電卓で計算をする若い女性

人生でもトップ3にはいる高額な買い物となる結婚式。
当たり前のように初期見積りからアップする結婚式の費用は、節約ポイントがたくさんあります。

このページでは、複数回にわけて解説していた【結婚式の節約術】をまとめました。
詳細については各ページをご覧いただいた上で、このページでは節約術のまとめ及び結婚式の元手資金について解説します。

※本記事はウェディングプランナーさんの節約術シリーズをまとめた記事となります

結婚式に必要な費用と節約術

節約の最大のメリットはゲストが「いい結婚式だったね」と満足することです。

もちろん予算内におさえるために節約をする方もいるはず。
でも節約でゲストの印象を悪くしたら「ケチった」と思われますよね?

そこで今回、紹介する節約術は、ゲストにケチったと思われないゲスト目線での節約方法を紹介します。

なお、相場の金額はゼクシィ結婚トレンド調査を引用しております

それでは早速みていきましょう。

Point!!

紹介する節約術の一つひとつは数千円~数万円ですが、結婚式費用はチリツモです。数千円、数万円を積み重ねることで大きく節約ができます。

ペーパーアイテム

冬がテーマの結婚式招待状

  • ゲストに最初に届く結婚式アイテムの『招待状』
  • 披露宴会場のゲストの席を明記した『席次表』
  • ゲストテーブルに置く『席札』

このようなペーパーアイテムは、多くの先輩花嫁さまも節約しています。結婚式の中でも、節約しやすいアイテムです。

ペーパーアイテムの相場

ペーパーアイテムの一部あたりの平均額は合計952円でした。
招待ゲストが60名なら57,120円がペーパーアイテムの総額となります。

ペーパーアイテムの平均額(一部あたり)
招待状392円
席札170円
席次表390円
合計952円

ペーパーアイテムの節約術

節約の目安額:2~5万円

ペーパーアイテムの節約方法は外部業者の活用手作りキットです。
共働きなら外部業者を、時間に余裕があり、手先が器用なカップルなら、手作りキットがオススメ!

招待状に限らずDIYは「全て自分たちでやる」と考えずに適度にやると上手くいきます。

注意点
  • 他の準備と並行しながら進める

    プランナーさんとの打ち合わせは挙式4ヶ月前から。初回打ち合わせで招待状が始まるため、他の作業と並行して進める必要があります。

  • 席札や席次表は挙式1ヶ月前から作る

    ゲストが確定しないと席札や席次表は作れません。出欠返信が挙式1ヶ月前のため、最も忙しい時期に作成する必要があります。

  • 手作りキットは慎重に選ぶ

    手作りキットの中には制作が難しい商品もあります。とくにリボン系は注意が必要なので口コミをチェックして選びましょう。

ブライダルエステ

エステ中の女性

エステは高額なイメージがありませんか?
ブライダルエステは、ポイントさえ理解すれば節約が可能です。

ブライダルエステの相場

全国平均で約8.6万円でした。
結婚式の2ヶ月~3ヶ月前からブライダルエステに通うプレ花嫁さまが多いようです。

ブライダルエステの節約術

節約の目安額:2~6万円

最大の節約は必要以上の契約をしないです。
「そんなの当たり前じゃん!」という声が聞こえてきそうですが、必要以上の契約をする花嫁さまは非常に多くいらっしゃいます。

最低限必要なエステはシェービングぐらい。
とはいえ最初で最後のブライダルエステなので、体験で「良かった!」と思ったメニューを追加するのがオススメです。

エステ以外のマル秘テクニック

実はエステ以外の方法でコンプレックスを隠すことができます。

  • ウェディングドレスのデザインで体型をカバーできる
  • メイクで肌のくすみやシミ、あざを隠すことができる

もし必要のないパーツを進められたら「スタイリストさんに◯◯だけで良いと言われたので大丈夫です」と断りましょう。

ウェディングドレス

ウェディングドレス姿の女性

花嫁さまの楽しみにしているひとつがドレスですね!
最初にガッカリさせてしまいますが、ドレスの節約はタイミングがカギを握っており「既に式場と契約済」という方は妥協案になります。

