珍しいことではありませんが、複雑な気持ちになるご両親もいるのが実情です。
手順を間違えると怒鳴られたり、怒られたりしてしまうかも。
そこで今回は『授かり婚&女性両親への結婚挨拶』を解説。好感度アップの秘訣を紹介します。
結婚報告の順序とタイミング
結婚挨拶前に妊娠がわかったら早めの挨拶が大切です。
順番が逆になったことに対して、気が重くなるかもしれません。
しかし報告が遅れれば遅れるほど、トラブルになりがち。
妊娠発覚後は、1日でも早く速やかな報告をしましょう。
多少の小言はあるかもしれませんが、最後はみんな喜んでいるのが授かり婚です!
結婚挨拶の順番
授かり婚に限らず結婚挨拶の順番は以下のとおりです。
- 自分の両親へ結婚報告
- 女性の両親へ挨拶
- 男性の両親へ挨拶
しかし、授かり婚の両親への挨拶は、必ず女性側を先にしてください。
悩ましいのが妊娠を伝えるタイミング。
一般的には『1.自分の両親へ結婚報告』のときに妊娠の事実も伝えますが、両親の性格によって異なります。
両親に妊娠を伝えるタイミング
妊娠と結婚の報告タイミングは、ふたつのパターンがあります。
- 結婚挨拶前に本人から両親に伝える(彼女は彼女の両親へ、彼は彼の両親へ)
- 結婚挨拶当日に男性から妊娠の報告をする
一般的には、結婚挨拶前に本人から両親に伝える方が望ましいので、迷ったら事前に妊娠と結婚の事実を伝えましょう。
①結婚挨拶前に本人から両親に伝える
父親の性格によっては両親へ同時に伝えるのではなく、先に母親へ相談をしましょう。
-
STEP1母親に報告するフォローして欲しい旨の相談をしておきます。ただし自分の口から報告するので、父には言わないようお願いをしましょう。
-
STEP2父親に報告まずは結婚したい相手がいることを伝え、彼の人となりや性格、仕事などを話した上で、妊娠していることを報告します。
父親の性格によっては「大切な報告は男性がするべき」と考える人も。事前報告が逆効果になり「相手の男とは会わない!」となりかねないので、心配なら母親に相談しましょう。
②結婚挨拶当日に男性から妊娠の報告をする
結婚挨拶当日に妊娠の事実を伝える場合でも「結婚したい相手を紹介したい」と事前に報告します。
その上で挨拶当日に
順序が逆になったことを謝罪し、結婚の承諾をもらってください。
男性は結婚挨拶の言葉に注意を!
「妊娠したから結婚します」は絶対にNGです。
突然の報告となり驚きで、その後に話ができなくなる可能性も。怒られる可能性もありゼロではなく、小言のひとつやふたつは覚悟しましょう。
妊娠を伝えるタイミングに迷ったら、結婚挨拶前に彼女から両親へ結婚と妊娠の事実を伝えよう
結婚挨拶当日
結婚挨拶の内容は事前報告の有無と年齢により異なります。
おふたりの状況にあわせて、ご覧ください。
結婚承諾の挨拶は男性からがマナー。
そのため以下では、男性側の視点で説明しています。
事前の妊娠報告あり
事前に妊娠報告があると話は早いです。
男性は、順序が逆になったことを謝罪し、結婚承諾の言葉を伝えます。
結婚挨拶の言葉では、以下のことを伝えましょう。
- 中途半端な気持ちではないこと
- しっかりと支えて女性と子どもを幸せにすること
- 将来の具体的な計画
彼女は妊娠報告をしたときの
彼は、両親の反応にあわせて心構えができるはずです。
事前の妊娠報告なし
まず会話の中でご両親と信頼関係をつくり、その後に妊娠報告という流れです。
事前報告なしは「この人なら大丈夫」と思ってもらえるかが成否を左右。
両親の不安を払しょくする必要があるため、年齢にあわせて伝える内容を変更してください。
(※結婚適齢期より若い場合を参照)
ご両親との会話後に「もうひとつ報告があり……」と妊娠を切り出します。
妊娠報告前の会話を長くしないように!
