結婚式の引き出物で最も選ばれている商品が『カタログギフト』です。
実に7割のカップルが引き出物にカタログギフトを選んでいます。
結婚式の引き出物を控えている今、人生で初めて検討している新郎新婦さんも多いのではないでしょうか?
カタログギフトと言っても様々な種類の商品があります。
その数は何と100種類以上!
ただでさえ悩む引き出物なのに商品の種類が多いとさらに悩みますね。
以下では初めてカタログギフトの購入を検討している新郎新婦さんを対象に『カタログギフトの種類』についてご紹介していきます。
カタログギフトの種類
あなたはカタログギフトの中身をご覧になりましたか?
カタログギフトを見比べると似たり寄ったりだと思ったのではないでしょうか?
「いったい何が違うの?」と疑問に思う人も少なくありません。
カタログギフトの種類を大きく分けると7種類に分類されます。
- ブライダル型カタログギフト
- 総合型カタログギフト
- 百貨店型カタログギフト
- 商品特化型カタログギフト
- セレクトショップ型カタログギフト
- コンセプト型カタログギフト
- 仏事型カタログギフト(特に注意が必要です)
それぞれの特徴を種類別に紹介いたします。
ブライダル型カタログギフト
文字通りブライダル専用のカタログギフトです。
ブライダル専用とはいっても…
掲載商品は総合型カタログギフトと違いがありません。
多少の違いはあるものの、ほとんど一緒です。
なぜならブライダルカタログギフトは総合型カタログの表紙替えだからです。
つまり、商品名と表紙が異なるだけということです。
このような話を聞くと「掲載商品が同じなら総合版でもいいか!」と思われるかもしれません。
しかし、ブライダル型カタログギフトは他のカタログギフトと決定的な違いがあります。
それはイメージ写真です。
ブライダル型カタログギフトの特徴
- ひと目で結婚式の引き出物ということが分かる
- 新婦向けに派手目の紙面構成にしている
ひと目で結婚式の引き出物ということが分かる
あなたはブライダル型カタログギフトをご覧になったことはありますか?
表紙や巻頭ページに”結婚”を印象付けるモチーフを採用しています。
こちらはシャディのブライダルアズユーライクです。
表紙にウェディングケーキのイメージカットを使っています。
1万円コースではサンキューカードを。
こちらもお洒落なデザインになっています。
上記のように誰が見てもひと目で結婚式の引き出物ということが分かるのがブライダル型カタログギフトです。
新婦向けに派手目の紙面構成にしている
ブライダル型カタログギフトのメインターゲットは20代の女性です。
その理由は結婚式の引き出物の最終決定者が新婦だからです。
そのため新婦が好きそうな商品を可愛い構成で掲載しているカタログが多いです。
例えば、ベルメゾンのMUSUBI WEDDING。
思わず新婦も欲しくなるブランドをおしゃれな構成に作り込んでいます。
こちらはハーモニックのラ・マリエ。
商品の背景写真に花を使って結婚式の雰囲気をだしています。
代表的なブライダル型カタログギフト
- ブライダル アズユーライク(株式会社シャディ)
- リンベル ブライダルカタログギフト(株式会社リンベル)
- La Marie/ラ・マリエ(株式会社ハーモニック)
- MUSUBI WEDDING/むすびウェディング(株式会社千趣会)
ブライダル型は、結婚式の引き出物で最も利用率が高いカタログギフトです。
しかし、利用率が高いためかぶりやすいのも事実。
ゲストの趣味嗜好、予算によっては他のカタログギフトが最適なこともあります。
総合型カタログギフト
カタログギフトの利用シーンは、どのような時でしょうか?
- 引き出物(慶事・弔事)
- お中元・お歳暮
- 出産祝いのお返し(内祝い)
- 新築祝いのお返し(内祝い)
などが一般的ではないでしょうか?
