披露宴のフレンチ料理

さまざまな種類のあるブライダルフェアの中でも試食会の参加は必須です。

お料理はゲスト満足度を大きく左右します。
契約前の参加はもちろんですが、味以外にもチェックすべきことがあるんです。

そして試食会ならではの気をつけたいことも……
対象者に制限があったり、有料だったり、20万円以上の大幅見積りアップになったりと注意点も含めて試食会の説明をします。

試食会付きブライダルフェアとは?

料理を運ぶスタッフ

披露宴本番の料理を、無料または格安で試食できるブライダルフェアです。

ただし試食会だけのブライダルフェアはありません。
以下のように他のイベントとセットで実施されています。

  • 模擬挙式+試食会
  • 相談会+試食会
  • 試食会+ドレス試着会+相談会
有料の試食会もあります

ほとんどの試食会は無料です。
有料の試食会もありますが、数万円のコース料理を1千円~3千円程度で召し上がれます。

試食会の種類

試食会は大きくわけると4種類あります。

  • ワンプレート試食会
  • フルコース試食会
  • ミニコース試食会
  • デザート試食会

名前でなんとなく推測できますが、以下では各試食会のメリットとデメリット、ポイントを説明します。

ワンプレート試食会

ひとつのお皿に、コースメニューのほとんどが一口ずつのっている試食会です。

ワンプレート

前菜、メインディッシュ、デザートなど、ひと通りの味をチェックできますが少し物足りなさも。パンやスープを準備している式場もあります。

メリット
  • 短時間で料理の味を確認できる
  • 1日に複数の試食会に参加するなら丁度いいボリューム
デメリット
  • 各料理の見た目がチェックできない
  • 食事目的で参加すると量としては物足りない

ミニコース(ハーフコース)試食会

前菜、スープ、お魚もしくはお肉などフルコースの一部を食べる試食会です。

おしゃれな透明のお皿

メインディッシュは、当日選べたり、新郎さまはお魚・新婦さまはお肉と別々に提供するパターンもあります。

メリット
  • 各お料理は披露宴と同じため味も見た目もチェックできる
  • 一食分程度のボリュームはある上、効率が良い
デメリット
  • 品数にルールはなく式場によってボリュームは異なる
  • 無料のハーフコース試食会は予約が埋まりやすい

フルコース試食会

披露宴本番の料理を、すべて試食できます。

披露宴のテーブルセッティング
フランス料理のフルコール例
  1. アミューズ(突き出し)
  2. オードブル(前菜)
  3. スープ
  4. ポワソン(魚料理)
  5. ソルベ(口直しの氷菓子)
  6. ヴィアンド(肉料理)
  7. デセール(デザート)
  8. コーヒー

フルコース試食会をおこなっている式場は限られており、レストランウェディングや格式高いホテルが多く、お料理に自信がある会場といえます。

メリット
  • 味、見た目、料理の説明、順番をすべてチェックできる
  • フルコースのお料理が無料またはリーズナブルに試食できる
デメリット
  • フルコース試食は有料の式場もある
  • 予約が取りにくく争奪戦になることがある

デザート試食

デザートの試食会で、式場によっては結婚式当日のような装飾でブッフェをコーディネートしています。

デザート

デザートプレートやデザートブッフェなど結婚式ならではの演出やコーディネートでデザートの魅力を体験できます。

デザート試食の例
  • ガーデンにデザートをコーディネート
  • クレープシュゼット(クレープのアルコールを炎で飛ばすフランベ演出)

ガーデンウェディングなら雨対策もチェック!
どこにデザートブッフェが並ぶのかを具体的に写真で、みせてもらうとイメージしやすいです。

メリット
  • 友人を多く呼ぶカップルは参考になる
  • 料理演出を体験できる式場もある
デメリット
  • 肝心のメイン料理がチェックできない
  • メイン料理の試食会に再度参加するカップルもいる

お料理重視の結婚式を目指すなら、ハーフコースやフルコースの試食会に参加するのがオススメです。

試食会の種類は式場検索サイトのブライダルフェアのページで内容を確認できます。続いては、実際のブライダルフェアで、どんな試食会があるか紹介します。

どんな試食会があるの?