ウェディングドレスの節約が難しければ他のアイテムで節約術を活用してね。

ウェディングドレスの相場

全国平均はウェディングドレスが27.9万円、カラードレスが23.7万円。
お色直しをする場合は、総額で48.8万円の費用が必要です。結婚式の中でも費用のかかるアイテムになります。

ウェディングドレスの節約術

節約の目安額:5~20万円

ウェディングドレスは節約できれば金額も大きいものの・・・
他のアイテムと違って、ウェディングドレスの持ち込みは難しいんです。

  • 持ち込み料が他のアイテムより高い
  • 新郎新婦さまが保管や検品ができない
  • 生地がデリケートで取り扱いが難しい

上記の理由により持ち込み困難アイテムのひとつ。
そこで重要なことが交渉のタイミングです。

式場と契約前なら「ドレスの持ち込み」を材料に交渉ができます。オプションをつけてもらったり、2着目を無料にしてもらったりと、特典を有効活用しましょう。

契約済の花嫁さまの妥協案

既に契約済なら前撮りで理想のドレスを着る節約方法です。
前撮りの衣装代は挙式当日より安いため、憧れドレスは前撮りで、費用を抑えたドレスは挙式当日に着るという方法があります。

引き出物

引き出物のペアグラス

結婚式の印象を左右する引き出物。
実は結婚式のアイテムの中でも節約金額は大きいです。

グレードを下げるわけではありません。
相場と同じ(場合によっては相場よりも高い)引き出物を節約しながら用意する方法があります。

誰にも気づかれずに節約できるから、もっともコスパのいい節約といえるかも!

引き出物の相場

全国平均の相場は34.8万円です。
ゲスト一人あたりの費用は約6.8万円となります。

ただし引き出物は、地域性があります。
都道府県により数万円の違いがあるため、都道府県別の相場もチェックしておきましょう。

節約術

節約の目安額:5~15万円

引き出物の節約方法は持ち込みと宅配です。
外部の引き出物専門ショップで購入し、式場に持ち込んだり、ゲストの自宅に引き出物を郵送する方法で数十万円の節約になることもあります。

式場は基本的に定価販売。
一方、ネットショップでは割引販売をしている業者もあります。しかも式場が扱う引き出物と商品ラインナップは変わりません。

持ち込みや引き出物宅配の特徴
  • 定価販売の式場に対して外部は値引きしているショップがある
  • ゲスト数が多ければ多いほど節約できる
  • 持ち込み料があっても外部ショップの方が安いことも少なくない

料理・飲料

披露宴のコース料理

お料理や飲み物の節約は慎重さが必要です。
その理由は、ゲストが結婚式で期待していることNo1が『お料理』だからです。

料理の良し悪しは、ゲストの結婚式の印象を決定づけます。

予算がギリギリのカツカツ状態というカップル以外は、オススメしない節約術だよ。

料理・飲料の相場

1人あたりの相場は1万9千円でした。
ゲストが60名なら114万円と結婚式アイテムの中では、もっとも高額になります。

料理・飲料の節約術

節約の目安額:~5万円

品数を減らすと「いつもの結婚式より少なかった」となりますよね。オススメの方法は以下の2つです。

  • 食材の差し替え

    メインディッシュはゲストの印象に強く残ります。
    そのためベースを式場標準コースにし、メインディッシュだけ高級食材(例:国産牛を松阪牛)に差し替えます。

  • 飲み物はバイオーダー形式

    バイオーダー形式とは注文のあった数だけ後日精算する方法です。
    日本酒やカクテルの注文数は少ない(※)ため、基本のビール、赤・白ワイン、ソフトドリンクにし、その他はバイオーダー形式にします。

