真の縁起物は昆布？！昆布を贈る意味と昆布に込められた願い

和食には欠かせない昆布。
歴史を紐解いていくと縁起物として昆布のスゴさがわかります。

鰹節、うどん、赤飯、鯛など数ある縁起物の中でも、引き出物の昆布は加工品が多く使いやすいのが特徴。今回は引き出物で贈る昆布の魅力や、アンシェウェディングで人気のアイテムを紹介します。

結婚式の縁起物にぴったり！昆布の魅力とは？

縁起物は語呂合わせの呼び名に、縁起のよさや縁起を担ぐ意味合いが含まれます。

代表的な縁起物

• 鯛（たい）＝めでたい
• かつお節＝堅魚節（夫婦やゲストとの絆を固める）

では、昆布にはどんな語呂合わせがあるのでしょうか？

昆布＝広布（ひろめ）

昆布の語呂合わせはふたつあります。

よろこぶ
平仮名の『こんぶ』ならピンとくるかも。
昆布⇒よろ昆布⇒よろこぶの「喜ぶ」の語呂合わせ。戦国時代の出陣式ではアワビ・栗・昆布が験担ぎの食べ物とされていたそうです。

ひろめ
昆布の形を表した呼び名から昔は広布（ひろめ）と呼ばれていました。
日本の結婚式は、両家の結びつきを広めることが一般的。現在も”披露宴”という形で残っています。

戦国時代から続く縁起物の昆布

アワビや栗は高級食材。
対する昆布は庶民にも手が届く食材で、足軽など一般階級の兵士が戦に行くときに、妻たちが無事に帰還することを願って昆布を食べていたのでしょう。

文字通り命がけの”戦”にいく夫たち。
夫の無事を祈り、武運を祈る妻たちの切なる願いが込められていたと思うと、昆布が真の縁起物である所以を感じます。

語呂や意味合いだけじゃない昆布の魅力

昆布の魅力は語呂合わせだけではありません。
栄養価の高さや賞味期限の長さ、加工食品が豊富など引き出物として贈りやすさがあります。

栄養価の高い食材

昆布は栄養価の高さも科学的に立証されています。

• 海の恵みであるミネラルが豊富
  昆布に含まれるミネラルは、なんと牛乳の約23倍。鉄分にいたっては牛乳の約39倍も接種できる優れものです。
• コレステロール値を抑える効果
  昆布は煮るとネバネバしますが、このネバネバはアルギン酸やフコイダンという成分で、コレステロール値を抑え免疫力を高める効果が期待できるそうです。

どなたにも使いやすい引き出物の昆布

引き出物の昆布は加工品がほとんど。
昆布そのものだと日常的に使わない可能性はありますが、昆布佃煮やお茶漬けなら、調理の手間がなく、どなたにも使いやすいアイテムです。

縁起物に昆布を選ぶなら、どんなゲストにいい？

昆布はすべてのゲストに贈ってもOK。
その中でも、とくにおすすめのゲストを紹介します。これから引き出物を選ぶ新郎新婦さまは是非参考にしてみてください。

熊本・青森・岩手の結婚式

熊本・青森・岩手の結婚式では縁起物に昆布がよく使われています。

• 熊本
  戦国武将の加藤清正は、昆布を大変重要な食材として城に数年分を備蓄していたそう。歴史的背景からか熊本の結婚式ではよく利用されています。
• 青森、岩手
  北海道に次いで昆布の生産量が多い地域です。ただし北海道および青森の一部は会費制の結婚式が主流です。

お弁当をつくることの多いゲスト

昆布佃煮は、おにぎりにぴったり。
子どもや会社にお弁当を持っていくゲストなら喜ばれます。また朝食のご飯のお供としても◎

年齢の高いゲスト

ご年配ゲストなら昆布は馴染み深い縁起物。
結婚式の引き出物には欠かせないと考える人がいるほど。千円前後の価格帯が中心なので、3品目として価格調整がしやすいです。

縁起物におすすめの昆布 4選

引き出物で贈る昆布は出汁に昆布をつかった加工品が一般的。
パッケージデザインがおしゃれで、和婚でも洋婚でもお使いいただけるようになっています。