ダブルエー少額短期保険株式会社さまインタビュー「ブライダル総合保険の補償内容は?」

ダブルエー少額短期保険の馬庭様のインタビュー2回目(1回目のインタビューはこちら)の今回は、補償内容について詳しく伺いました。

保険の約款は非常に細かく分かりにくいことも多いですよね。
そこで今回は、事前チェックすべき重要度の高い箇所を説明します。

※前回に引き続きダブルエー少額短期保険の馬庭様のインタビューを元に作成しております

本記事の監修 ダブルエー少額短期保険株式会社
記事の承認番号 202302A069
保険商品名 ブライダル総合保険「Happy Wedding」

お支払限度額

ブライダル総合保険「Happy Wedding」

お支払限度額は、プランで異なります。
ブライダル総合保険「Happy Wedding」には、以下の3プランがあります。

Happy Weddingのプラン
比較項目 Aプラン Bプラン Cプラン
保険料 5.3万円 3.3万円 1.3万円
補償限度額 850万円 500万円 150万円

(2023年2月1日現在)

Check!

上記は、式場から請求されるキャンセル費用の補償です
キャンセル補償の他に、結婚式当日のトラブル補償があり、全プラン共通となります。

保険金の支払い

披露宴でお辞儀をする新郎新婦さま保険金額は契約から挙式までの日数で変動

結婚式のキャンセル費用は、挙式日までの日数に応じて変わります。
そのため「Happy Wedding」も原因事由発生日に応じて支払限度額が異なります。

保険金の支払限度額

計算をする人の手元

結婚式のキャンセル費用は、挙式日に近いほど高額です。
そのためHappy Weddingも挙式日に近いほど、支払限度額は高くなるよう設定されています。

原因事由の発生日支払限度
結婚式の当日保険金額×100%
結婚式の前日保険金額×95%
結婚式10日前~2日前保険金額×90%
結婚式20日前~11日前保険金額×80%
結婚式30日前~21日前保険金額×70%
結婚式60日前~31日前保険金額×60%
結婚式90日前~61日前保険金額×50%
結婚式120日前~91日前保険金額×40%
結婚式150日前~121日前保険金額×25%
結婚式180日前~151日前保険金額×10%
結婚式300日前~181日前保険金額×5%
結婚式1年前の翌日~301日前保険金額×3%

基準日は式場に「キャンセルを伝えた日」ではなく、キャンセル理由が発生した日となるので注意が必要です。

ダブルエー少額短期保険株式会社の馬庭様馬庭様

殆どの結婚式場様のキャンセル規約では、挙式当日からキャンセル日までの日数に応じてキャンセル費用が変動します。挙式当日のキャンセルは100%となる場合が多く、挙式日からキャンセル決定の日が前になるほどキャンセル費用は減額となるケースがほとんどです。

POINT

結婚式の保険は複数あります。
○日前のキャンセルで○%という上限額割合は、保険毎に異なるため比較ポイントのひとつといえます。

ワイドで祖父母を追加

ワイドプランで祖父母を追加祖父母を追加できるのもHappy Weddingの特徴

ベーシックプランの死亡の対象者は、以下のとおりです。

  • 新郎新婦さま
  • 新郎新婦さまのご両親や子ども
  • 新郎新婦さまの兄弟や姉妹

ワイドは祖父母を追加する特約です。
新郎新婦さまの祖父母が逝去し、結婚式を延期またはキャンセルすると補償となります。ワイドは、リーズナブルな金額で追加できます。

ワイドプランの比較
比較項目 Aプラン Bプラン Cプラン
保険料(ベーシック型) 5.3万円 3.3万円 1.3万円
ワイド型保険料 保険料(ベーシック型)
+8千円
保険料(ベーシック型)
+6千円
保険料(ベーシック型)
+4千円
補償限度額 850万円 500万円 150万円

(2023年2月1日現在)

ダブルエー少額短期保険株式会社の馬庭様馬庭様

ワイドプラン特約をご用意しているのもHappy Weddingの特徴のひとつです。約60%以上の新郎・新婦様にワイドプラン特約を付けていただいております。

POINT

おじいちゃんおばあちゃんがご健在ならオススメポイントのひとつです。

延期またはキャンセル費用が補償されないケース

保険のため補償されないことも。
そこで以下では、具体例で補償されないケースを紹介していきます。

なお、具体例は「Happy Wedding」で実際に発生したケースではありませんが、考えられるケースとなります。

式場の対応に不満がある

話し合いをするカップル

式場の対応が理由のキャンセルは、補償の対象外です。

購入品は対象外

ウェディングドレスの試着

キャンセルをしても購入品が新郎新婦さまの手元の残るアイテムは、キャンセル費用の補償額から差し引かれます。

具体例

契約した挙式プランの中にはドレス購入費も含まれていた。
結婚式の5日前に父親が死亡したためキャンセルとなったが、ドレス費用は補償額から差し引かれて保険金が支払われた。

対象外の理由を解説
ドレス生産前であれば請求も発生しません。
しかし具体例のように納品済なら挙式の実施有無に関わらず、ドレスは新郎新婦さまの手元に残るため対象外です。

