ケーキカット

結婚式の演出は盛り上げるためにはなくてはならないもの。そのため、どうしても費用をかけてしまいがちですね。ですが、定番演出は工夫次第で節約することができます。もちろん「ケチったな」と思われない工夫もしつつです!

今回は、定番演出の”節約のしどころ”を徹底解説。
結婚式には欠かせないムービーとお色直し入場の節約術を紹介します。

「あの演出、結構高かったのに、あんまり盛り上がらなかったな…」と後悔しないために演出の節約術をマスターしましょう。

ムービー演出の節約術

最初の節約術はムービー演出です。

  • プロフィールムービー
    二人の馴れ初めや生い立ちを紹介する
  • オープニングムービー
    披露宴の冒頭に流し盛り上げ役を担う
  • エンドロール
    披露宴で新郎新婦退場後に流す

など式場で注文すると相場は5~10万円。
相場に幅があるのは『1本○円、2本注文すると○円』とまとめ売りがされていたり、編集内容のクオリティ(使用写真枚数や写真の加工代など)で価格が変動するためです。演出ムービーを、節約するなら方法はたった1つ。

持ち込みです。
演出ムービーを持ち込む場合は『手作り』『外部制作会社』の二種類の方法があります。

手作りムービー

ムービー演出を一番安く仕上げる方法が手作りすること。

シンプルなムービーならWindowsやMacの無料ソフトでも制作可能。YouTubeに「ムービーメーカーで作りました!」とコメントのある動画があるのでチェックすると参考にしてみてください。

無料のムービー制作ソフトを使えば制作費はゼロです!

手作りの注意点

無料ソフトは、フォーマットが決まっています。

  • コメントの装飾
  • 写真の映しだし方

などこだわり派には理想のカタチに遠いかも。その場合には、市販されているムービー制作ソフトが必須です。市販のムービーソフトは1万円前後ですが、

「手作りする時間がない」 「パソコン操作に自信がない」

このような新郎新婦さまには外部のムービー制作会社に依頼がおすすめです。

外部制作会社

ほとんどの業者は式場相場よりも安く制作可能
式場に依頼すると、業者が作成し、手数料が上乗せされるため高くなります。つまり、外部業者なら式場の手数料がない価格で購入できるわけですね。

外部制作会社は、

  • 納期を柔軟に対応してくれる
  • 早く注文すると割引がある

など価格以外のメリットも多数あり。
また、急ぎの方は納期を1週間や10日など短納期にするサービスもありますよ。

外部制作会社の注意点

外部業者の繁忙期はブライダルシーズンと同じ。
結婚式が多い春や秋のシーズン前には予約がいっぱいになるため、時期によっては、受け付けてくれない場合もあります。

そのため早めのリサーチが必須!
招待状や引き出物などのスケジュールとあわせて早め早めに動くことが重要です。

ムービー演出を持ち込むときの注意点

多くの式場で、ムービー演出を持ち込みには、持ち込み料に代わって”プロジェクター使用料”を設定しています。

費用は式場により異なりますが1~3万円程度。
ムービー演出を節約するなら、まずはプロジェクター使用料を確認した上で、

プロジェクター使用料+手作り費用or外部制作費用

を含めて式場と比較すると「式場で頼んだ方が安かった」という失敗を防ぐことができます。

お色直し入場の節約術

披露宴の定番演出といえば、キャンドルサービスやキャンドルリレーですが、費用の相場は、

  • キャンドルサービス
    ゲスト卓+メインキャンドルで5~10万円程度(キャンドルやキャンドルを立てかける機材の種類により変動)
  • キャンドルリレー
    キャンドル1個300~500円×全員分

と内容次第で10万円近い演出費用が必要です。
お色直しという華やかなシーンは、結婚式に欠かせませんし、理想は華やかだけど、節約になる演出ですよね。

新郎新婦入場

そしてもう一つ、お色直し入場演出で重要なことがタイミングとお料理の関係です。
お色直し入場のタイミングは、メイン料理のお肉が運ばれる前後のことが多く、再入場時にゲストの手が止まることは避けたいところ。

せっかく手元に運ばれてきたメイン料理です。
ゲストには、温かいうちに美味しくゆっくり召し上がっていただきたいですよね。お色直し再入場の理想は、

  • できるだけ予算をかけずに
  • ゲストのお料理の手を止めない

演出がベストです。

サプライズスポットからの入場

インパクト重視のお色直し入場なら”通常の入場口以外”から入場する方法です。

  • ガーデン付きの会場
  • テラスやベランダがある会場

はサプライズ入場できるように動線が組まれている式場が多いです。また、中二階があり、階段上から降りてこれる動線になっている式場もありますよ。

ゲストは入場口から入ってくると思っています。
そのため予想外の場所からの入場はインパクト大!

サプライズスポットからの入場後は、会場全体が盛り上がるため無理に演出をいれず新郎新婦席へ移動でもOK。再入場の演出に費用は必要なく、インパクトがありながら節約した入場方法です。

さらに盛り上げるポイント

入場前に、演出ムービーを流し映像の最後に「5・4・3・2・1」と入場までのカウントを入れると、「そろそろ入場かな!」と入場口に注目が集まるのでサプライズ感がアップします。

カラードレス色当てゲーム

花嫁さまが何色のドレスで入場するかを当てるカラードレス色当てゲーム。
お色直し入場する花嫁さまへゲストの視線が集中し、会場全体が一体となる人気の演出です。

ウェルカムスペースで、予想する色のサイリウム(ペンライト)を受け取ってもらい、入場の際にライトをつけて迎え入れてもらうと、会場全体が幻想的な雰囲気に!

