結婚祝いのお返しを辞退されたときの対応方法や判断基準

結婚祝いをいただいたときに、意外と困るのがお返しを辞退されたときです。

「本当にお返しをしなくてもいいのかな」

「お返しをしないと気がすまない」

こういった気持ちになる人は多いのではないでしょうか？
相手によっては社交辞令の可能性もあるため、対応方法を間違えないための判断基準を紹介します。

結婚祝いのお返しを辞退された。正しい対応方法は？

ポイントは辞退の申し出方です。
口頭だけだったのか？あるいはメッセージに書いてあったのか？で、ある程度の判断基準になります。

手紙や一筆あったときはお礼状を

辞退の一筆書きや手紙があれば基本的にお返しは不要。
たとえば「内祝いは辞退させていただきます」や「お返しは辞退いたします」など。

手紙でも一筆箋でも文字なら内祝いは不要

非常に丁寧な断り方で、きっと人格者の方ではないでしょうか？
このような辞退方法に対して、お返しは厚意をむげにすることになり失礼です。

ただし別の形でお礼を伝えるのは◎
後半で紹介しますが、新婚旅行のお土産や相手に慶事があったときに、お祝いを贈りましょう。

職場関係の人の辞退は本心を確認しておく

職場の同僚や上司の辞退は、本心を確認しておくのがオススメです。
とくに仕事のみの付き合いしかない相手だと、社交辞令の可能性がないとはいえません。

「本当にお返しがなかった」

こんな風に思われると後々が面倒に……
上司なら、すでに結婚をしている先輩や同僚に聞いておけば確実です。

お祝いの金額によっても対処方法は異なる

結婚祝いの金額も判断基準のひとつです。

少額な結婚祝いの辞退

少額かつ辞退なら、お返しなしでもOK。
お相手もちょっとした気持ちで祝っており、しっかりした内祝いは逆に恐縮するかも。職場や友人であれば、プチギフトを贈ってはいかがでしょうか？

数百円程度のお菓子やハンドタオルなど。
メッセージカードを添えて贈れば、金額以上に感謝の気持ちが伝わります。

一般的な相場の結婚祝いの辞退

口頭での辞退なら本心か判断が必要。
相手のご厚意をくみとって「夫もしくは妻がどうしても」と伝えて3分の1以下にしても構いません。

高額な相場の結婚祝いの辞退

親戚や祖父母など親族なら支援の意味合いも含まれます。
結婚内祝いは相場以下で構いませんし、別の形でお返しがオススメです。

結婚祝いのお返しを辞退されたときの感謝の伝え方

続いては辞退されたときの結婚内祝い方法を紹介します。
気を遣っていただいた相手には、やはり気遣いをもってお返しをしなければなりません。

目上の人にはお礼状を、同世代ならメッセージカードを

目上の人であればお礼状を書きましょう。
同世代であれば他人行儀な印象になるため、メッセージカードがオススメです。

新婚旅行のお土産を贈る

もっとも自然な形で、受け取りやすいのが新婚旅行のお土産です。
辞退された方へのお返しは、”さりげなさ”が重要であり、お土産はうってつけ！

ご結婚されている人であれば、家族向けに選んでも◎
ご本人へのお土産を用意した上で、さらに「こちらは妻から奥様へのお礼です」だと、きっと喜んでいただけます。

お相手のおめでたい事にお祝いを贈る

お相手の慶事には必ずお祝いを贈りましょう。
結婚祝いのお礼にはなりませんが、お祝いをいただいたら、相手の慶事にお祝いを贈るのがマナーです。

上記の他に定年退職や前向きな退職も。
一般的な相場の範囲で構いませんので、忘れずにお祝いを贈りましょう。

風習としての『お多芽（おため）返し』

関西の一部の地域では『お多芽』という風習があります。
とくに京都や和歌山に残る風習で、結婚祝いのお返しでは、夫婦紙（めおとがみ）とも呼ばれます。

具体的には……
結婚祝いの1割の現金を”その場”で、おための半紙（金封）にいれて渡します。訪問してお祝いをくださった方への渡し方であり、交通費的な意味合いや結婚祝いの金額を相手に確認する意味もあったそうです。