雨の日のフォトウェディング

「撮影日が雨だったらどうしよう」
とくに沖縄や北海道、軽井沢などの国内リゾートフォトや海外フォトウェディングだと気になりますよね。

実は雨の日の写真は幻想的
今回は撮影予定日が雨でも前向きなる考え方や、絶対に晴れの日に撮影したい人にキャンセルや延期などの注意点を解説。きっと雨の日に撮影してみたい!と思うはずです。

実は幻想的!雨の中のフォトウェディング

どうあがいても天気はかえられません。
雨だと聞いてゲンナリするかもしれませんが、映画のワンシーンのような写真が撮影できます

雨の日だからこそできる写真

雨の中の花嫁

雨の日の写真は自然光がありません。
そのため「暗い写真ばかりになりそう」と思いがちです。

一方で、雨には雨のよさがあります。
たとえば雨の反射や雲から差し込む一筋の光など、晴れの日にはない幻想的で神秘的な写真が撮れます。

POINT

写真の明るさは、撮影技術や画像加工で修正可能。一方で、画像加工で雨が生み出す雰囲気は作れません。

Instagramで先輩カップルの写真をチェック

>先輩カップルの雨のフォトウェディング 先輩カップルが撮影した雨のフォトウェディングのカット

雨の日に撮影した先輩カップルは多いです。
ぜひ、Instagramで先輩カップルの投稿をチェックを。素敵な写真が多く「雨の日に撮ってみたい」となる人も多いはずです。

こんな写真が撮れます!

  • 雨が星屑のように散らばって、映画のワンシーンのように
  • 水滴がキラキラ光って宝石のように輝きを放つ
  • 和装ならではの番傘が雨だと一層引き立つ
  • 水たまりに反射した神秘的なふたりの写真
POINT

ハッシュタグは『#雨前撮り』や『#雨の前撮り』で探すと見つけやすいです。

雨のフォトウェディングが映える小道具

番傘

せっかくなら雨の日ならではの小道具を用意してみませんか?
少し憂鬱だった気分の人も構図を考えたり、小道具を準備すると楽しみな気分になってくるはずです。

雨の日にオススメの小道具

  • 番傘
  • イニシャルオブジェ
  • フォトフレーム
POINT

必ず用意したいのが傘です。
イニシャルオブジェやフォトフレームは、雨粒がキラキラして宝石のような1枚に仕上がります。

雨天時の撮影の注意点

雨のフォトウェディング

雨の日ならではの注意点があります。
撮影後の後悔しても遅いので事前に対策をしましょう。

裾の長いドレス

雨だと裾の長いドレスは汚れる可能性大!
ポーズが制限されることがあり、たとえばドレスの裾を広げたバックショットの撮影は難しいです。

撮りたいポーズがあれば事前相談を。
軒下で撮影できたり、フォトグラファーさんが別のポーズを提案してくれます。

注意点

レンタルドレスはシミや汚れがあると、クリーニング代を請求される可能性があるので、ドレス保険への加入を検討しましょう。

ヘアメイクが崩れやすい

湿気の多い日は髪型が崩れやすいです。

  • 髪が広がったり、うねりやすい
  • 風が強いことが多く、ヘアセットが崩れやすい
  • 顔に雨がかかりメイクが崩れる

髪型が崩れた状態だと最悪な気分に……
基本プランだとヘアメイクさんは撮影に同行しないことがほとんどです。

POINT

オプションでヘアメイクさんの同行を追加したり、美容室でセットするなら崩れにくいヘアスタイルを相談しましょう。

家族を呼ぶなら連絡を忘れずに!

フォトウェディングに家族を呼ぶなら連絡を忘れずに!
衣装や美容室の予約、遠方なら新幹線や飛行機の予約などをしている人がいます。

連絡のタイミング
撮影前 雨天決行と雨天中止のケース(降水確率50%なら撮影など)
撮影前日 明日の予定(フォトウェディング会社からの連絡後に)
撮影当日 中止か決行かの連絡

続いては「やっぱり天気のいい日に撮影したい」という人に注意点を説明するよ

もし撮影予定日が雨予報だったら?

「天気のいい日に撮影したい」

このような方は契約書のチェックが必須!
以下では、雨天時の補償や代替案など自分たちだけでは判断できないことや、レンタル衣装の注意点を説明します。

そもそも雨でも撮影はするの?

雨の撮影カメラ

一般的に多少の雨なら撮影を決行します。
フォトウェディング会社によっては、土砂降りの大雨でも撮影できる会社も。雨天決行の条件確認をしておくのがオススメです。

撮影の決行判断はいつ?誰がする?

