結婚祝いをいただいたら、お返しを贈るのが一般的です。
結婚式の引き出物と似ていますが、お返しの金額や熨斗(のし)、贈るタイミングは少し違いがあります。
以下では引き出物と結婚祝いのお返しの違い、さらにアンケートを元にした
するので参考にしてみてください。※結婚祝いのお返しは『結婚内祝い』ともよびます
結婚内祝いとは?
内祝いとは一言でいえば『お返し』のこと。
結婚や出産など、お祝い事で贈るお返しが内祝いです。
現在の内祝いは「お返し」と同義
内祝い=身内のお祝いが語源です。
結婚や出産など家族におめでたいことがあったときに、親戚や近所の人を招待して宴会をしたり、贈り物をしていました。
つまりお祝いをもらっていなくても
しかし現在は『お返し』の意味が強く、むしろ昔ながらの内祝いは「お祝いを渡してないのにもらっていいのかな」と逆に気を使わせてしまうかもしれません。
地域や家によっては昔ながらの内祝いが残っていることも。
そのため両親にも相談して、地域や家のルールを守ることが大切です。
結婚式の引き出物とは何が違う?
結婚内祝いと引き出物は似ているようでマナーは異なります。
ざっと比較してみましょう。
項目 | 結婚内祝い | 引き出物 |
---|---|---|
金額 | 2分の1または3分の1 | 披露宴のお料理があるためご祝儀の15~20%程度 |
熨斗(表書き) | 内祝または結婚内祝 | 寿 |
お礼状やメッセージカード | つける | つけない |
贈るタイミング | 結婚祝いをもらってから遅くても1ヶ月以内 | 結婚式当日または宅配なら式後1週間以内 |
お祝いをいただくタイミング | 婚姻後や結婚式後などバラバラにいただく | 結婚式当日にご祝儀としていただく |
選び方 | 1~2品程度を一人ひとりに選ぶことが多い | 一度に数十人分となるため属性で決めるのが多い(品数は地域差がある) |
贈る品物 | カタログギフトやお菓子など | 記念品と引き菓子に縁起物やプラスワンアイテムを付ける |
結婚内祝いを贈る相手
祖父母や兄弟・姉妹、親戚、同僚、友人、上司など、相手をとわず結婚祝いをいただいたらお返しとして内祝いを贈ります。
ただし、以下のケースは例外です。
- 親族間でお返しはしないルールになっている
- 結婚式に招待する人からの結婚祝い(※)
※結婚式が数ヶ月以上先を予定しているなら先にお返しをしても構いません。また金額によって判断してみてください。
両親や祖父母も一般的な結婚内祝いは不要。
支援的な意味合いで10万円を超すお祝いなら、旅行や食事など別の形が望ましいです。
これだけは抑えておくべき結婚内祝いのマナー
続いては結婚内祝いの一般的なマナーを紹介します。
ざっと紹介するので、詳しく知りたい方は関連ページも参考にしてみてください。
結婚内祝いの相場 | いただいた結婚祝いの2分の1もしくは3分の1 |
贈るタイミング | 結婚祝いをいただいて2~3週間後、遅くても1ヶ月以内が望ましい |
結婚内祝いのお品物 | カタログギフトやカードギフト、タオル、お菓子、お酒など |
お礼状やメッセージ | 郵送でも手渡しでもつけると印象がよくなる。何もないと義務的な印象を受けるひとも。 |
熨斗(のし) | 表書きは『内祝』、水引は『紅白結び切り10本』をつかう |
関連記事
結婚内祝いの相場は半返しの2分の1もしくは3分の1といわれています。しかし、2分の1と3分の1では金額が大きく異なるため、かんたんに判断できる基準を説明します。
一般的に結婚内祝いの時期は結婚祝いをいただいてから遅くても1ヶ月以内。しかし実は、結婚式を実施するケースではタイミングは異なります。ケース別に紹介したので参考にしてみてください。
結婚内祝いの「熨斗(のし)」を画像つきで解説!とくに表書きと名前書きは新郎新婦さまの状況次第のためチェックしておきましょう。
親戚や上司など昔ながらのマナー重視をするときにはお礼状がオススメです。書き方だけでなく送り方にもマナーがあるため、例文とあわせて参考にしてみてください。
仲のいい友人や先輩、同僚、親しい上司や親戚にはお礼状ではなくメッセージカードがオススメです。とくに親戚へはメッセージカードに加えて、写真がポイント!