話し始めてから15~20分後に妊娠報告ができるよう時間配分を意識します。
話し込んだあとに、妊娠報告をすると「なぜ、こんな大切なことを黙っていたんだ!」となりかねません。
結婚適齢期より年齢が若い
新郎新婦さまが結婚適齢期であれば、結婚も妊娠も両親が否定する理由はありません。
「いつ結婚をするんだ?」
「お見合い相手をさがそうか?」
過去にこのような発言を両親がしていれば、心配の必要なし!
です。
一方で年齢が若いと両親の不安も大きいのが一般的。
反対される可能性もあるため、以下にアピールする内容を紹介します。
※男性が若いか、女性が若いかで伝える内容は異なります
女性が結婚適齢期より若い場合
「娘が若く正しい判断で結婚相手を選べない」と心配する両親もいます。
そのため、ふたりで話し合って結婚を決意したと伝えることが重要です。
さらに、以下のことを伝えてください。
- 付き合った期間
- 出会いのなれそめ
- 結婚を決めた理由(妊娠が理由はNG)
- 女性の今後や将来の夢に対してどう考えるか?(※)
※若い結婚がゆえに女性の将来の選択肢を狭めないことへのアピール
男性が結婚適齢期より若い
経済力や責任能力があるかの心配を払しょくする必要があります。
そのため以下の内容を伝えてください。
- 現在の仕事
- 勤務している会社や業界
- 現在の年収や貯金
- 将来の計画や目標
- 今後どのように頑張って経済力をつけていくのか(年収が低い場合)
準備は怠らず結婚挨拶に臨んでくださいね。
結婚を反対されないために
結婚&妊娠報告を反対されないためには、反対されそうな理由を説明するのがポイントです。
- 年齢が若すぎる
責任をもって娘と孫(両親にとって)の養えるのか?
- 順番を守れない
本来は、結婚してから妊娠という順番。先に妊娠させるのは無責任
つまり責任にフォーカスされがち。
反対されないために、『責任』に対して真摯かつ丁寧に説明をしましょう。
必ず新郎の言葉で報告する
妊娠している・していない関わらず
男性が自分から言えずに、女性に言ってもらうことのないよう事前準備をしましょう。
結婚報告は責任を問われる場面。
男性が自分の言葉で、真摯かつ丁寧に伝えるのが、反対されないための最重要ポイントです。
とくに授かり婚なら妊娠報告+結婚承諾になるので「頼りなさそう」と思われないよう、小声でモゴモゴしないように伝えてください。
妊娠の事前報告をしていても「お聞きかと思いますが」と、両親が妊娠を把握している前提の報告はNG。
初めて報告するように自分の言葉で伝えてください。
「俺は大丈夫!緊張したことないし!」
こんな男性は要注意!
結婚挨拶を人生で一番緊張したという人もおり、実際に両親が「結婚の言葉がない!」と結婚を認めてもらえなかった先輩カップルも……
結婚挨拶の言葉や切り出し方は関連記事も参考にしてみてください。
妊娠したことへ謝罪は不要
妊娠したことへの謝罪は必要なし。
なぜなら妊娠は、悪いことではなく、おめでたいことだからです。
妊娠自体を謝罪すると「謝るくらいなら妊娠させるな!」となる可能性も。また子どもに対する責任感も感じられません。
微妙な違いに感じるかもしれませんが、結婚挨拶当日の言葉尻には注意してください。
反対されたらどうする?
反対されても新郎新婦のおふたりは感情的になってはいけません。
とくに自分の両親に「もういい!二人の許可なんていらない!」とならないよう冷静になりましょう。
アンシェウェディングが実施したアンケートでは、反対されたカップルも最終的には、ほとんどの人が両親との関係は良好でした。
もしも反対されたら……?
その日の切り上げるのが懸命。
時間をあけて、改めてお願いに上がったら「許可がもらえた」は、よくある話です。
- 私としては何とかお許しをいただきたいと考えていますが、改めてお伺いさせていただきたいです。
- 時間をつくっていただき、ありがとうございました。本日はこれで失礼いたします。改めてお時間をいただければ、幸甚に存じます。
会社・友人への報告
両親から結婚承諾をいただいたら、会社や友人に報告をします。
この順番も逆にならないように注意を!
知り合い経由で両親が知ったり、同僚経由で上司が知ったら大問題ですし、悲しい気持ちになるはずです。
会社への結婚&妊娠の報告
仲のいい人でも順番を守って報告を!
