今回は
4つの方法がありますが、発行方法によっては時間がかかることもあります。また戸籍謄本が不要な人も。
以下では、最初に戸籍謄本が必要か?を説明し、後半で戸籍謄本の取り寄せ方法を説明します。
あなたは必要?婚姻届の提出時の戸籍謄本
必要な人と必要ではない人がいるため、以下では簡単に判断できるように説明していきます。
婚姻届提出における戸籍謄本の必要判断
本籍地以外に婚姻届を提出する人は戸籍謄本が必要です。
以下では、わかりやすく具体例を記載するので、参考にしてみてください。
彼の本籍地で提出する
カップル | 本籍地 | 提出先 | 戸籍謄本 |
---|---|---|---|
彼 | 福岡県 福岡市 |
福岡県 福岡市 |
不要 |
彼女 | 鹿児島県 鹿屋市 |
必要 |
彼女の本籍地で提出する
カップル | 本籍地 | 提出先 | 戸籍謄本 |
---|---|---|---|
彼 | 神奈川県 藤沢市 |
東京都 墨田区 |
必要 |
彼女 | 東京都 墨田区 |
不要 |
彼と彼女の本籍地で提出する
カップル | 本籍地 | 提出先 | 戸籍謄本 |
---|---|---|---|
彼 | 東京都 北区 |
東京都 北区 |
不要 |
彼女 | 東京都 北区 |
不要 |
リゾ婚先で提出する
カップル | 本籍地 | 提出先 | 戸籍謄本 |
---|---|---|---|
彼 | 神奈川県 横須賀市 |
沖縄県 那覇市 |
必要 |
彼女 | 埼玉県 所沢市 |
必要 |
簡単にいえば結婚すると戸籍情報が変わるから。戸籍を管理しているのは本籍地の市区町村のため、本籍地以外だと戸籍謄本が必要です。本籍地と同じ市内や区内の役所なら戸籍謄本は不要です。
婚姻届には何通あればいいの?
役所への提出は1通だけで構いません。
念のために2通以上を発行するカップルもいますが、1通450円の手数料(※)が必要です。
※取得方法や役所により発行手数料は異なります
婚姻届を提出すると両親の戸籍から抜けることになるため、記念に保管する人もいるよ
戸籍謄本の4つの発行方法
戸籍謄本は、住民票と違って
手続きの方法は4つあり、各取得方法の特徴や注意点を一覧にしました。
発行方法 | 発行時間 | 煩雑さ | 注意点 |
---|---|---|---|
役所窓口 | 早い | かんたん | 役所へ行く必要あり |
代理人 | 早い | かんたん | 委任状が必要 |
コンビニ | 早い ※ | 少し複雑 | マイナンバーカードが必要 |
郵送 | 遅い | 複雑 | 追加書類が多い |
※本籍地と住んでいる場所が異なると時間がかかります
取り寄せるタイミング
役所によっては「発行後3ヶ月以内や6ヶ月以内」の戸籍謄本を指定しており、早すぎるとNGになる可能性も。
取得方法によっては発行まで時間がかかります。
提出日から逆算してスケジュールを立てておきましょう。
以降は、それぞれの取得方法を説明します。
[役所の窓口] 戸籍謄本の取得方法
役所窓口の特徴
- 当日中に発行してもらえる
- わからないことが聞ける
- 婚姻届の記入チェックや住民票など他の用事も解決できる
役所窓口での取得概要
もっとも早く確実に取得できるのが役所窓口。
身分証明書と印鑑、手数料をもって開庁時間内に役所窓口で手続きをするだけです。
必要なもの
- 請求書(戸籍証明等請求書)
- 身分証明書(運転免許証やパスポートなど)
- 印鑑
- 手数料(1通450円)※
※役所によっては発行手数料は異なります(ほとんどの役所で1通450円です)
申請の流れ
- 役所窓口等に備え付けてある請求書をもらう
- 請求書を記入する
- 戸籍課や戸籍住民課などの窓口に提出し手数料を支払う
- 当日中に受け取る
本庁だけでなく、行政サービスセンターや特別出張所などでも手続きできる役所が多く、土日や夜間対応していることもあります。
請求書(戸籍交付請求書)の書き方
役所に備え付けてある請求書を記入します。
以下は品川区の申請書で、役所によりフォーマットは異なりますが、項目はほとんど変わりません。
参考)品川区の戸籍交付請求書
請求理由は「婚姻届を提出するため」でOK。
筆頭者がわからなくても、本人であれば教えてくれるので窓口で「わからない」と伝えましょう。
記入方法でわからないことは聞くのが◎
せっかく窓口に行っているので、不明点は聞いた方が早く解決できます。
[代理人] 戸籍謄本の取得方法
代理人の特徴
- 当日中に発行できる
- 委任状が必要(同一戸籍外の場合)
代理人の取得概要
同じ戸籍内の家族への依頼なら手軽な方法。
たとえば両親や兄弟・姉妹なら委任状は不要で、当日中に発行ができます。 の方法です。
手続きの内容は、前述の役所窓口と同じ。
代理人の人へ手続き方法をかんたんに説明しておきましょう。
必要なもの