式場倒産は対象外

閉店した店舗

式場倒産の補償は含まれていません。
ブライダル総合保険は、あくまでキャンセルの費用補償であり、式場側の事情で挙式が実施できない場合は対象外となります。

具体例

結婚式の2ヶ月前に契約した式場が倒産した。
式場との契約で結婚式の3ヶ月前に、全額を支払い済みだったが、保険金は支払われなかった。

対象外の理由を解説
ブライダル総合保険は基本的にキャンセル補償。
倒産は、キャンセルではないため対象外となります。

POINT

結婚式の支払いタイミングは、一般的に前払い・後払い・当日払いの3種類。
前払いでは「結婚式の何日前か?」を確認しましょう。

海外挙式は対象外

海外の砂浜でリゾートウェディング

Happy Weddingは海外挙式は対象外です。

挙式当日の破損などの補償

挙式当日に式場の施設や設備を壊した場合の補償がプランに含まれます。

挙式当日の破損・汚損の補償

新郎新婦さまのケーキ入刀

破損・汚損の補償額は全プラン共通です。

挙式当日補償の内容
①式場設備と装置の修理費用保険金 ※①、②合計で最大100万円
②貸衣装の修理費用保険金(破損のみ) ※①、②合計で最大100万円
③招待客救急搬送(見舞費用保険金) 1名に付き1万円
(最大20名まで)
④新郎新婦入院一時金 1名に付き10万円
(新郎新婦ともに入院した場合20万円)

自己負担なしが重要ポイント!
ウエデイングドレスの破れは小損害の場合も含め30万円までであれば保険金でまかなえます。(ただし、保険会社の認定が前提)

補償対象にならないケース(設備・備品)

披露宴のスクリーンをみる和装の花嫁さま

結婚式場の設備・備品などの補償は、以下のようなものが対象です。

  • 天井や壁、床
  • 屏風やカーテン、絨毯
  • テーブルや椅子
  • その他の調度品
  • 照明設備
  • スクリーンや映像投影装置
  • 音響装置

上記に該当しない設備や備品は補償対象外。
ほとんどの設備と備品を網羅していますが、対象外は消耗品の食器やグラスです。

綺羅びやかなグラスや食器が並んだ披露宴のテーブル5種類以上のグラスを使うことも

仮にグラスを割っても請求されることはほとんどありません。
非常に稀ですが、数万円のブランド食器を使う式場で請求される可能性もあります。

なお、通常の使い方以外(投げるなど)で割ると、どの会場であっても請求される可能性は高いです。

補償対象にならないケース(貸衣装)

ドレスショップの試着室

衣装の破損補償は、レンタル品に限られており、以下のケースは補償対象外です。

  • 購入した衣装
  • ご両親から受け継いだ衣装
  • 友人や親戚から無償で借りた衣装
  • ご両親が式場から借りた衣装
  • 衣装の汚れ(汚損)

二次会もOK

二次会のカクテル

Happy Weddingは二次会も適応されます。
ただし別施設(住所が異なる)会場だと対象外となり、別途申し込みが必要です。

どのプランに加入すればいいの?

プランの違いはキャンセル費用です。
そのため式場に支払う金額を目安に、プランを決めるとムダな出費とはなりません。

見積り額に注意

見積書と計算機

一般的に結婚式の見積はアップします。
初期見積額からアイテムが増えたり、お花や衣装等のグレードアップが主な要因と考えられます。初期のお見積額からアップすることを想定した金額をカバーできるプランを選ぶのがオススメです。

式場の割引キャンペーンの注意点

契約書にサインをする女性

式場との契約では、キャンペーンで割引が適用になる人が多いと思います。
キャンペーンだと見積上は100万円割引ですが、キャンセル時は割引額を含めて支払う契約になっている可能性があります。

POINT

契約時にキャンセルを考える人は稀です。
せっかく保険に加入するのであれば、キャンセル条件を確認しプランを選びましょう。

1分で振り返り
この記事のまとめ

アンシェくん
  • あくまでも式場から請求されるキャンセル費用の補償となる。たとえば保険の補償限度額が850万円で式場から500万円請求されたら500万円以上の補償はない。
  • 結婚式のキャンセル理由が発生した日から挙式当日までの日数によって支払限度額は異なる。
  • キャンセル理由が発生した日とは、式場にキャンセルを伝えた日ではなく、キャンセル理由が発生した日となる
  • キャンセルをしても購入アイテムが新郎新婦の手元の残る場合は補償額から差し引かれる
  • 式場の倒産など式場側の事情で挙式が実施できない場合は対象外となる
  • 破損・汚損の補償額は全プラン共通。Happy Weddingなら全プラン自己負担額がゼロ
  • ドレスやタキシードなど衣装の補償はレンタル品の破損のみに適用される
  • 二次会も対象となるが、同一日・同一施設内に限る

約款は読解することが難しいこともあります。少しでも分からない部分や疑問点があったら遠慮なく質問して、どんなケースで補償されて、どんなケースで補償されないかを納得した上で加入するようにしましょう。