雨予報

フォトウェディング会社により異なります。
多いケースだと前日の夕方にフォトウェディング会社が判断をし、撮影延期もしくは屋内撮影への変更提案があります。

雨天時の撮影決行判断
いつ? 前日の夕方
判断基準 撮影予定時間の降水確率が50%超

もちろん延期料や手数料を払えば、新郎新婦さまが判断しても構いません。
フォトウェディング会社によって判断基準や時間帯は異なるので、ロケーション撮影なら契約書を確認しましょう。

注意点

延期だと撮影日の再調整をおこないます。春や秋の人気シーズンは1ヶ月以上先しか空いていないケースも多いです。

雨が降ったときの選択肢

屋内撮影

撮影当日に雨が降るとフォトウェディング会社では、以下の4パターンで対応します。

雨天時の対応方法

  • 予定どおり屋外撮影を決行
  • 室内撮影に変更(スタジオ撮影)
  • 別日に延期
  • キャンセル

ポイントはスタジオ所有です。
自社スタジオを所有していれば室内変更できますが、ロケーション専門だと延期の可能性が高いです。

Check!

雨の当たらない軒下など撮影条件が制限されることもあります。決行するなら雨天時の撮影場所を確認しましょう。

雨を理由に延期や中止をしたときのキャンセル費用

キャンセル費用

当たり前ですが会社により異なります。
一般的に当日キャンセルなら予定額の50~100%で、実費請求が多いです。

実費請求の例

  • フォトグラファーやヘアメイクスタッフの費用(実際に撮影しなくても時間確保しているため実費)
  • レンタル衣装(着用していなくても他の人に貸し出せないため実費)
  • 小道具(新郎新婦様用に個別に作成していれば実費)

延期だと無料対応の会社が多いです。
ただし「撮影予定日の○ヶ月以内なら無料」など条件が設定されていることがあります。

注意点

あくまで相場なので参考程度に。
延期や中止のキャンセル規定はフォトウェディング会社によって条件が異なります。

やっぱり延期や中止にしたい!費用のかからないケースは?

契約書

細かい条件は会社により異なります。
また同じ会社でもプランで変わることがあるので、確実なのは契約書の確認。以下は、よくある対応内容です。

よくある延期やキャンセル対応

  • 前日夕方時点の降水確率が〇%以上なら延期は無料
  • 当日の降水量が〇㎜以上ならキャンセル無料
  • 撮影予定日の3ヶ月以内なら延期は無料
注意点

雨天対応の内容は『契約約款』や『利用規約』に必ず記載があります。口頭ではなく契約書のチェックが大切です。

沖縄や海外リゾートでのフォトウェディング

リゾートフォトは天気が気になりますよね。
交通費や宿泊費がかかりますし、滞在時間が限られるため、遠方だと簡単に中止や延期判断ができません。

そこで以下では、遠方でのフォトウェディングの雨天対応について解説します。

リゾートフォトの雨天補償

雨のリゾート

多いケースは滞在中の別日や時間変更です。
仮に滞在期間中に天気が回復しなかったら、無料で延期ができます。また、延期期間が1年など長期間の設定をしている会社がほとんどです。

ただし交通費の負担はありません。
もし延期が難しければ、スタジオやチャペルなど室内撮影への変更を検討する必要があります。

Check!

延期の補償期間はフォトウェディング会社によりますが、1年間の長期設定をしているケースが多いです。

曇でも撮影はする?

曇りのフォトウェディング

曇りなら撮影は決行します。
しかし、ビーチでの撮影なら青空を希望する人が多いはずです。

そのため曇でも無料で時間変更できる会社もあります。
あくまでも”天気が悪ければ”なので、どれぐらいの天候不順なら時間変更できるか確認しましょう。

POINT

熱帯雨林気候の地域は、1日の中で天気が驚くほどかわります。
スコール後に晴れれば、虹がかかることもあるので、あえて狙ってもいいかもしれません。

写真だけでもでいいならレタッチを

フォトウェディングのレタッチ

撮影当日が曇りで写真が暗くてもレタッチで明るくできます
レタッチとは写真加工のことで、色味や明るさの変更、写り込んでしまった不要な建物や人を消せます。

人によっては当日の雰囲気が大事な人もいると思います。
もし写真だけでも青空なら気にしないなら、フォトウェディング会社がレタッチをしてくれるか確認をしてみてください。

POINT

格安で加工してくれるフリーのデザイナーがいます。写真を渡しても問題ないなら検討してみてください。

大荒れなら必ず中止の判断を

荒天

海が大荒れで波が高ければ中止の判断を!
ビーチでの撮影はもちろん、海から離れた場合でも強風だと危険です。

基本的に現地のフォトウェディング会社が判断をします。
もし現地のフォトグラファー以外の出張撮影なら無理はせずに冷静に判断をしましょう。

Check!