時には少し距離のある周囲の人への誕生日プレゼントも考えられます。
様々なギフトシーンに対応しているカタログギフトが総合版カタログギフトです。
そのため、あらゆるシーンと様々な年代を想定して制作されています。
総合型カタログギフトの特徴
- 掲載商品点数が抜群に多い
- 掲載写真にメリハリがある
- 割引のあるショップがある
掲載商品点数が抜群に多い
最大の特徴は掲載商品点数が多いことです。
商品点数だけでなく、あらゆるジャンルが網羅的に掲載されています。
例えば、カタログギフトのアズユーライク。
以下の画像は目次ですが、グルメ、コスメ、ファッション、体験、キッチン、テーブルウェアなど豊富なジャンルがあることが分かります。
※クリックで大きな画像が表示されます
掲載写真にメリハリがある
20代向け商品写真は”キラキラしていて派手目”に作成。
一方で80代向け商品の写真は”光沢をおさえて地味目”に作成しています。
総合版カタログギフトは、あらゆる年代や性別がターゲット。
派手すぎず、地味すぎずに、ほどよいタッチで製作がされています。
割引のあるショップがある
総合型カタログギフトは発行部数が非常に多いです。
販売数量が多いと効率が良くなるため割引をすることができます。
当サイトのようなネットショップなら割引があり非常にお得です。
しかし、結婚式場でカタログギフトを購入すると基本は定価販売が基本。
ネットショップなら定価の20%前後の割引率で購入できるショップもあります。
ちなみに、アンシェウェディングも最大19%OFFの割引商品もあります。
(キャンペーンを利用すると更にお得に!)
代表的な総合型カタログギフト
- アズユーライク(シャディ株式会社)
- テイクユアチョイス(株式会社ハーモニック)
- ウルアオ(株式会社大和)
百貨店型カタログギフト
名前の通り百貨店のカタログギフトが『百貨店型カタログギフト』です。
実は百貨店型カタロググギフトは、百貨店が独自に制作しておりません。
ちょっと意味がわかりませんよね?
簡単にいうとプライベートブランド(※)です。
つまり、百貨店のカタログギフトは別の企業が制作した商品ということになります。
プライベートブランドとは? スーパー・デパートなどがみずから企画生産して販売する独自のブランド商品。一般にメーカー製品(ナショナルブランド)より割安になる。商業者商標。自家商標。自主企画商品。PB。 出典:コトバンク(プライベートブランド)
百貨店型カタログギフトの特徴
- 百貨店の厳しいチェックがはいる
- ネームバリューと信頼性から印象が良い
- 包装紙だけで高級感がある
百貨店の厳しいチェックがはいる
百貨店型カタログギフトは、総合型カタログギフトに百貨店の名前を入れて販売しています。
とは言っても掲載商品は全て同じではありません。
なぜなら百貨店は掲載商品に厳しいチェックが入るからです。
総合版カタログギフトの掲載商品から百貨店水準に満たない商品を省くイメージをお持ちいただくと分かりやすいですね。
百貨店カタログギフトと総合版カタログギフトと比較すると掲載商品数はやや少ないことが分かります。
ネームバリューと信頼性から印象が良い
世間一般の印象として百貨店のネームバリューは非常に良いです。
百貨店の名前だけで「品質が高い」や「信頼度が高い」という印象をもって頂けます。
特に年配の方には評判が良いですね!
百貨店の名前が入ってるだけで高級な商品を貰ったという印象を受けます。
包装紙だけで高級感がある
デパート包装や百貨店包装という言葉をご存知でしょうか?
