商品選びをしましたが、最初に決めた商品よりも安い商品では納得のいくものがありません。

そこで、安くなると耳にしていた持ち込みを検討。
調べていくうちに持ち込みよりも更に安くなる引き出物宅配について知りました。

ゲストのメリットも考えて最終的に宅配を利用することに。結局、最初に選んだ商品と変わらない引き出物でしたが、予算内にすることができました。

見直し可能額の目安

最大で約20万円ぐらいまで

※招待人数や割引額により変わりますが、最大で20万円の見直しが可能です

引き出物宅配の注意点

注意点は年配のゲストが失礼と思う可能性があることです。
ただし、事前にご両親から説明をしてもらうことで回避できます。

アンシェウェディングでもアンケートをとっていますので、心配な方は「引き出物宅配は失礼にならないか徹底検証」を参考にしてみてください。

引き出物宅配は新郎新婦にとっても、ゲストにとってもメリットだらけです。
新郎新婦にとっては価格が安くなり、ゲストは手ぶらで帰宅できるメリットがあります。

引き出物宅配とは?
近年、利用者の多い引き出物宅配は、引き出物をゲストの自宅へ郵送するサービスです。
割引のあるネット専門の引き出物サイトで購入することで、費用の見直しが可能です。
詳しくは「ゲスト想いの気持ちから生まれた引き出物宅配とは?」をご覧になるとサービスの概要について知ることができます。

引き出物をグレードダウンした岡田さん

引き出物のダウングレード

2年前に結婚式を挙げた岡田さん夫妻の招待ゲストは74人。
岡田さん夫妻は3パターンの贈り分けをし、商品を選びました。

パターン人数×金額合計
友人、同僚48人×5,500円264,000円
親族、上司24人×10,500円252,000円
主賓2人×12,500円25,000円

引き出物の合計は541,000円。
予算よりも4万円オーバーしており、引き出物自体の見直しをすることにしました。

まずは式場のプランナーに相談。
すると「相場よりも高いので、グレードを下げても良いのでは?」と言われたため、お互いの両親に確認を取り、グレードダウンすること決まりました。

最終的に、友人と同僚、親族と上司のメインの引き出物を300円ダウン。
主賓のメイン引き出物を上司・親族と同じもの(当初は親族よりも2,000円高いカタログギフト)にし、代わりに1,000円のプラスワンアイテムをつけました。

最初の見積から23,600円安くなり、引き出物の予算より少しだけオーバーしたものの納得のいく引き出物選びができたそうです。

見直し可能額の目安

3万円前後まで

※招待人数や選んだ引き出物金額と相場の違いにより変動します

グレードダウンの注意点

引き出物をグレードダウンする際は相場を確認する必要があります。

なぜなら相場を下回るとゲストに「ケチった」と思われる可能性があるからです。仮に相場以下になる時は、前述の引き出物宅配や持ち込みで相場を下回らないようにするのがおすすめです。

品数を三品から二品にした安藤さん

品数の変更

高校時代から8年の交際を実らせ結婚をした安藤さんご夫妻。
当時、25歳という若いお二人は、披露宴に出席した経験がほとんどありませんでした。

そのため結婚式の情報源は全てがプランナー。
引き出物もプランナーの「偶数は縁起が悪い」という言葉通りにカタログギフト・引き菓子・縁起物の三品で考えていました。しかし、何を選んでも予算を超えてしまいます。

そこで新婦が母親に相談したところ「何で三品なの?二品でいいじゃない。」とまさかの意見。

お二人は生まれも育ちも熊本県。
実は熊本は、引き出物が二品ということは珍しいことではありません

結局は三品目の縁起物(1,000円)をつけないことに。
カタログギフトとデニッシュの二品にしましたが、親戚や友人から引き出物が少ないと言われることはなかったそうです。

見直し可能額の目安

3~8万円ぐらいまで

※招待ゲストの人数と予定していた品数により異なります

品数を減らす時の注意点

奇数がマナーは嘘!?地域で異なる引き出物の品数」でもご紹介していますが、品数は地域により異なります

また、何品贈らなければならないという明確な決まりはありません。
そのため最低限のマナーとして、地域の品数相場を守ることが大切です。

三品以上の引き出物で予算オーバーをしたら、まずは品数の相場をチェックしてみてください。(「引き出物は二品でも大丈夫?」で各都道府県別の平均品数を記載しています)

仮に品数が相場よりも多ければ、品数を減らすことで金額の見直しをすることが出来ます。

結婚式全体の見直しをした樋口さん

挙式全体の見直し

続いては友人の紹介から交際に発展し、3年の交際をへて結婚をした樋口さんご夫妻です。

友人の多いお二人は、ゲストに満足してもらいたいと思っていました。
お二人とも非常にこだわりが強く、引き出物の贈り分けパターンは驚きの7パターン。

頑張って選んだと自負していた二人でしたが、見積は5万円を超える予算オーバー
実は樋口さん夫妻は引き出物以外にも挙式全体で当初の見積より約80万円も高くなっていました。

一般的に、引き出物はウェディングドレスや披露宴の演出を決めてから選びます。しかし、樋口さん夫妻は新婦の明美さんに家庭の事情があり、結婚式までの準備期間が6ヶ月しかありませんでした。