ブライダルフェアの試食会では”和牛”や”フォアグア”など、魅力的なプランが用意されています。

  • 近江牛フィレとサーロインの無料試食付きフェア
  • 贅沢美食フレンチ堪能 息づく大人の英国邸宅ウエディング
  • フルコース試食×ドレス1着無料
  • 木漏れ日チャペル体験×1万円相当豪華試食
  • シェフの逸品試食付BIGフェア
  • 家族会食ウェディングフェア
  • デザートビュッフェ体験フェア
  • 専属コンシェルジュによる安心試食フェア

ちなみに、試食会のブライダルフェアを探すならマイナビウェディングかハナユメが探しやすいです。

ゲストの期待度No1

ブライダルフェアには、試食会以外にも模擬挙式や模擬披露宴、ドレス試着会、相談会などがあります。

披露宴の前菜

この中でも絶対に参加すべきが試食会です。
なぜならゲストが結婚式で、もっとも期待しているのがお料理だから。9割以上のゲストが「楽しみ」と回答しています。

披露宴の食事は楽しみですか?
披露宴の食事は楽しみですか?
選択肢 女性 男性
楽しみ 188名 78名
まぁまぁ楽しみ 71名 70名
あまり楽しみではない 11名 18名
楽しみではない 0名 2名

※参考記事:結婚式リアル調査「ゲスト満足度調査」

料理の満足度=結婚式の満足度といってもいいほどだよ。ゲストの満足度を重視するなら式場選びで試食会参加は必須だね。

先輩カップルの75%が契約前に試食会に参加

アンシェウェディングが196名の先輩花嫁さまにアンケートを実施したところ、契約前に試食会に参加したカップルは約75%でした。

※複数回のブライダルフェアに参加するカップルもいるため複数回答可となっています

参加したブライダルフェア
相談会 96.9%
見学会 95.4%
試食会 75.0%
模擬挙式 43.4%
演出体験 14.8%
ドレス試着会 12.2%

※参考記事:ブライダルフェアとは?

逆にいえば25%のカップルは契約前に試食をしていません。
大切なゲストがもっとも楽しみにしている、お料理は優先度の高い”おもてなし”のひとつ。仮に料理の優先度が低くても”及第点”の必要があります

試食会の注意点

試食会では以下の3つの点に注意をしましょう。

  • 最低限のテーブルマナーを勉強する
  • 参加者や人数の制限を確認する
  • お飲み物の料金を確認する

最低限のテーブルマナーを勉強する

結婚式に多いフランス料理に注意したいのがテーブルマナーです。
試食会は他のカップルと同席することも多いので、最低限のマナーは勉強してから参加しましょう。

テーブルマナーの一例

  • ナイフとフォークは外側から順番に使う
  • ナイフとフォークの置き方
  • ナプキンの使い方や置き方
  • 各お料理の食べ方

テーブルマナーは「じゃらん」さんのページが写真付きで分かりやすいです。

シャンパン

参加者や人数の制限を確認する

試食会に限りませんが、ブライダルフェアでは対象者(参加者の条件)を設定している式場もあります。

対象者の例

  • 2020年中に結婚式を予定の新郎新婦さま
  • 親御様との参加可
  • お一人、ご友人との参加OK

新郎新婦さまお二人での参加なら気にする必要はありません
両親やプレ花嫁の友人同士での参加ならチェックしておきましょう。

無料の試食会でも3人目以降は[追加人数×1,500円]と有料になることもあるから3名以上で参加するなら事前に問い合わせをしておこう。

お飲み物の料金を確認する

試食会は無料でも飲み物は有料の式場もあります。
サービス料(一般的に10~15%)が必要になることもありますし、式場のドリンクは高い傾向があるので注意しておきましょう。