高島屋の薔薇の包装紙、伊勢丹のチェック、三越の幾何学模様。
百貨店の包装紙でラッピングをするだけで商品が一段と高級になる印象を与えます。
カタログギフトも同じで百貨店名だけで高級というイメージを与えることができます。
個人的には三越の包装紙が好みです(笑)
代表的な百貨店型カタログギフト
- セレクトギフト(伊勢丹)
- 大丸フリーチョイス(大丸百貨店)
- ローズセレクション(高島屋)
セレクトショップ型カタログギフト
こちらも名前の通りセレクトショップの発行するカタログギフトのことです。
バーニーズニューヨーク、ビームス、ユナイテッドアローズが発売しています。
セレクトショップ型カタログギフトも、百貨店型カタログギフトと同じく自社で発行をしていません。
カタログギフトメーカーがセレクトショップ名を使用し作っています。
分かりやすく言えば”ライセンスカタログギフト”と言っても良いかもしれませんね。
セレクトショップ型カタログギフトの特徴
- カタログ掲載商品は店舗販売されていない
- 選べる商品は非常に少ない
- お洒落なカタログになっている
カタログ掲載商品は店舗販売されていない
掲載されている商品の多くはセレクトショップでは販売されていません。
カタログの掲載商品は、カタログギフト発行メーカーが独自に仕入れています。
それもそのはず。
セレクトショップは流行に合わせて感度の高い商品を売り場に投入します。
カタログギフトは販売から商品交換まで時間がかかります。
1~2年、長いときには制作から5年後に商品交換がされることもあります。
長い期間で安定的に供給できる商品は、セレクトショップにはほとんどありません。
選べる商品点数が少ない
総合型のカタログギフトは種類によって1,000点以上のアイテムを掲載しています。
そのため選択肢が多く、様々なジャンルから好きな商品が選べます。
一方のセレクトショップ型カタログギフトは多くても100点前後。
贈る相手によっては、選ぶものがないという事もありえるため注意しましょう。
お洒落なカタログになっている
掲載商品はカタログメーカーが商品を仕入れていますが、セレクトショップが何もしないわけではありません。
ブランドイメージとかけ離れた商品を掲載されるとイメージを損ないます。
そこで監修という形で商品選びや写真撮影をディレクションします。
全体的に選べる商品の幅は狭い点は欠点です。
しかし、お洒落にカタログ製作がされている特徴があります。
代表的なセレクトショップ型カタログギフト
- バーニーズニューヨーク
- ユナイテッドアローズ
- ビームス
コンセプト型カタログギフト
あるジャンルに特化したカタログギフトが『コンセプト型カタログギフト』です。
総合型カタログギフトの掲載商品は、ジャンルごとに商品が紹介されています。
その他に日本の伝統工芸やブランドコスメなど複数の企画ページが盛り込まれています。
コンセプト型カタログギフトは、総合カタログの企画を抜き出して1冊のカタログギフトにしています。
コンセプト型カタログギフトの特徴
- 贈る相手への気遣いが伝わる
- 好みがざっくり分かっている相手に最適
贈る相手への気遣いが伝わる
カタログギフトは幅広いユーザーを対象にしています。
どなたにも喜ばれますが、その反面でギフトを贈る相手に対しての想いや気遣いにかけます。
「好きなものを選んでもらいたい。でも、相手に感謝や御礼の想いも伝えたい。」
このようなニーズに対応したカタログギフトがコンセプト型カタログギフトです。
好みがざっくり分かっている相手に最適
コンセプト型カタログギフトは、贈る相手の好みが分かっているときに最適です。
お酒好きの方には全国の銘酒が掲載されたカタログギフトはどうでしょうか?
グルメな方なら北海道の蟹や松阪牛や飛騨牛などのグルメ専用カタログギフトはどうでしょうか?
何となく喜ぶ姿が目に浮かびますよね。
コンセプト型のカタログギフトは贈る相手に「私のことを考えて選んでくれたんだな」と思って頂けるカタログギフトです。
代表的なコンセプト型カタログギフト
コンセプト型のカタログギフトは商品毎に特徴が異なるので簡単な紹介をいたします。
dancyu(ダンチュウ)
産直グルメだけを掲載したグルメカタログギフトです。
グルメ雑誌ダンチュウの編集部がディレクションしたグルメな人も唸るカタログギフトです。
銘酒カタログ
1冊丸ごとお酒を集めたカタログギフト。
日本酒、ワイン、焼酎、ブランデー、ビールなど様々なお酒から商品を選べます。
地ビールのような珍しいお酒も掲載!
お酒好きな上司や年配の方向けのカタログギフトにいかがでしょうか?