※ゲストや地域によって違いもあるため、新郎新婦様で話し合って検討してみてください。

カメラマン

プロのカメラマン

カメラマンの節約は非常に難しいです。
また写真の撮り直しはできないため、カメラマンの節約は失敗すると取り返しのつかないことになります。

写真は一生後悔する可能性もあるから、料理同様に予算がカツカツのカップル以外は別の節約術がオススメだよ。

写真撮影・ビデオ撮影の相場

結婚式費用でカップルが驚くのが写真やビデオ撮影の必要です。
総額は平均41.6万円と、ウェディングドレスや引き出物と同程度の金額となります。

スナップ撮影 21.6万円
ビデオ撮影 20.0万円

※上記の金額にはアルバム代も含まれています

カメラマンの節約術

節約の目安額:5~10万円

節約方法はただひとつ『外部のカメラマン』です。
いわゆる持ち込みのひとつで、式場カメラマンに比べて、約3割程度も安くなります。

ただし持ち込みのハードルが非常に高いです。

カメラマンの持ち込みのハードル
  • そもそもカメラマンの持ち込みは禁止
  • 持ち込み料が5~10万円と非常に高額
  • 外部カメラマンは挙式当日に撮影位置などの規制がある

その他にも友人に頼んだり、カメラマンをゲストとして参加させるなど方法はあるものの、アンシェウェディングとしてはオススメしておりません。

会場装花

高砂の豪華な生花

結婚式のきらびやで非日常の演出に欠かせない会場装花。
あまりに節約をしすぎると「会場が寂しい」ということになりかねません。

相場

会場装花の平均は17.1万円でした。
またブーケの平均は4.7万円と、生ものであるため決して安くはない金額です。

節約術

節約の目安額:1万円~5万円

会場装花の節約は注文方法がポイントです!
同じ花でも価格が2倍以上違うことも少なくありません。では、どのように注文すれば良いかというと・・・

  • 花の種類を指定せず色だけ指定する

    結婚式で人気のバラとガーベラですが、バラはガーベラの約2倍の金額になります。バラと指定せずに、色だけ指定して費用の重視を伝えましょう。

  • お花の生け方を工夫する

    花代には技術料が加算されます。技術の安いクラッチタイプ(花器に挿し込む)で依頼をすると節約に。さらにゲストが挙式後に持ち帰りやすい一石二鳥の方法です

装花の節約術を詳しくみる

演出

フラワーシャワー

披露宴や挙式に欠かせない演出。
費用が高ければ高いほど盛り上がりそうと思いがちですが、そんなことはありません。

お金をかけずともゲストと一緒に楽しめる演出はたくさんあります

相場

演出の平均額は統計がありません。
また演出内容によって、金額は数十万円も異なります。

節約術

節約の目安額:1万円~10万円

演出には、さまざまな節約方法があります。
その中でも、とくにオススメが、以下の5つの演出です。

  • ムービーの持ち込み

    外部業者に頼めば3~5万円ほど節約できます。パソコンと写真さえあれば、つくれるカップルが多いです。

  • フォトラウンド

    人数の多い結婚式ならぜひ!ゲストと一緒に写真に残せて、スナップアルバムを注文すれば無料という式場が多いです。

  • ゲストインタビュー

    祝辞や乾杯挨拶の代わりに、ゲストにインタビューをする演出。特別な機材や道具を必要としません。

  • カラー色当てクイズ

    必要な道具は1本100円程度のサイリウムだけ。キャンドルよりも安いにもかかわらず、幻想的な雰囲気になります。

  • ケーキサーブ

    ゲストと会話ができるため「せっかく結婚式に行ったけど話す時間がなかった」ということがありません。

日時(結婚式の開催日)