順番を間違えると、あなた自身の会社での立場が危うくなることだってあります。
- 上司
- 先輩
- 同僚(同期や部下)
男性と以下のことを話し合った上で、質問に答えられるようにしましょう。
- 結婚式を実施するかしないか?
- 新婚旅行をどうするか?
- 産休をどするか?
- 育休をどうするか?
まずは上司に妊娠と結婚報告。
その後に、産休や育休の相談をしましょう。上司への報告を終えたら、お世話になっている先輩・先輩・同僚・部下という順番で報告をします。
友達への報告
友達への報告は仲の良い順番で構いません。
同じグループの友人がいれば、1日で全員に伝えると、さらに◎
ただしSNSの報告は注意を。
たとえばLINEのグループチャットは避けたほうが無難です。
報告前に誰に報告するかのチェックリストをつくり、モレなく友達一人ひとりに報告にしよう
報告後のスケジュール
両親への報告が終わって一段落……
といきたいところですが、検討すべきことが山程あります。
- 結婚式の実施有無
- 新婚旅行の有無
- 新居や引っ越しの時期
- 入籍のタイミング
子どもが生まれると時間の使い方は大きく変わります。
この段階で検討して、おふたりと両家両親で話し合ってください。
両家顔合わせは早めに実施
お互いの両親へ報告が終わったら次は両家の顔合わせ。
妊娠中ですので両家顔合わせはなるべく早めに実施しましょう。
結婚式をやるか?やらないか?
最近では、花嫁さまが妊娠中の結婚式(マタニティ婚)も珍しくはありません。
結婚式をあげるカップルの
出産後に結婚式という人もいますが「育児におわれて結婚式ができなかった」という人は少なくありません。
そのためできるだけ出産前の結婚式をオススメします。
マタニティウェディングのプランもあるので検討してみよう
ハネムーンは行く?行かない?
予定日によっては、ハネムーンはオススメしません。
とくに海外旅行は避けたほうが無難。
なぜなら万が一のことがあり、外国の病院で診察を受けるのは非常にハードルが高いから。
かかりつけのお医者さんにも相談した上で、どうしても行くなら医療レベルの低くない国を選ぼう
授かり婚カップルの結婚挨拶エピソード
最後に授かり婚で、結婚報告をした先輩夫婦のアドバイスをご紹介します。
事前に妻から話をしておいてもらいましたがメチャクチャ緊張しましたね。多分、声が震えていたと思います(笑)
なんとか全てを自分の口から報告をして後は向こうのご両親がフォローしてくれた感じです。
後から、誠実そうな旦那だねと褒められたことを妻から聞きましたので印象は悪くないようです。
妊娠を伝えると明らかにムッとしたのがわかりました。
報告すべきことは事前にすんでいたのですが何だかんだ2時間お父さんの話を聞いて最後は「よろしく」と言ってもらえました。
胃が痛くなるほど緊張来ました。
玄関前では、終わったら焼肉たべに行こうとその後の良い事を考えて勇気を奮い立たせたのを覚えています。
責任感がないとか、このあとどうすのかとか色々言われますが終わってみればすぐの事です。
長い人生のほんの1~2時間くらいです。勇気をもって飛び込みましょう。
先に妊娠ということにはなってしまったが、もともとずっと結婚を考えていて、どれだけ妻のことを考えているかを話をしていたら横で妻が泣き始めました。二人の気持ちが伝わったのもあって割と直ぐにOKもらえました。
年齢が若かったこともあり、いろいろな部分を突っ込まれました。
ひたすら父親の話にうなずいていたのを覚えています。その後は流れで食事をして帰りました。
特に許可の言葉をもらったわけではないのですが後から奥さんに確認したところ一緒に食事をしたのがOKという意味だったようです。
自分の父にも出来ちゃった婚で怒られ、妻の両親にも小言をいわれ辛かったです。私の両親からも妻の両親に謝罪していたことを後から聞かされました。30歳を過ぎても自覚がなかったことに反省しましたが、今はお互いの両親とは仲良くしています。辛い時期もあるかもしれませんが、何とかなります!
1分で振り返り
この記事のまとめ
今回は妊娠後の結婚報告を解説しましたが、妊娠後の報告と言っても一般的な結婚報告のマナーなどは守る必要があります。
服装や身だしなみ、挨拶の言葉など事前に調べてから結婚挨拶にいきましょう。