海外挙式の引き出物

海外挙式のルールやマナーは国内挙式とは異なる部分があります。
今回は海外挙式の引き出物について、贈る基準や相場、国内挙式との違いを解説します。

さらに海外挙式だからこそ気の利いた引き出物の贈り方があるので、ぜひ参考にしてみてください。

海外挙式はゲストにとって負担が大きい

「海外挙式ならゲストも海外旅行を楽しんでもらえる」

このような考え方はNGです。
海外挙式はゲストにとって、金銭的に負担の大きい可能性があります。

海外挙式におけるゲストの負担

パスポート

ゲストの負担は新郎新婦さまにより異なります。
旅費の全額負担や半額負担、旅費の負担なしでご祝儀なしなど。一般的な海外挙式のゲスト負担は以下の3つです。

ゲストの負担

  • ご祝儀
  • 旅費(交通費、宿泊、観光、お土産など)
  • 滞在時間(仕事を休まなければならない)

海外挙式の引き出物はケースバイケース

海外挙式

「ご祝儀はいただいたけど、ゲストの旅費を負担するから引き出物はいらないよね」

「旅費はゲストに負担してもらうけど、ご祝儀はいらないから引き出物もいらないでしょ」

このような考え方はNG!
海外旅行も兼ねて挙式に参列しようと思うゲストは多いものの、新郎新婦さまは「海外までお祝いしにきてくれる」という前提を忘れてはいけません

海外挙式の引き出物は旅費負担とご祝儀のありなしで異なります
続いては、パターン別に引き出物の有無を説明するので参考にしてみてください。

海外挙式の引き出物は旅費とご祝儀で判断する

ご祝儀と引き出物

基本的に日本国内で挙げる結婚式では、ゲスト全員に引き出物をお渡しします。
例外として会費制結婚式では、ご祝儀のないかわりに引き出物は簡易的です。

海外挙式では「新郎新婦さまの旅費負担」と「ゲストからのご祝儀」で判断します。

注意点

本記事の新郎新婦さまの旅費負担は、交通費がメインで宿泊代のみの負担は「旅費負担」に該当しないことを前提とします。

引き出物ありなし判断表

わかりやすいように一覧表にしました。
詳細は一覧表以降に記載したので、該当箇所をご覧ください。

引き出物ありなし判断表
旅費負担
[新郎新婦さま]
ご祝儀
[ゲスト]
引き出物の必要性
なし あり 必須
なし なし 必須
あり あり 必須
あり なし 不要

国内と海外の引き出物の相場

引き出物の相場は国内と海外で異なります
海外挙式では旅費負担によっても差があるので、あくまで参考程度に。後半でパターン別の相場は説明しています。

ご祝儀額 国内挙式 海外挙式
3万円 5千円 8千円~1万円
5万円 8千円~1万円 1万3千円~1万5千円

以下ではそれぞれのパターンについて理由を解説するよ

旅費負担なし&ご祝儀あり

新郎新婦の旅費負担ゲストからのご祝儀
旅費負担なし ご祝儀あり
  • 引き出物:必須
  • 金額相場:ご祝儀の16~20%+α

旅費だけでもゲストの負担は非常に大きいです。
たとえば、海外挙式で人気のハワイなら飛行機代(エコノミー・燃油サーチャージや入国税など込み)は往復で75,310円します。

金額の算出方法

金額調査はHIS様を利用。ブライダルシーズンの4月と10月で調べた”最安値の平均額”(成田-ホノルル間)です。実際には曜日や乗り継ぎ回数など条件により金額が変わります。

参考:HIS公式サイト

ゲスト負担額は総額で10万円オーバー

ゲストは旅費の他にご祝儀も用意します。
友人ならご祝儀と旅費で総額10万円オーバー。そのため国内挙式の引き出物相場より多めの金額で準備します。

POINT

少なくとも「費用が掛かった事に気を使ってくれたんだな」とゲストの方が感じるような内容にすることが大切です。

旅費負担なし&ご祝儀なし

新郎新婦の旅費負担ゲストからのご祝儀
旅費負担なし ご祝儀なし
  • 引き出物:必須
  • 金額相場:5,000~10,000円

このケースではご祝儀がないから引き出物は不要と思いがち。
しかし海外挙式はご祝儀をいただかなくても引き出物ありが無難です。

Check!

前項でも例に挙げましたが、旅費はハワイなら飛行機だけで往復75,310円。ゲストに大きな負担を強いていることを忘れず、引き出物は準備しましょう。

旅費負担あり&ご祝儀あり

新郎新婦の旅費負担ゲストからのご祝儀
旅費負担あり ご祝儀あり
  • 引き出物:必須
  • 金額相場:ご祝儀の10%程度

ご祝儀をいただくなら引き出物は必須!
旅費を負担ありなら引き出物の相場は国内挙式と同じでOK。友人なら5千円前後(記念品:3千円、引き菓子と縁起物:1千円)です。

POINT

少しでも豪華にしたければ千円前後のプラスワンアイテムを加えると品数が多く印象もグッとよくなります。

旅費負担あり&ご祝儀なし

新郎新婦の旅費負担ゲストからのご祝儀
旅費負担あり ご祝儀なし
  • 引き出物:不要

ゲストの金銭的負担がないため引き出物は不要
ただしご祝儀は不要と伝えても、用意してくださる方も少なくありません。

POINT

もしご祝儀をいただいたら帰国後にお礼をお贈りしましょう。

海外挙式の引き出物は宅配が鉄板!