カレンダーの六曜

あなたは結婚式日にこだわりがありますか?
もしも、結婚式の日付にこだわりがないなら、もっとも節約効果に期待できるのが日時です。

なんと100万円以上の節約ができることもあります。

相場

結婚式費用の平均額は354.9万円です。
平均招待ゲスト数は66.3人で、ゲストの人数によって金額は大きく変わります。

節約術

節約の目安額:~100万円

結婚式は土曜日の午前中がもっとも人気です。
また大安を選ぶカップルが多く、季節は春と秋がブライダルシーズンといわれています。

この人気の時期を外すだけで節約になるんです。
とくに節約効果が絶大なのが結婚式までの残り期間。結婚式までの残り期間が短ければ、準備期間は短いものの大幅値引きの恩恵を受けることが可能です。

以上が節約術の紹介だよ。各カテゴリの節約術については、個別ページをチェックしてみてね。最後に結婚式の元手資金について説明するね。

結婚式の元手となる資金

新郎新婦さまの貯金以外で、結婚式の費用を捻出する主な金額は、以下の2つです。

  • 親や親戚からの援助金
  • 結婚式当日のご祝儀

この金額が結婚式の予算を決める上で重要ポイントです。

※以下で記載する平均値は、あくまでもアンケートに答えた人のデータであり、平均値は高めになっている可能性があります

両親・親族からの援助

貯金通帳とお金

  • 新郎新婦さまが準備した資金の不足分を補うケース
  • 結納をしない代わりに支度金として持たせてくれるケース

結婚資金を貯金している両親もいるようです。
渡し方やタイミングも人それぞれで、親から援助の話を切り出したり、新郎新婦さまが相談して資金援助を受けたというケースもあります。

なお、援助の有無や援助額でトラブルになることも。
相手の家庭環境(たとえば兄弟や姉妹が多いなど)や彼・彼女、両家の立場になることも大切です。

お金は大事でけど、なぜ彼・彼女と結婚を決めたかを振り返ろう。

結婚資金を援助してもった人の割合

下記のデータは「親や親戚から結婚資金の援助の有無」の調査データです。

援助があったと答えたのは全体の77.8%でした。
反対に、新郎新婦さまだけで費用を捻出しているカップルも22.2%います。援助がなくても結婚式までの時間と節約術で資金は十分に貯まります。

ご祝儀の見込み額

ご祝儀袋

続いては、ご祝儀の金額をみていきましょう。

ゲスト別のご祝儀金額の相場
友人や同僚3万円
上司や恩師3~5万円
親戚3~10万円

ご祝儀の総額は、招待ゲストの人数やゲストの属性、地域により異なります。

  • ゲストの属性による違い

    友人が多ければ平均を下回り、親族が多ければ平均より高くなる傾向があります。

  • 九州地方

    招待ゲストの人数が全国平均よりも多く、ご祝儀も高くなる傾向があります。

ご祝儀の金額はミニマムで予算を立てておくのがオススメだよ。

自己負担額

最終的に新郎新婦さまの自己資金は、どれぐらい必要なのでしょうか?

続いては、実際に新郎新婦が結婚式で持ち出しになった金額を紹介いたします。

夫婦の貯金の有無

貯金をしていたカップルは約8割!
ただ一人暮らしと実家暮らし、首都圏と地方など、生活スタイルによって貯金額は大きく異なります。

貯金がないからと悲観する必要はありません。
過去は変えられませんので、今から結婚式まで貯めていきましょう。

なお悲観は不要ですが、反省は少し必要かも(笑)
生活スタイルを見直して、貯金を始めるようにしてみてください。

1分で振り返り
この記事のまとめ

アンシェくん
  • 親などの援助金やご祝儀金は結婚式の資金計画を立てる上で最も重要
  • 地域によって招待人数や各種費用が違うため、全国平均ではなく自分の地域の相場を確認する
  • ペーパーアイテムや引き出物などのギフトはインターネット通販を利用すると費用が抑えられる
  • 節約できるところを節約すれば結婚関連費用の自己負担額が極端に少なく済む

結婚式関連にかかる項目は多岐にわたり多額の費用がかかるもの。 親の援助金やご祝儀金額などの資金協力に加え、節約できるところを節約していけば、結婚資金関連の自己負担額もかなり抑えることできます。