試食会付きブライダルフェアの探し方

試食会付きブライダルフェアの予約は【都道府県】×【試食会】×【日付】で検索すると効率がいいです。

試食会探しで便利なのはハナユメorマイナビウェディングです。
ハナユメは試食会の種類(フルコース・ハーフコース・ワンプレート・デザート・一口)から選べるため効率よく探せて、マイナビウェディングは試食会の特集ページが充実しています。

続いては『試食会の7つのチェックポイント』を説明します。
多くの式場で試食会参加は1回限定。2回目以降は有料のこともあるため、一度の試食会で必要なチェック項目を確認しましょう。

試食会の7つのチェックポイント

「試食会=美味しさのチェック」と思っていませんか?

試食会は”ゲスト気分”を体験できる絶好の機会!
美味しさはもちろんですが、その他にチェックするべきポイントがあります。

お料理は適温か?

お料理には適温がありますよね。
しかし、調理場から披露宴会場まで遠いと料理が冷めることがあるんです。

温かいスープ

料理を運ぶ距離は式場タイプによって以下の傾向があります。

  • ゲストハウス

    式場専用の建物のため披露宴会場とキッチンが直結している式場が多い

  • 大型ホテル

    式場専用の建物ではないため調理場から披露宴会場まで遠く料理の温度に影響しやすい

オープンキッチンの注意点

人気のオープンキッチンは臨場感があり、期待度をあげる効果があります。
しかし別のキッチンで調理をし、オープンキッチンでは盛り付けだけをおこなう式場もあります。

調理しているかチェックしよう
Check!
  • スープはぬるくないか?
  • メインディッシュのお肉料理は温かいか?
  • デザートや口直しのシャーベットは溶けていないか?
  • オープンキッチン内で調理をしているか?

盛り付けや食器の華やかさ

お料理は見た目も重要です。
では、料理の見た目とは何でしょうか?

『盛り付け』や『食器』ですよね。
同じ料理でもお皿や盛り付けで、印象はまったく違うものにみえます。

とくに余白を気にしてみてください。
余白の視覚効果で上品になり、見た目の美味しさがグッと高くなります

パーティー料理

美味しそうですが・・・
家族やパーティーでワイワイ楽しく食べる家庭料理ですよね。

こちらはどうでしょうか?

メインディッシュのフォアグラ

ホテルのレストランで食べるようなお料理にみえませんか?

料理が運ばれてきたときに「美味しそう」とワクワクしたら、盛り付けや食器の華やかさは合格点です!

Check!
  • 盛り付けは彩りに加えて高さや余白があるか?
  • 食器の柄や形、色は料理にあっているか?

ブライダルフェアと披露宴本番で食器が違うこともあるよ。同じ食器を使うかも確認しておこう。

カトラリーの美しさ

コース料理にとってカトラリーも重要です。

※カトラリーとは、ナイフやフォーク、スプーンなどのこと

カトラリー

美味しくてもカトラリーがNGなら台無し!
式場によっては、披露宴開始のギリギリまで、カトラリーを磨き、汚れや歪みチェックをしています。

細かいことですが、カトラリーの美しさはサービスレベルに直結するほど重要です。

Check!
  • 表面のザラザラや鉄の味がしないか?
  • 汚れや歪みがないか?

料理の説明

いいレストランに行くと必ずある料理説明。
料理長やサービススタッフが、食べ方や食材の説明をしてくれます。

シェフ

料理説明の上手さで料理への期待が変わります
披露宴の料理で多いフランス料理は、聞き慣れないメニューが多く、料理名では素材やソースの味をイメージできないことも多いです。

披露宴の魚料理

説明をするシェフ

魚のアラを白ワインで煮出したソースが、舌平目のたんぱくな味にコクのある風味をそえています。

ハッとする花嫁のウィンちゃん

魚のアラ出汁って上品な味がしそう!