エグゼタイム
レストランや温泉、エステやネイルなど体験型のカタログギフト。
カタログギフトの交換をすると商品ではなくチケットが贈られてきます。
物ではない非商品がメインのカタログギフトです。
ディズニーカタログギフトセレクション
名前の通りディズニー商品だけを集めたカタログギフト。
ディズニーマニアには喜ばれますが、贈る相手には注意してください。
メイドインジャパン
全て日本製の商品を集めたカタログギフト。
ただの日本製というだけでなく日本の伝統工芸など世界に誇る日本の商品だけが掲載されています。
年配の方向けにもいいですね。
雑誌風に構成されていて読み物としても面白いです。
仏事型カタログギフト
”香典返し”に使用するために発行されたカタログギフトです。 「引き出物を選んでいるので私には関係ない!」と思う方も多いと思いますが、式場から購入する人は要注意です。仏事型カタログギフトの特徴
- 一部の結婚式では仏事用をブライダルに提案する
- 原価率が安くて大損をする可能性がある
- 仏事カタログギフトの見分け方
一部の結婚式では仏事用をブライダルに提案する
驚くことに一部の結婚式場では意図的に仏事用のカタログギフトを結婚式の引き出物として案内をしています。
とんでもない話ではありますが事実です。
仏事用を提案する理由は後述しますが、簡単にいえば式場の利益率が高くなるからです。
原価率が安くて大損をする可能性がある
少し葬儀業界のカタログギフトについて説明をします。
香典返しの定番品は、お茶やタオル・洗剤。
仏事業界では、喪主がじっくりと香典返しを選ぶ余裕がなく、葬儀屋が半ば勝手に決めることもあります。
そのため原価の安い商品に決まる事があります。
原価率は驚きの20~30%!!
原価率が20%という事は、200円のものを1,000円で購入する事になります。
葬儀業は製造業ではありません。
小売り業に近い業態のため仕入原価率20%は安すぎます!
つまり仏事型カタログギフトは大損をすることがあるのですね。
葬儀業界に対応した低原価カタログギフトが仏事型カタログギフトの正体です。
仏事カタログギフトの見分け方
なぜ結婚式というおめでたい場で仏事のカタログギフトを案内するのでしょうか?
その理由は原価率の安い商品を売るためです。
要するに原価率の高いカタログギフトを売れば、自社の利益が高くなるということですね。
具体的にシーンをイメージしてみましょう。
例えば、購入価格が3,000円のカタログギフトを頂いたとします。
- カタログギフト(A)
原価1,500円・原価率50%の商品が掲載 - カタログギフト(B)
原価600円・原価率20%の商品が掲載
あなたならどちらを購入しますか?
普通ならAの原価が1,500円のカタログギフトですね。
しかし、カタログギフトを購入するときには原価は分かりませんし、教えてもくれません。
「そんなの見ればわかるんじゃない?」
こう思われた方も多いでしょう。
例えば、100円ショップで売っているグラスと百貨店で売っているグラスがあったとします。
どちらもノンブランドでカタログ掲載も背景無しの地味なページだとしたら…
写真だけでは見分けがつかない人が多いのです。
あなたはお正月の番組で『芸能人格付けチェック』をご存知でしょうか?
芸能人が高級品と一般品を見比べて、どちらが高級品か?を答える番組です。
芸能人の皆さんは目でみたり、試飲や試食をして答えます。
それでも間違える人がいます。
見たり食べたり飲んだり触ったりしてもわからないのに、写真だけではまず判断できません。
しかも、初めてカタログギフトを買う新郎・新婦ならなおさらです。
カタログギフト名では判断がつきません。
では、騙されないためには、どうすればいいでしょうか?
見分ける方法は簡単でカタログギフトの掲載商品を全て見ると判断できます。
その時に同じ販売額のブライダル型カタログギフトと見比べてみましょう。
仏事用カタログギフトの表紙やタイトルを変えてブライダル用として販売するような悪質なケースもあります。
もし不安な方はお気軽にご相談ください。
カタログギフトの種類のまとめ
- カタログギフトは全て総合版カタログギフトのカスタマイズやアレンジ
- カタログギフトは汎用性が高いギフトでが、想いや記念といった視点が伝わりにくい
- 自分自身の想いやゲストの好みに合わせてカタログギフトの種類を選ぶことが大切
- セレクトショップ・百貨店型は、カタログギフトメーカーが作っている(PBと似ている)
- 好みがわかっている相手にはコンセプト型カタログギフトがぴったり
- 仏事型カタログギフトを結婚式用として売る式場がある
結婚式の引き出物といっても必ずしもブライダル型が選ばれるわけではありません。
贈るゲストによっては銘酒カタログが喜ばれるかもしれません。
また、ネットショップで割引されたカタログギフトなら、式場で購入額と同じで上位コースを買うことができます。
ブライダル型にとらわれず総合的に判断をすることが大事です。