海外挙式なら引き出物は宅配が便利!
国内の結婚式でも利用される新郎新婦さまは多いサービスです。

なぜ海外挙式では引き出物宅配がいいの?

理由はゲストにも新郎新婦さまにも便利で嬉しいからです。
わかりやすく3つに絞ってメリットを紹介します。

3つのメリット

  1. ゲストが海外から持ち帰らなくていい
  2. 引き菓子の賞味期限に余裕がもてる
  3. 持ち込み料なしだからグレードアップできる

3つのメリットを詳しく説明していくよ

1.ゲストが海外から持ち帰らなくていい

ゲストの荷物

国内挙式でさえ引き出物の持ち帰りは大変
海外なら運ぶわずらわしさや免税など、想像に難くありません。国内でもゲストから「すごく気が利くね!」とほめられることが多いです。

POINT

引き出物宅配では「引き出物はお荷物にならないようご自宅へお届けいたします」という案内カードを用意するのが一般的です。

2.引き菓子の賞味期限に余裕がある

賞味期限

引き出物は最低でも記念品と引き菓子の二品を用意します。
引き菓子は食品のため賞味期限がありますが、海外挙式なら国内よりも長めの賞味期限でなければ使えません。

国内なら20日程度が理想で短くても10日ほど。
一方、海外の現地で手渡しなら最低でも移動期間を含め30日以上は必要ですが、引き出物宅配なら賞味期限が短い商品でも問題なく利用可能です。

POINT

賞味期限の短い引き菓子は添加物が少なく品質が高い上、味も美味しい傾向があります。

3.持ち込み料なしだからグレードアップできる

グレードアップした引き出物

引き出物は外部ショップで買えば超オトク!
たとえばアンシェウェディングの引き出物なら、最大72%OFFのため予算はかえずグレードアップできます。

しかも持ち込み料もなし!
持ち込み料ありでもオトクですが、さらに安く準備可能です。

最大72%OFFの引き出物
ランクアップも節約も自由自在!

アンシェウェディングの引き出物セット

引き出物専門店のアンシェウェディングなら節約もランクアップも可能!
式場と変わらないクオリティで、引き出物宅配も持ち込みも対応。引き出物カードは最短5分で購入完了。引き出物選びの時間を、結婚式準備に使えて、ゲストにも喜ばれる引き出物です。

当日渡したければ引き出物カードで!

引き出物カード

結婚式当日に引き出物を渡したければ引き出物カード一択!
引き出物カードなら帰国してから申し込めて、引き出物ありで結婚式ができます。

引き出物カードは宅配よりも新しいサービス。
カタログギフトの進化版のようなもので、記念品から引き菓子、縁起物まで選べます。

海外挙式のお見送り品(お土産)

お見送り品

国内挙式では披露宴のお見送りに300円前後のプチギフトを用意します。
海外挙式でもプチギフトを渡しますが、国内挙式とは少し意味合いが異なります。

お見送り品 金額の算出方法

当日のお見送りの品の金額=ゲスト毎の引き出物予算-帰国後にお贈りする引き出物金額

たとえば、5,000円前後の引き出物を予定していれば……

当日のお見送り品 1,000円
帰国後の引き出物 4,000円
注意点

お見送りの品はゲスト全員に同じものをお渡しするのが基本です。

当日の見送り品+帰国後の引き出物宅配が鉄板!

宅配引き出物を貰ったゲスト

海外挙式の特徴は以下のポイントが挙げられます。

  • 海外挙式ならではの現地の商品
  • ご祝儀の金額は当日までわからない
  • 多くのゲストが複数泊で荷物が多い

上記を考慮するのがオススメです。

挙式当日 お見送り品は荷物にならない現地ならではの手土産を準備する
帰国後 いただいたご祝儀を確認したら、ゲスト毎に引き出物金額を決定し引き出物宅配で引き出物を贈る

引き出物選びは時間がかかります
帰国後はすぐに注文できるように、ある程度の目星をつけておきましょう

1分で振り返り
この記事のまとめ

アンシェくん
  • 海外挙式の参列はゲストにとって負担が大きいことを忘れずに
  • 新郎新婦が旅費負担をし、ゲストからのご祝儀がない場合は引き出物は不要だが、それ以外なら引き出物は必要となる
  • 海外挙式の引き出物は「当日のお見送り品+帰国後の引き出物宅配」がおすすめ

海外挙式は国内挙式と違って引き出物もゲストの負担を考慮して検討することが大切です。新郎新婦もゲストも良い思い出として残る素敵な海外挙式にしたいですね!