人生で戸籍謄本が必要な場面は数えるほど。
そのため本籍地がどこにあるか正確にわからない人も多いのではないでしょうか?
ここで問題なのが戸籍謄本は、本籍地の市区町村でしか取得できないこと!
つまり本籍地がわからなければ、戸籍謄本を用意できないため、今回は本籍地の調べ方を紹介します。
戸籍謄本が取得できるのは本籍地だけ
日本では、生まれたときに
出生や結婚、死亡、親族関係など戸籍情報の証明書が戸籍謄本であり、登録・保管されている市区町村が本籍地です。
戸籍謄本は本籍地の市区町村役場でのみ取得可能。
つまり、本籍地がわからなければ戸籍謄本は発行できません。
婚姻届を本籍地以外に提出する人は戸籍謄本が必要。
そのため結婚時には、自分の本籍地を把握する必要があります。
本籍地がわからない場合の調べ方
本籍地を調べる方法は以下の5つです。
- 両親に聞く
- 本籍記載の住民票を取得する
- 古い運転免許証で確認する
- スマホアプリで運転免許証のICチップを読み取る
- 警察署や免許センターの端末で調べる
以下では、それぞれの調べ方を紹介します
両親に聞く
手っ取り早い方法が両親に聞くこと。
ほとんどの人は、父または母が筆頭者(戸籍の代表者)の戸籍に入っています。
ただし両親も本籍地を把握していないことも。
戸籍情報が必要なことは人生でも数える程度のため かもしれません。
初婚なら婚姻時に新しく戸籍が作られます。
反対に未婚の人は、特別な手続きをしていない限り両親と同じ戸籍に入っている可能性が高いです。
本籍記載の住民票を取得する
住民票には本籍地を記載できます。
住民票は、もっとも確実で正確に本籍地を調べられますが、請求方法によっては本籍地が記載されません。
住所地以外の役所では本籍地は記載できない
住民票は全国どの役所でも発行できます。
しかし住所地以外の役所(広域交付住民票)では本籍地や筆頭者の記載ができません。
住民票は郵送やコンビニでも取得可能。
かんたんに手続きできますので、詳しくは関連記事も参考にしてみてください。
申請書欄にチェックをいれる
本籍記載ありの住民票は申請書に注意!
申請書とは役所に住民票発行を依頼する申込書のこと。本籍および筆頭者欄にチェックをいれると、本籍や筆頭者の表示ありの住民票を発行されます。
以下は横浜市と板橋区の申請書です。
役所によりフォーマットは異なりますが、項目は同じため本籍や筆頭者欄にチェックをいれましょう。
横浜市の記入例
板橋区の記入例
役所や請求方法で異なりますが、住民票の発行手数料は300円ぐらい。本籍地や筆頭者を記載しても発行手数料は変わりません。
古い運転免許証で確認する
- 運転免許証更新後に本籍地を変更していない
- 古い運転免許証を保管している
現在の免許証に本籍地は載っていません。
偽造防止や犯罪抑止、個人情報の観点から運転免許証はICカード化されていますが、古い運転免許証には本籍が記載されています。
2007年以前に発行した運転免許証が対象。
そのため20代の新郎新婦さまは古い運転免許証で本籍は確認できません。
スマホアプリで運転免許証のICチップを読み取る
- 運転免許証の暗証番号を覚えている(二種類あります)
- Android端末もしくはiPhone7以降のスマホをもっている
免許証にはICチップが埋め込まれています。
このICチップには されているため、読み取ることで本籍地の確認ができます。
以下の他にも読み取れるアプリはあるので、ストア内で探してみてください。
iPhone用:IC免許証 本籍リーダ
Android用:IC運転免許証リーダー
暗証番号は3回間違えるとロックされます。
また個人情報の観点から電話やメールで問い合わせても照会できません。
警察署や免許センターの端末で調べる
続いても運転免許証から読み取る方法です。
警察署や免許更新センターなどには、 があります。
前述のとおりアプリは暗証番号が必要。
更新が数年前だと忘れた人も多いと思いますが、警察署や免許センターなら照会もしくは再設定が可能です。
ICカードの読み取り機を設置していない警察署もあるから事前に確認しておこう
[最終手段]手当たり次第に住民票を取得
- 住民票の登録地がわからない
- 運転免許証をもっていない
- 両親に聞けないまたはわからない
上記のいずれの方法も無理なら……
手当たり次第に住民票を取得するしかありません。
本籍地は、いくら記憶をたどってもわからない可能性が高いです。
本籍地は日本全国どこでも登録可能(※)
※存在する地番であることが条件です
本籍地に皇居や甲子園球場を選ぶ人も。
あなたにとって縁もゆかりもない地域の可能性があり、記憶をたどっても本籍地はわかりません。
一方で、住民票なら記憶からたどれます。
住民票の登録地=現在お住まいの住所の一致が原則。現在の住民票の登録地がわからなくても、過去に住んだ住所をさかのぼって、”本籍記載あり”の住民票申請をすれば、本籍地がわかります。
もし住民登録のない役所に住民票の請求をしても「この住所での登録はありません」と言われるだけだよ
記事No.aw104
1分で振り返り
この記事のまとめ
もっともオススメなのは住民票です。
正確性があり、なんだかんだいって素早く取得可能。もし異動届を忘れていれば、過去に住んだ場所をさかのぼって調べましょう。