サイリウムの費用は1本100円程度。
ゲスト人数分用意しても、キャンドルほどの費用は必要ありません。また、小さいお子様のいる結婚式は、サイリウムを持たせると非常に喜ばれます。

フォトラウンド

フォトラウンドは、人数の多い結婚式ほどおすすめの演出です。しかも、スナップアルバムを注文すると、フォトラウンド費用はかからない式場がほとんど。

  • 写真撮影以外のテーブルは、ゆっくりお料理を楽しんでいただける
  • ゲスト全員との写真を残せる
  • 特別演出代として費用も必要がない

などメリットが多いですよ。
フォトラウンドを盛り上げるなら、フォトプロップスの準備を!

簡単に手作りできて、持ち込み料も必要ないアイテムで、ゲストの笑顔を引き出すべく、フォトプロップス作りに挑戦してみてください。

少人数婚の節約術

親族や親しい人だけを招待する少人数婚。
肩ひじ張らなくて済む人たちと過ごすひと時は、アットホームな空間になり、人気のウェディングスタイルです。

少人数だからこそ難しいのが演出選び。

「何もしないと間延びが心配だし、大掛かりな演出は少人数の結婚式には不向きな気が…」

と演出選びを難しく感じる花嫁さまも少なくありません。また、無理にお金をかけて演出をしても、

「年配ばかりのゲストで、盛り上がりに欠けてしまった…」

と数万円の費用がかかった演出に後悔することも。
少人数婚では、ゲスト層も考慮し”インパクトよりもゲストが受け入れやすく参加しやすい演出”選びがポイントです。

そこでおすすめしたい演出は以下の3つです。

  • ケーキサーブ
  • 披露宴中に親族紹介
  • ゲストインタビュー

全て費用が掛からず、アットホームな結婚式にぴったりの演出ですよ。

ケーキサーブ

ケーキサーブとは、ケーキカットしたウェディングケーキを、新郎新婦さまがゲストにサービスする演出です。

一般的にウェディングケーキをゲストに届けるのは、サービススタッフの役目。コース料理の最後にゲストに召し上がっていただくものですよね。

ですが、少人数婚はゲストの人数が少ないため、新郎新婦さまがゲストと会話を楽しみながら一人ひとり配ることができます。

  • 写真撮影をしたり
  • 今日はありがとうと声を掛け合ったり

ゲスト全員とコミュニケーションを楽しめる演出です。

ここに注意! ケーキサーブは、式場によって受けてくれないことがあるため、事前に担当プランナーさんに確認をしましょう。

披露宴中の親族紹介

一般的な親族紹介は、挙式前後に個室やチャペル内で両家の親族全員を紹介します。

結婚は新郎新婦さまと両家の新たなつながり。
そのため親族同士の顔合わせして「これから末長くよろしくお願いします」の意味を込めて行われるものです。親族紹介は緊張感の中で行われ、

「親族を紹介するお父さんが、緊張してしまってカミカミに…」

なんて失敗談も。
そこで親族だけが集まる少人数婚の演出としておすすめが、披露宴中の演出として親族紹介を行うパターンです。

親族紹介のタイミングは披露宴の中盤以降
緊張感の残る披露宴序盤ではなく、お酒も進み、お料理を楽しみ、会場全体が和やかな雰囲気になっている頃を見計らって行うことで、アットホームな雰囲気になります。

ちなみに親族紹介は新郎新婦さまから”おもてなし”としてゲストを紹介してもOK。例えば、ご兄弟の紹介では、普段照れくさくて言えない、

「いつも喧嘩ばかりしていますが、本当は頼りにしてる兄です」

と、ちょっとホンネを交えて紹介すると結婚式だからこそ伝えられるメッセージになります。

ゲストインタビュー

ゲストインタビューは、大勢の前に立ってスピーチをする一般的な祝辞スタイルではなく、司会者やゲストの代表者、もしくは新郎新婦おふたりがゲストの元へ行ってインタビューするスタイルです。

  • ゲストは事前にスピーチ内容を考える必要がない
  • 人前にたつ緊張感がない

などゲストの負担が少ない演出としておすすめ。
本来の祝辞は主賓が一般的ですが、親しい人中心の少人数婚なら、本当はおもてなし側に回るはずの両親や兄弟にサプライズインタビューをしてみても!

特におすすめは新婦のお父様。
新郎のお父様は、披露宴の最後にゲスト前で謝辞をする機会はありますが、新婦のお父様は話す機会がありません。

ゲストインタビューのサプライズで、司会者から新婦のお父様に

「娘さんの花嫁姿を見ていかがですか?」

など、ホンネを聞き出してみてもサプライズと感動のメッセージが送られるかも!

まとめ

結婚式の演出節約術をご紹介しました。
結婚式の演出は無理に費用をかけなくても、盛り上がったり、アットホームな雰囲気を作る方法があります。

  • ムービー演出は手作りや外部業者に頼めば、式場でお願いするよりも安く仕上げることができます
  • お色直し入場は、費用のかからないサプライズスポットからの入場や、フォトラウンドでゲストとの思い出作りを。また、ドレス色当てクイズなら会場が一体にもなり、費用は最小限で抑えられます
  • 少人数婚は、無理にお金をかけた演出は不要で、少人数ならではのアットホームな雰囲気を作り上げられるケーキサーブやゲストインタビューがおすすめです

結婚式を楽しく、感動的に盛り上げるためには演出は欠かせないもの。
うまく節約をしつつ、ゲストにもおふたりの心にもずっと残る素敵な結婚式にしてくださいね!