喜ぶ花嫁のウィンちゃん

白ワインだから、さっぱりしてそうだし、舌平目はクセがないし好き!

説明があるだけで、こんな風に味の楽しみ方が変わるんです。

Check!
  • 料理の説明は分かりやすいか?
  • 丁寧な説明をしているか?

料理のサービスや下げるタイミング

いいレストランは料理を出すタイミングも抜群です。
もし機会があれば、シェフや料理長のみえるカウンターで食事をしてみてください。

料理を出すタイミングを見計らう料理長

結婚式では数十人に料理を提供します。
ホスピタリティの優れた式場は、人によってタイミングを変えています

これができるのはサービススタッフとキッチンスタッフの連携がとれている証拠!
料理以外のサービス面も優れている可能性も高いです。

Check!
  • 食べ終わったら少し余韻を残して下げているか?
  • 手持ち無沙汰にならないタイミングで料理が運ばれてくるか?
  • 慌ただしく料理の上げ下げをしていないか?

見積のコース料理の内容確認

試食会後は見積作成の時間があります。
ここで提示される見積書は、さっき食べたブライダルフェアの料理だと思いますよね?

しかし実は多くの式場で異なります。
見積書は安いコースで、試食会の料理は高いコースという式場が多い傾向にあります。

見積書

「えっそんなことあるの?」

これこそがブライダルフェアのトリック!
試食会に限らずブライダルフェアの体験会は”その式場の最高!”が提供されています。当然、価格は高いです。

料理の単価アップは見積りに大きく影響します。
見積書は試食したコースもしくは人気コースで作成してもらうのがオススメです。

Check!
  • 式場内でもっとも人気のコースを聞く
  • 見積書は人気コースや試食したコースで作成してもらう

料理の見積りアップはどれぐらい?

仮に招待人数60名、1万円から1万3千円のコースに変更すると、

招待人数 60名
単価アップ額 3,000円

この場合、アップ額は【180,000円】ですが・・・
サービス料と消費税が加わるため合計216,000円の見積りアップになります。

サービス料とは?

多くの式場で料飲にはサービス料がかかります。
一般的には料理・ドリンク・ケーキですが、一部の式場では装花にもサービス料が必要で、相場は総額の10~15%です。

食事をする環境は?

ほとんどの式場で試食会は披露宴会場で開催されます。
そのためゲストの立場で、会場の雰囲気を感じながら、試食ができるメリットがあるんです。

デザートを食べるゲストと高砂の新郎新婦さま

「美味しい♪」と感じるのは、味覚だけでなく環境も影響します。
結婚式当日のゲストは、多くの時間を座席で過ごすため、実体験をして「過ごしやすいか?」を確認しましょう。

Check!
  • 椅子の座り心地
  • 高砂(新郎新婦さまの座る場所)の見え方
  • 空調の効き具合

1分で振り返り
この記事のまとめ

アンシェくん
  • 試食会は無料もしくは格安で披露宴の料理を試食できる
  • 披露宴会場で試食するためゲスト体験ができる
  • 料理はゲストが結婚式で最も期待しており92.9%が楽しみにしている
  • 試食会は式場の申込み前に料理を試食できる唯一の機会
  • 試食会には、ワンプレート・ハーフコース・フルコース・デザートの4種類がある
  • チェックポイントは「適温・見た目・カトラリー・料理説明・料理の上げ下げのタイミング・見積のコース内容」を確認する
  • 予約するときは「都道府県+試食会+日付」で検索すると効率がいい

試食会の多くは無料のため、なんとなくで参加しがち。
しかし、説明したように同じ式場の試食会は、基本的に1回しか参加できません。

「◯◯をチェックしておけばよかった」とならないように、ブライダルフェアのときにチェックすると余計な出費が発生しません。