そのため引き出物の他に演出やウェディングドレスを同時期に検討。
引き出物だけでなく挙式全体で予算をオーバーしており、全体の見直しをしなければならない状況でした。

ゲストの満足度を重視したお二人。
自作できるところは自作でという方針の元、プロフィールムービーやペーパーアイテムをDIYで作成。また、演出の一部を変更したり、お色直しの回数を減らすことで費用を削ることができました。

樋口さん夫妻は「ゲストの満足度」を重視したため、失敗はありませんでしたが、引き出物の予算をむやみに削ることは注意が必要です。

見直し可能額の目安

挙式全体のコストカットについては、何を削るかで金額が大きくことなります。

挙式全体のコストカットの注意点

結婚式では具体的に話を進めていくと、予算をオーバーすることは珍しいことではありません。多くの新郎新婦が節約に頭を悩ましますが、絶対にケチるべきではない項目があります。

それは引き出物、料理、装花です。
セキララ★ゼクシィ調べ(※)によると結婚式で「ケチったな」と気付く瞬間とは?という質問に対して、69%のゲストが「ある」と回答。

ケチったと気づいた理由に、引き出物・料理・装花が挙がっています。
引き出物や料理・装花は、予算を削りやすい項目ですが、ケチるとゲストが気づくという危険性があります。

※出典:結婚式で「ケチったな」と気付く瞬間とは?

挙式全体の見直しが必要な場合は、節約ポイントに気をつけましょう。
以下では引き出物・料理・装花以外で節約ポイントをご紹介します。

  • ウェディングドレス(お色直し代、色によっても安くなる、購入からレンタルに変更、小物を持参など)
  • その他の衣装代(新郎や両親の衣装)
  • ブライダルエステ(式場提携エステから一般のエステサロンに変更)
  • 写真やビデオ等の撮影代
  • 演出代(フラワーシャワーからバブルシャワーなど)
  • 招待状、席次表などのペーパーアイテム

式場持ち込みにした栗原さん

引き出物の式場持ち込み

最後にご紹介するのが持ち込み活用した栗原さん夫妻です。
栗原さんご夫妻は結婚後の生活を考え、できるだけ安くすませたいのが本音だったそうです。とはいえケチったと思われたくない気持ちもありました。

親族と上司のメインの引き出物と全ゲスト共通の引き菓子は話し合って決定。
友人については好みが違うということから新郎と新婦で別にすることになりました。

友人の予算はゲスト一人あたり3,000円に設定。
新郎新婦がそれぞれ選びましたが、お互いに「いいなぁ」と思った商品がことごとく予算の3,000円をオーバーしたそうです。

そこで、気になっていた「持ち込み」を利用することに。
契約した式場は、持ち込み料がかかりましたが、予算は変わらず自分達が良いと思った商品を選べました

新婦友人の引き出物に選んだジルスチュアートのタオルセットは、特に評判が良かったそうですよ。

見直し可能額の目安

最大で10万円ぐらい

※割引率の高い商品を選ぶことで最大10万円ほど安くなることもあります。10万円以上の見直しが必要なら引き出物宅配を検討されると解決できるかもしれません

持ち込みの注意点

多くの式場が引き出物の持ち込みには「持ち込み料」を設定しています。
そのため、まずは持ち込みが可能であるかと持ち込み料の金額を確認するようにしましょう。

持ち込み料の相場は、引き出物1点につき300~500円ほどです。
そのため持ち込み料を含めた価格で商品を選ぶ必要があります。

尚、引き菓子は禁止している式場もあります。
建前は食品のため衛生面を考慮して禁止としています。しかし、式場の引き菓子も仕入れ商品はありますので、外部から持ち込むことと何ら変わりません。

とはいえルールはルール。
もしも持ち込みNGの式場であれば、宅配を検討するのがおすすめです。

ちなみに…
メインの引き出物に3,000円のカタログギフトは避けるようにしましょう。カタログギフトにはシステム料が含まれており、3,000円のカタログなら掲載商品は定価が2,500円の品物です。

このランクのカタログギフトは巷でいう「選ぶものがない」と言われるカタログギフトです。
3,000円の予算なら栗原さん夫妻のようにタオルや食器など品物をおすすめします。

しっかりと相場を確認!
引き出物の予算は、相場と新郎新婦が引き出物に支払える予算のバランスが大切。そのためにも引き出物の相場をしっかりと把握することが大切です。

引き出物が予算オーバーした時の5つの解決法のまとめ

  • 引き出物が予算オーバーしたら、まずは相場をチェックする
  • 相場より高い、品数が多いなら、金額や品数の調整をする
  • 10万円以上も予算を超えたら引き出物宅配を検討する
  • グレードダウンは相場より下回らない範囲内で検討する
  • 挙式全体の見直しで引き出物、料理、装花は絶対NG

結婚式の準備において予算オーバーは多くの新郎新婦が経験します。
引き出物においては相場を知り、相場以下にならないように予算は削らずに持ち込みや宅配を検討してみてはいかがでしょうか?

引き出物はゲストが自宅に帰り、結婚式の余韻に浸りながら開けます。
その時にガッカリされないためにもゲストが喜ぶ商品選びが大切ですよ。