台風や大雨による飛行機や交通機関の停止などやむを得ない事情なら全額返金の会社が多いです。

契約前の人は必見!確認しておくべきこと

雨を想定して準備を進めると段取り上手!
契約前に押さえておくべき確認事項を記載するので、契約時の参考にしてみてください。

雨の可能性が低いベストな時期は?

6月

日本の雨期は6月と9月です。
雨といえば梅雨のイメージですが、9月がもっとも雨が多く、しかも台風シーズン。以下は東京の降水量になりますが、月別のデータです。

月別の降水量(1876年~2022年)
降水量 多い順
1月 51.6mm 12
2月 68.5mm 10
3月 108.8mm 8
4月 131.3mm 7
5月 143.3mm 5
6月 173.5mm 3
7月 141.7mm 6
8月 150.8mm 4
9月 219.0mm 1
10月 201.8mm 2
11月 96.6mm 9
12月 55.4mm 11
出典

気象庁で各地域の過去データが確認できます。

もちろんどんな時期でも雨は降ります。
数ヶ月前に予測して雨を避けることはできませんが、少なくても台風シーズンだけは避けてもいいかもしれません。

注意点

上記の雨季はあくまで日本国内です。
海外だと雨期は異なりますし、バリ島やモルディブなど熱帯雨林気候はスコールがあります。

契約書の雨天補償で確認しておくべき項目

撮影の延期

契約書の雨天補償は必ず確認しましょう。
最低限チェックすべきは、以下のキャンセル料金と延期期限です。

雨天補償の確認項目

  • キャンセル料の発生条件と金額
  • 無料で日程の延期ができる条件
  • 延期期限(例:元々の撮影予定日の1年以内まで)
注意点

もし宿泊や交通費のコミコミプランなら、撮影料金だけでなく宿泊費と交通費の扱いの確認も忘れずに!

レンタル衣装で確認をしておくべきこと

ドレスの汚れ

特別に注意したいレンタル衣装。
なぜなら、フォトウェディングの費用内訳の中でも高額で、クリーニング料金がかかったり、延期料が必要な可能性があるからです。

レンタル衣装の確認項目

  • 衣装が汚れた場合のクリーニング料金
  • 延期時の対応(同じ衣装のレンタルなのか?選び直しか?)
  • 延期料やキャンセル料の有無と金額

撮影延期が無料でも安心は禁物!
レンタル衣装は延期料金が必要なことがあります。

注意点

ウェディングドレスやブライダルの和装は特別な衣装です。生産量が少ないため別日だと同じドレスがレンタルできない可能性があります。とくに人気ブランドのドレスには注意です。

最後に雨のフォトウェディングのトラブル事例を紹介するから目を通しておこう

撮影時が雨でよくあるトラブル例

花嫁のトラブル

撮影当日が雨のトラブル事例を紹介します。
あらかじめ想定しておけば冷静に対処できるので、ぜひご覧になってください。

希望日に延期ができない

延期が無料でも安心できません。
桜や紅葉のような1年に一度しか撮影できない人気シーズンのロケーションだと、同じシーズン内での延期ができない可能性が高いです。

人気のフォトウェディング会社ならほぼ不可能。
翌年でも予約できない日時があるほど。延期が決まったら、すぐに空き日程を確認して予約しましょう。

ヘアメイクが崩れた写真ばかりだった

ヘアメイクさんが同行してくれたとしても、以下の理由により髪型やメイクの崩れは注意しましょう。

  • ヘアメイクさんと花嫁さまの許容ラインや好みが違う
  • ヘアメイクさんの経験年数が浅かったりバイト感覚

写真が届いて気づいても時すでに遅し。
撮影中は、都度”自分自身でチェック”しないと後悔の原因になりかねません。

POINT

手鏡は男性が持つように!
スーツであれば内ポケットに入れれば、写真への影響はありません。

1分で振り返り
この記事のまとめ

アンシェくん
  • 雨の日は映画のワンシーンのようなフォトウェディングができる
  • 雨の日のフォトウェディングだからこそ使える小道具が多い
  • 撮りたいポーズによってはドレスが汚れる可能性がある
  • ヘアメイクが崩れやすいためロケーションフォトは都度手鏡みでチェックをする
  • ロケーションフォトなら契約書で雨天時の対応内容を事前確認する
  • リゾートフォトの雨天補償は延期や滞在中の別日・時間変更など複数パターンがある
  • レンタル衣装はクリーニング料金の事前確認をしておく

実はオススメの雨のフォトウェディング。
雨の日を狙うことはできませんが、雨でも晴れでも違った魅力の写真撮影ができます。ロケーションフォトなら、両方のパターンを想定してポーズを考えてみてください。