結婚披露宴はゲストにとって新郎新婦の新たな門出をお祝いする場です。
そして、新郎新婦にとってはこれまで大切に育ててくれた両親への感謝を伝える場でもあります。
「両親へサプライズ演出をしたいけど、アイデアが浮かばない」
このような方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、結婚式で司会をしている方にご協力いただき感動した「両親へのサプライズ演出」をご紹介いたします。
司会者は過去に300組以上の挙式に参加!
その中で厳選した15個のサプライズ演出をご紹介します。
結婚式前にできる両親へのサプライズ演出
披露宴中でなくても両親へのサプライズをすることができます。
ご両親が恥ずかしがり屋であったり、人前での感謝の気持ちは不要という新郎新婦におすすめです。
親族控室に写真とメッセージでおもてなし
親族の控室に、
- 両親の結婚式の写真
- 親族で集まった写真
などを写真立てやミニアルバムに入れて用意します。
写真にプラスしてメッセージも添えると、より感謝も伝わります。
メッセージは写真に書き込みでも良いですし、カードなどを添えてもOK!
両親と一緒に親族も喜んでくれて、話が盛り上がります。
使用後は、アルバムを両親へプレゼントしても良いですし、フォトガーランドにして、控室の装飾にするのも良し。親族は早く集まることが多いので、待ち時間をより楽しいものに変えてくれます。
挙式前に「家族式」
挙式前に教会内などで両親と新郎新婦だけの時間を取ります。
挙式前に両親の目の前で手紙を読み、思いを伝えた上で式に臨んでもらいます。
今日という日をどういう気持ちで迎えたのか?を両親への想いを伝えた上で、結婚式本番に臨むと、両親の結婚式への印象もがらっと変わり、想いがさらに深まります。
挙式中にできる両親へのサプライズ演出
両親へのサプライズ演出は披露宴中が一般的です。
しかし、挙式中にも両親への感謝の気持ちを伝えることができます。
挙式入場で新郎も両親と入場
バージンロードといえば父と一緒に新婦が歩きます。
これを父と母と新婦の三人で手を繋いで歩くという演出です。
ただ、手を繋いで歩くのが照れくさい方もいるはず。
その場合は、母親にグローブを持ってもらい、父親に背中を押してもらって、送り出してもらうセレモニーを入場時に入れる方法もあります。
通常の挙式は新婦側の親御さんだけです。
両家の両親に参加してもらえるセレモニーに変えることができます。
人前式の誓約シーンで両親に感謝の気持ちを伝える
人前式の誓いの言葉に、さり気なく両親への感謝の気持ちを伝えるプチ演出です。
例えば、「以前、○○なことがあって、素直になれなかったけど本当に嬉しかった。わたしもこれからそんな〇親になります」など。皆に誓いを立てつつ、両親への感謝を伝えることができます。
披露宴中にできる両親へのサプライズ演出
披露宴中にできる両親へのサプライズ演出はいくつもあります。
是非、気に入った演出をとりいれてみてください。
両親の席に手紙を置く
披露宴の始まる前に、両親の席に予め手紙を置いておきます。
この手紙は、新郎と新婦のどちらか一人で書くのではなく、新郎新婦二人の想いを綴ることがポイント!
披露宴に臨む両親の心づもりが変わるのはもちろん、ポジティブな思いを伝えることで、今後の家族間の関係性も良好になります。
中座のエスコート
お色直しのために一度、宴席より中座する際のエスコート。
以前は事前にお願いし、近くに来てもらうことが多かったです。しかし、最近の中座エスコートはサプライズでの呼び出しをすることが増えています。
司会者がマイクで呼び出しをする場合もありますし、新郎新婦がマイクを使って直接呼び出しを行う場合もあります。
自分の名前が呼ばれた瞬間のご両親のお顔はまさに感無量!
