結婚式で使われる曲には人気の高い定番の曲が数々あります。
今回は、音楽業界に長年携わってきた担当者が「邦楽の定番おすすめウェディングソング」をご紹介いたします。
結婚式場のPA(BGMなどの音響を手掛ける仕事)をしていた関係で、数百の挙式で音響を担当。
その中でも私の目線で選んだ印象的な曲をご紹介いたします。
来賓の方々が思わず涙ぐんだり、口ずさんでいたり、会場内の雰囲気が一変したなど結婚式を演出するにあたりバラエティーに富んだ曲を特徴を交えて紹介します。
男性アーティスト
まずは男性アーティストのおすすめソングです。
秦基博 「ひまわりの約束」
映画“STAND BY ME ドラえもん”の主題歌として有名です。
アコースティックなスローバラードで、ストリングスの心地よさと誠実さを感じるボーカルが魅力的です。
前半ボーカル&ギターで始まり、後半から徐々にオーケストラサウンドが加わり、感動をより一層演出しています。
Bank Band 「糸」
中島みゆきの名曲のカバー。
バンドサウンドにアレンジされ感動を呼びつつも、どこかすがすがしい気持ちにさせる1曲です。
ホール映えするサウンドは音数も多くそれでいてバランスも良いので、会場内でも比較的豪華で壮大な印象を与えると思います。
Rake 「100万回の「I love you」
リズミカルなアコースティックギターが、とても心地よくストレートなボーカルの言葉も印象的に伝わる曲です。
落ち着いた会場内ではより一層明るくアップテンポに感じるので、例えば、式のエンディングで、2人の新しい門出を明るく祝福するための演出曲としておすすめです。
C&K 「ぼくのとなりにいてくれませんか?」
ここ数年よく式で使われている、隠れた定番曲です。
男性ツインボーカルで織りなすハーモニーはとてもバランスがよく、男臭くなく中性的なハイトーンパートも絡み、男女問わず聴き心地のいい曲です。
楽曲もベルサウンドを多用し、まるでチャペルを連想させます。
ケツメイシ「幸せをありがとう」
心地よく明るいレゲエサウンドに写実的な日本語の言葉が、2人の気持ちにシンクロする曲です。
スローテンポではありますが、レゲエソング特有のいわゆるスカ調のリズムなので、会場内ではより一層ノリがよく感じます。
やわらかいサウンドなので、嫌みがなく式のプログラムでも万能の曲といえます。
女性アーティスト
続いては女性アーティストの定番曲をご紹介いたします。
AI 「Story」
日本人離れしたダイナミックなボーカルは、とてもソウルフルで定石では一見合わなそうなピアノとアコースティックギターのアンサンブルに絶妙に絡み、サウンドプロダクションのポテンシャルの高さをうかがえます。
それぞれの音が、レベルの高いバランスで鳴っているのでどんな場所でも綺麗に、そして感動的にかけられる1曲です。
AILI × SPICY CHOCOLATE ft. SKY-HI(AAA) 「そばにいるだけで...」
甘すぎないエレクトロサウンドと癖がありすぎないボーカル、そこに歯切れのいいラップが乗った1曲です。
リズムセクションが軽快ですがその上を大らかにシンセサウンドが漂い、心地のいい印象を与えます。
感動的な中でも甘すぎないアーバンなテイストです。
BONNIE PINK 「A Perfect Sky」
日本語の歌ですが、トラックを手掛けたのは有名なスウェーデンのプロデュースチーム。
音使いはたいへん多彩で、特に空間系の音の処理が秀逸!
聞き馴染みの良い日本語の歌に、雰囲気が一変するようなトラックが相まって、何ともオシャレです。
会場内の雰囲気にメリハリをつけたいときに使える、いわゆる“驚かし系”の1曲です。
Superfly 「輝く月のように」
ハイトーンボイスが何とも気持ちよく感動を与える1曲です。
楽曲自体もボーカル第一主義のサウンド作りに徹している姿勢がうかがえるバランスです。
詩の内容をしっかりと伝え、アプローチとしてメッセージ性の高い曲に仕上がっています。
ダイナミックな曲なので式のハイライトで使えること間違いなしです。
JUJU 「やさしさで溢れるように」
ポップスの中にオーケストラサウンドの良さを余すことなく使ったラブバラードです。
ボーカルの歌声は切なく響き、女性は感情移入しやすく、またその周りを壮大なオーケストラサウンドが鳴り、そのコントラストがとても面白い1曲です。
ウェディングソング 邦楽編のまとめ
今回は邦楽のおすすめウェディングソングでした。
次回は洋楽のおすすめウェディングソングをご紹介いたします。
2017年4月30日追記
洋楽編をアップいたしました。