結婚内祝いで贈るものは?お相手別の内祝いの品物
結婚内祝いの商品選びのポイントは相手にあわせて選ぶこと。
以下では、親族・上司・友人&同僚・両親&祖父母別に結婚内祝い選びのポイントを紹介します。
家族への結婚内祝い
一般的なお返しの相場は気にしなくてOK。
またモノにとらわれる必要はなく、食事や旅行など”時間”や”思い出”をでも構いません。
両親や祖父母、兄弟などの家族は特別です。
とくに両親や祖父母は、金額が大きいことも多く、支援的な意味合いもあるため、お返し額は気にせず感謝を伝えましょう。
- レストランや料亭などで食事会
- 旅行などをプレゼントする
- 手土産をもって改めて挨拶&報告に行く(祖父母の場合)
親戚や上司への結婚内祝い
内祝い選びのポイントはお祝い額と家族構成。
1万円を超えると内祝いの選択肢は限られてきます。
悩む人が多いのが親戚や上司です。
結婚祝いの金額はさまざまで、思いもよらない高額なお祝いをいただくことも……
実は高価格帯の内祝いは選択肢が限られます。
1万円を超えるとお菓子なら内容量が多すぎたり、生鮮食品は受け取りにくいデメリットも。高額なら『選べるギフト+お菓子』が印象もよくオススメです。
- カタログギフトやギフトカードならの選べるギフト(商品券はNG)
- 子どものいる家庭なら家族全員で楽しめる内容量のグルメ
- 子ども向けアイテムと大人向けアイテムがそれぞれ選べるカードギフト
- 選べるギフトとスイーツのセット
- 高級なお酒(ただし定価以上で取引されるお酒は注意が必要)
友人・同僚への結婚内祝い
仲がよければ相手の趣味あわせてOK。
好みがわからなければ、世代で人気のブランドやSNSで話題のアイテムも◎
友人や同僚にはトレンドを意識しましょう。
SNSで流行りのコスメやスイーツ、自分では買わないけど使ってみたいアイテムがオススメです。迷ったらカードタイプの選べるギフトも◎
- 持ち運びが便利でスマートなカードギフト
- ハンドクリームや入浴剤など日常使いができるアイテム
- 自分では買わないようなアイテムや流行りのコスメ
- ネクタイや革靴のケアセットなどのビジネスアイテム
連名への結婚内祝い
職場なら個包装の洋菓子やハンカチが人気
連名でもお返しは一人ひとりに返すの基本。
一人ひとりへのお返し金額が数百円程度ならメッセージカードとお菓子の詰め合わせでも構いません。
仲のいい友達グループや同じ部署など複数人からまとめていただくこともあります。
連名でいただく場合、できる限り一人ひとりお返しを贈るのがオススメ。たとえば、4人で合計1万円なら、1人1,000円前後の商品を一人ひとりに選ぶと気持ちが伝わります。
一人ひとりにあわせて選べないぐらいの結婚祝いなら
が人気です。同僚からのお祝いは会社の慣習をチェック!
過去に結婚されたときのお返しがどうだったかを思い出してみましょう。もしくは、すでに結婚している先輩に相談をしても問題ありません。
1分で振り返り
この記事のまとめ
結婚内祝いはバラバラな時期にいただくことがほとんど。
そのため「いつ?誰に?いくら?」をメモして忘れないようにしましょう。