思わず我が子のもとへ駆け寄りハグをする親御さんもおられます。
さらに、中座のBGMをご両親のお好きな曲や思い出の曲にすると感動もひとしお。
お色直しのための中座はほとんどの披露宴で行われます。
予算的に大規模な演出はできないカップルにぴったりの演出です。
母親から譲り受けたアクセサリーをつける
- 母親の手作りや譲り受けた小物・アクセサリーを新婦が身に着ける
- 新郎が両父と新婦が両母と親御さんにちなんだお揃いのものを身に着ける
という演出です。
この演出のポイントは、単に身につけるのではなく会場内で紹介してもらうこと。
身に着けている物が、大切な人の思いが込められていると、自分自身の気分も上がります。
また、会場内で想い出と共に紹介してもらうことで、ただ付けている以上に両親も喜んでくれます。
ラストバイト
ご両親から旅立つ息子・娘へ最後の食事を食べさせるセレモニーです。
生まれて初めてのお食事のことを思い出し涙するご両親もおります。
その姿をみてゲストも涙する感動の演出のひとつです。シャッターチャンスとして美しく、場も盛り上がります。
サンクスバイト
新郎新婦からご両親へケーキを食べさせる演出です。
二人の初めての共同作業でカットしたケーキに感謝の気持ちをたっぷりとこめてプレゼントします。
ちなみに、ケーキにこだわる必要はありません。
想い出の料理を手料理すると感動もさらに高まります。
「今まで毎日お弁当を作ってくれてありがとう、今日はわたしがお母さんに卵焼きを焼いてきました!」など涙を流しながら喜んでくださることも多いです。
ぜひファーストバイトと合わせて取り入れてもらいたいセレモニーです。
両親との想い出料理を再現
両親との想い出料理を「本日のスペシャリテ」にする演出です。
両親との思い出のメニューを再現し、ゲストに振る舞う前にエピソードを添えて紹介します。
「世界一おいしい食べ物はお母さんのコロッケだと思っています。大切な皆さんに世界一おいしいものを食べてほしくて、今日はスペシャリテとしてご用意させていただきました。」など。
料理上手なお母さんのレシピや思い出の味をシェフに再現してもらいましょう。
鏡開きやメインキャンドル点火に両親に参加してもらう
テーブルラウンドの演出に両親も参加してもらう演出です。
メイン演出は二人だけの共同作業ではなく、両親に参加してもらえる仕様のものも多くあります。
どれも参加の難易度も低く、かつ、しっかり皆で写真に収められるので、華やかにしたい方におすすめです。
挙式全体で色々と演出をしたいけど、時間が足りない!というカップルにもおすすめ!
ケーキやデザートのプレートにメッセージを添える
料理の最後にでるケーキやデザートに感謝のメッセージを添えてもらうプチ演出です。
例えば、「○○日間ありがとう」など産まれてから、結婚式当日までの数えて書いてもらうのも良いです。
シンプルに「育ててくれてありがとう」などのメッセージでも、とても喜ばれます。
想い出写真と両親へのメッセージ動画を上映
お手紙を読むのは恥ずかしい、泣いて読める気がしないという方におすすめです。
小さい頃のエピソードにちなんだ写真とメッセージがリンクして、音だけや文字だけ以上の感動を伝えられます。
一緒に流す曲も両親の好きな曲や伝えたいメッセージに合うものをチョイスしましょう。
今までの感謝を代弁してくれるメモリプレイ
プロの役者さんに昔の自分たちを再現してもらう演出です。
YouTubeに動画もあるので、興味のある方はご覧ください。
お手紙ではなく演出として、小さい頃からのエピソードとともに、それぞれの年代での想いを役者さんから表現力豊かに伝えてもらうのも素敵です。
直接は伝えづらい気持ちも、せっかくの機会なので両親に届けてもらいましょう。
ただ、プロの子役を使うため金額は高いです。
両親へこだわりのプレゼント
新婦からのお手紙読み上げの後には、それぞれの両親へ記念品が贈られます。
定番の贈り物は、自分の生まれた時の体重と同じ重さのテディベアを贈るウェイトベアや今日の記念写真を飾って欲しいという思いを込めた写真立てなどがあります。
この両親への贈り物には決まりはありません。
そのため新郎新婦の特技をいかした物やご両親の好きなものを贈るのもよいでしょう。
私が特に印象に残っているのは、木工職人である新郎が一枚板から作った記念の掛け時計。
1枚の大きな板を3枚に分け、新郎新婦それぞれのご実家用と自分たちの新居用にと3つの掛け時計を作ります。
新郎新婦用のものを中心にそれぞれを合わせるとちょうど木目が繋がるようにできており、3つの家族がこれから同じ時を刻んで行けるようにとの思いが込められています。
商品としても販売されていますが、手作りという点で新婦のご両親も大喜びでした。
両親へのサプライズ演出まとめ
結婚披露宴は定番の雛形も存在しますが、工夫次第でさらに感動を呼ぶ二人らしい時間に仕上げることができます。
結婚する自分たち、そしてお世話になったご両親にとってさらに素晴らしい時間にできるよう、アイデアを出し合ってみてください。