- 請求書(戸籍証明等請求書)
- 身分証明書(運転免許証やパスポートなど)
- 印鑑
- 手数料(1通450円)※
- 委任状(同一戸籍外の人が代理人の場合)
※役所によっては発行手数料は異なります(ほとんどの役所で1通450円です)
申請の流れ
- 役所窓口等に備え付けてある請求書をもらう
- 請求書を記入する
- 戸籍課や戸籍住民課などの窓口に提出し手数料を支払う
- 当日中に受け取り本人に渡す
代理人から受け取るときに郵送をするなら、戸籍謄本は重要書類のため簡易書留がオススメです。
委任状の書き方
同一戸籍外の人なら委任状が必要です。
たとえば、友人や結婚相手などは、あなたが委任状を作成し、委任者へ提出してもらいましょう。
委任状に書く内容
- 委任者の氏名・住所・生年月日・連絡先
- 代理人の氏名・住所・生年月日
- 必要な証明書の名前(戸籍謄本)と枚数
各自治体で委任状のフォーマットを用意しています。
本籍地の役所Webサイトからダウンロード後に印刷して作成しましょう。
[郵送] 戸籍謄本の取得方法
郵送の特徴
- 役所に行く必要がない
- 郵送期間があるため時間がかかる
- 他の方法に比べて書類が多い
郵送の取得概要
本籍地が遠ければ郵送手続きもできます。
必要書類を封筒に入れて、 すれば、通常1~2週間程度で戸籍謄本が手元に届きます。
必要なもの
- 送付用封筒 ※1
- 請求書(市区町村指定のフォーマットを推奨)
- 身分証明書の写し
- 手数料(1通450円)※2
- 切手を貼った返信用封筒
※1 現金書留で支払う場合は専用封筒を郵便局で購入します
※2 役所によっては発行手数料は異なります(ほとんどの役所で1通450円です)
申請の流れ
- 役所窓口等に備え付けてある請求書をもらう
- 請求書を記入する
- 戸籍課や戸籍住民課などの窓口に提出し手数料を支払う
- 当日中に受け取り本人に渡す
役所によって必要書類が違うこともあるから事前に確認しておこう
郵送請求の注意点
戸籍謄本は本籍地の市区町村にあります。
そのため郵送手続きでは、役所によって微妙にルールが異なることもあるため、まずは役所のWebサイトを確認しましょう。
- 請求書フォーマット(ダウンロードして印刷)
- 戸籍謄本の発行手数料(1通450円程度)
- 身分証明書の種類
- 支払い方法の種類(定額小為替のみの役所があります)
- 送付先住所
[コンビニ] 戸籍謄本の取得方法
コンビニの特徴
- 役所に行く必要がない
- 夜や土日など開庁時間外でも取得できる
- 取得できる役所は限られている
- その場で発行はできないこともある
- 他の発行方法よりも手数料が安い
コンビニ請求の条件
コンビニでの戸籍謄本の取得は条件があります。
また、住民票と違って戸籍謄本は、その場で取得できないケースもあるので注意しましょう。
以下ではコンビニ請求の条件を説明していくよ
本籍地の市区町村がコンビニ交付に対応している
本籍地の市区町村がコンビニ交付サービスを提供しているか?
提供しているのは全国で858市区町村。
全国の市区町村数は1,724のため、約半数の市区町村でコンビニ交付サービスが利用できます。
利用できるか?は『地方公共団体情報システム機構』のサイトで調べられます。
マイナンバーカードを持っている
マイナンバーカードまたは住民基本台帳カードを持っている
※住民基本台帳カードの発行は、平成27年12月に終了しているためマイナンバーカードの手続きを説明します。
マイナンバーカードには電子証明書が搭載されています。
公的個人認証ができるため、コンビニでの証明書発行には必須です。
ちなみに、所持していなければ発行も可能。
申請が完了してから、約1ヶ月程度で届きます。もし交付申請書を紛失した人は、申請書をダウンロードして送付すれば発行手続きが可能です。
コンビニの取得概要
本籍地とお住まいの市区町村が異なる場合、発行までに時間がかかる(5日程度)ため注意しましょう。
必要なもの
- 手数料(※)
- マイナンバーカード
※役所によって発行手数料は異なる(窓口発行の半額の市区町村もあります)
申請の流れ(通常)
- 条件確認
- コンビニのキオスク端末(マルチコピー機)を操作
- その場で発行されます
本籍地とお住いの市区町村が異なると以下の手順で発行できるよ
申請の流れ
- コンビニのキオスク端末(マルチコピー機)で、本籍地の市区町村へコンビニ交付利用登録の申請をおこなう
- 利用状況が「利用登録完了」になるまで5日程度待つ
- コンビニのキオスク端末(マルチコピー機)で、発行の手続きをする
- その場で発行されます
記事No.aw103
1分で振り返り
この記事のまとめ
コロナの影響で窓口以外の方法を推奨している役所も少なくありません。
マイナンバーカードがあれば、コンビニ発行を検討してみてください。