婚姻届の書き方で悩む人も多い住所欄。
とくに番地やマンション名の書き方で間違えがちです。
今回は見本付きで、分かりやすく解説!
実は誰でも間違えずに婚姻届が提出できる方法があります。
一般的に[結婚=入籍]と思われていますが、初婚同士なら正しくは[婚姻]です。
入籍とは存在する戸籍に入ることで、初婚同士の場合は新しく戸籍がつくられます。
【見本】婚姻届の住所の書き方
実際の婚姻届の住所欄を元に、書き方を紹介します。
マンション名が長いケース、番や番地の使い方も参考にしてみてください。
左側が夫、右側が妻
住所欄には、おふたりの住所を記入します。
左側が夫になる人、右側が妻になる人です。
通常の書き方
一本線で消して書いた例
婚姻届には『番』や『番地』が印字されています。
そのため一本線や二本線で消すか、丸で囲んで番以降を記載すれば問題ありません。
マンション名やアパート名の書き方
続いては、マンション名やアパート名の書き方を説明します。
住所欄は、住民登録してある住所を書く必要があり、人によってはマンション名やアパート名も記載しなければなりません。
婚姻届の住所欄は書く欄が狭すぎるため、少し工夫が必要です。
余白にすべて書き込む
赤字がアパート名の記入例
マンションやアパート名が短ければ余白に記入します。
番や番地を二重線にし、すべて書き込む
赤字が長いマンション名の記入例
マンション名やアパート名が長ければ、印字されている『番地』『番』『号』を消して、すべて手書きがオススメです。
「住民登録してある住所ってどこ?」という人は『住民票』の請求をして確認をしましょう。
結婚相手が外国人の書き方
妻が外国籍の場合の記入例
海外在住(住民登録のない外国籍)の人は、国籍のみを記入します。
国際結婚は非常に複雑です。
たとえば婚姻要件具備証明書(発行しない国もある)や国籍証明が必要など要件が細かいため、提出先の市区町村役場へ確認しましょう。
婚姻届の住所の基本
婚姻届の住所欄には、ルールがあります。
クレジットカードやウェブサイトの会員登録に必要な住所とは違うため注意しましょう。
書くのは住民登録をしている住所
婚姻届の住所欄には
を記入します。住民登録をしている住所とは……?
住民票に記載のある住所のこと。
つまり住民票さえあれば誰でも間違えずに、婚姻届の住所を記入できます。
住民票が手元にあれば間違えることはないから安心!続いては住民票の取得方法を説明するね。
さらに詳しく
住民票の請求は役所窓口の他にコンビニでも可能。実際の手続き方法や、婚姻届の受理で自動修正される住民票の項目など、婚姻届と住民票の関係を解説しました。
本籍地と住所はまったくの別物
住所と間違えがちなのが本籍地です。
本籍地と住所が同じ人もいますが、まったくの別物です。
本籍とは戸籍の場所で、本籍地の市区町村役場で保管されています。
一方の住所は、住んでいる場所(居住地)です。
なお、本籍地は戸籍謄本、住所は住民票に記載されています。
実家暮らしでなければ、住所と本籍地は違う可能性が高いよ(法律上、引っ越すと住所変更が必要)
ハイフン(-)は使わない
婚姻届には『番地』や『番』『号』が予め記載されています。
そのため住所欄の記入にハイフン(-)は使いません。
たとえば『東京都台東区台東1-1-1』はNG!
1丁目1番地1号とハイフンを使わず、番地と番も住民票に記載のとおり記入しましょう。
住民票にハイフンが使われていれば、婚姻届にもハイフンを使って問題ないよ
マンションやアパート名も正確に書く
間違える人に多いパターンは、以下の3つです。
- カタカナなのに漢字で書いている
- 中黒(・)がない
- ⅡやⅢなど号棟名が抜けている
自分では気付かないことが多いですよね。
やはり住民票を取得して、正しく転記するのがオススメです。
夫と妻の住所は別でもいい?
入籍時点で一緒に住んでいない人も少なくありません。
また単身赴任などで、新婚さんでも別居は珍しい話ではありません。
夫(になる人)と妻(になる人)の住所が別でも問題はなく、あくまで住民票に記載の住所を書くのが正しい書き方です。
世帯主は父親?
世帯主とは世帯の代表者のこと。
本籍欄にある筆頭者(※)と混同しがちですが、異なります。
父親の人もいれば、母親だったり、祖父だったりと決まりはありません。
※筆頭者とは戸籍で最初に記載されている人のこと
さらに詳しく
本籍地以外の市区町村の役所へ婚姻届を提出する場合、戸籍謄本が必要です。戸籍謄本の入手方法(請求方法)や、実は後日提出でも入籍日(婚姻日)が変わらないなど、戸籍謄本の詳細を解説しました。
住所と同じく迷いがちな世帯主の書き方を解説!結婚をすると原則としては世帯主はひとりのみ。決め方のポイントや、世帯主がわからない場合の確認方法を説明しています。
算用数字?漢数字?どっち?
結論をいうと、どちらでも問題ありません。
算用数字(アラビア数字)でも、漢数字でも構いませんし、混在していてもOKです。
住民票に記載のとおりに書いておけば問題ないよ
住所変更のタイミングで変わる婚姻届の書き方
婚姻届の住所欄は
もっとわかりやすくいえば、婚姻届には現在の住所を書かないといけません。
※ここでの住所とは住民登録してある(住民票に記載)住所です
とくに注意したいのが婚姻届の提出前後で、新居での生活を始めるパターンです。
具体的には3つのパターンがあるため以下に紹介します。
すでに新居で生活している
新居の住所を書けば問題ありません。
ただし、転入届や転出届(もしくは転居届)など、 です。
注意点は、おふたりそれぞれが世帯主の場合。
婚姻届とは別に、世帯合併の手続き(住民異動届の提出)が必要です。
これから引っ越しをして新居で生活する
婚姻届提出後に、引っ越しをするケース。
住所欄には引っ越し前の住所を記載し、引っ越し後に改めて住民異動届は別に手続きが必要です。
引っ越しと同時に婚姻届を提出する
ただし住所欄の書き方は、少し複雑になるため以下に手順と注意点を説明します。
入籍&引っ越しを同時に手続きをする手順
- 現住所の役所に転出届を提出
- 引っ越し
- 新住所の役所に婚姻届と転入届を提出
- 同一市内の引っ越しなら転出届は不要
- 転入の手続きには転出証明書(転出届の提出で受け取る)が必要なため忘れないようにする
- 転入届および転出届は引越し前後14日以内に手続きが必要
婚姻届の住所は引越し先の住所
引っ越し(転入)と同時に婚姻届を提出する場合、婚姻届の住所欄は新住所を記載します。
婚姻届を提出すると住民票の一部は自動修正されます。
具体的には『氏』『本籍地』『筆頭者』『世帯主との続柄』です。
婚姻届受理証明書ってなに?
結婚後、住所変更すると免許証や銀行口座、生命保険などの名義変更や住所変更が必要。すぐに手続きしたいときに役立つ『婚姻届受理証明書』の請求方法や用途を解説しました。
1分で振り返り
この記事のまとめ
婚姻届の提出に住民票は必要ありません。
しかし婚姻届を間違いなく記入するために住民票の取得がオススメです。こだわりの入籍日があるカップルや、平日休みが取りにくいなら手数料を払う価値がありますよ。