披露宴のお料理

結婚式でゲストが最も期待している”お料理”。
むやみに料理を節約してしまうのは非常にキケンです。なぜなら、料理の良し悪しが結婚式全体の感想に直結するから。

お料理を節約するときには、ゲストに「ケチったな」と思わせないコツを知る必要があります。

そこで今回は実際の結婚式で紹介していた効果的な料理の節約術を紹介します。

料理は節約のしすぎに注意

結婚式の費用の節約を考えるときには、

  • 節約しても良いアイテム
  • 節約は避けておくべきアイテム

『境界線』を知ることが大切。
境界線とは、ゲストに直接関わるおもてなしアイテムであるかどうか?です。

  • 節約しても良いアイテム
    ゲストへのおもてなしに支障のない装花やペーパーアイテム、花嫁さまからすれば難しい判断ですが、衣装やブライダルエステも節約のしどころ。
  • 節約を避けるべきアイテム
    お料理と引き出物です。ゲストに直接関係するアイテムになるため節約の仕方にコツがあります。

お料理や引き出物は節約が難しい

なぜ、お料理と引き出物は節約が難しいのでしょうか?

理由は以下のとおりです。

お料理

  • 結婚式に招待されたゲストが期待をしているアイテム
  • 何度も結婚式に出席しているゲストや結婚式を挙げたことのゲストは料理の良し悪しを知っている
  • 味はもちろん、品数や使用されている食材で料理のクオリティは一目瞭然のため節約がバレる

引き出物

  • 引き出物はいただいたご祝儀に対するお礼の意味がある
  • 両家のご両親からゲストの皆さまへという意味が含まれている
  • 料理と同じく結婚式の列席数の多いゲストや挙げたことのあるゲストに節約がバレやすい

お料理と引き出物を節約しすぎると、お礼の気持ちが伝わらないどころか、失礼にあたることも…新郎新婦さまだけではなく両親にも恥をかかせてしまう可能性もあります。

では節約はできないのでしょうか?
実は、ゲストの満足度を下げず、でも新郎新婦さまには節約になる方法があります。

品数を節約することがNGの理由

節約方法を説明する前に…
結婚式の料理の節約術に「品数を減らそう!」と紹介されていることがあります。

しかし、品数の節約は絶対にNG!
その理由は二つです。

コース料理には意味がある

結婚式で提供されるコース料理は、以下の流れでサービスされます。

<フレンチの例>

  1. 前菜
  2. パン
  3. スープ
  4. 魚料理
  5. グラニテ
  6. 肉料理
  7. デザート
  8. ウェディングケーキ
  9. コーヒー
  10. プチフール

この中から「減らしても良いのでは?」と言われがちなのが、五番目の『グラニテ』です。

グラニテとはお口直しのシャーベットのこと。
魚料理と肉料理の間に、お口の中をさっぱりとする役割があるため、シェフは魚料理と肉料理の間にグラニテを置く前提で味を考えています。

他のお料理もコース料理の流れの中で考えて構成されています。
コース料理の中で、ひとつのお料理がなくなるだけで、バランスは崩れます。また、コース料理を食べ慣れたゲストに気づかれるのが品数を減らすデメリットです。

メニュー表の見栄えが悪い

品数を減らせば見栄えも悪くなります。
ゲストの中には『メニューの数=料理の格』とお考えの方も少なくありません。そのため、品数を減らすことはご両親が難色を示す場合もあります。

上記の二つの理由から品数を減らす節約はおすすめはできません。では、お料理を節約するために、できることは何があるのでしょうか?

お料理で節約できる二つの方法

お料理の節約でできることは二つだけです。

二つだけですが効果は抜群!
以下ではお料理とドリンクの節約方法を紹介します。

お料理でできる節約は食材の差し替え

お料理でゲストに「ケチった!」と思われず節約できる唯一の方法が『食材』の差し替えです。
メニュー表の食材をみると、なんとなくそのコース料理が高いのかお手頃価格なのかは想像がつきますよね?

特に目立つのがメインディッシュの肉料理
極端な例になりますが、食材が『鶏肉』か『牛肉』かでコース料理のクオリティはすぐに想像がつくはずです。

お料理の具体的な節約術とは、

  • ベースは価格の安いコース料理を選ぶ
  • メインの肉料理を高級食材に差し替える

です。追加料金は掛かりますが、メイン料理の差し替えだけなら、コース全体をランクアップするよりも予算はかかりません

メニュー表の見栄えもウンと良くなり、ゲストの満足度も上げられるはず。料理のクオリティは上げられるのに、料理の節約は叶います。

飲み物の節約にもコツがある

「料理を楽しむためなら、ドリンクだってこだわりたい!」

と考えているカップルは多いです。
魚料理や肉料理に合わせてワインもサービスされるなど、料理を楽しむためにドリンクは欠かせない存在ですが…

実は料理より飲み物こそ節約すべきアイテムです。
フリードリンクにしておくべきドリンクメニューは以下の3つだけで充分。

  • ビール
    ビールは挨拶回りでも使用されます
  • 赤、白ワイン
    ワインはゲストが、飲む飲まないにかかわらず肉や魚料理に合わせて全ゲストに提供されます
  • ソフトドリンク
    ソフトドリンクは老若男女多くのゲストに需要があります

「焼酎や日本酒はいらないの?」

「カクテルもあった方が良いのでは?」

という声が聞こえてきそうですね。

焼酎や日本酒、カクテルの注文は少ない

実は焼酎や日本酒・カクテルはフリードリンクメニューにするほど注文がないのがホントのところ。

しかし、ビール・ワイン・ソフトドリンクだけしかドリンクメニューに記載されていなかったら…

「たったこれだけ?!」

とケチった感が出ますよね。
そこで、おすすめが『バイオーダー形式』です。

バイオーダー形式ならケチった感がでない

バイオーダー形式とは、フリードリンクではなく、当日注文を受けた数だけ精算する方法です。

表向きはドリンクメニューに表示します。
そのためゲスト目線で考えると『たくさんのドリンクメニューの中から選べる』という満足度は保つことができます。

焼酎や日本酒などをフリードリンクにすると、一人当たり1,000円程度のアップ料金が必要で、仮にゲストが60名なら60,000円です!

結婚式で泥酔するゲストは少ない

結婚式では、ほろ酔いはOKですが、泥酔するのはマナー違反
そのため「普段はすごく飲む」というゲストも、結婚式では節度を保ちお酒を控えつつ楽しまれることがほとんど

  • ゲストの大半が、お酒が好き
  • 地域性で日本酒や焼酎が好まれている

など、よほどでない限りバイオーダー形式の方が安くすみます。
ただ、挙式数の多い式場やゲストが多い披露宴ではバイオーダーの対応が難しいため受けていない式場もあります。

可能かどうかは、担当のプランナーさんに確認をしてみてくださいね。

まとめ

  • 料理の過度は節約は、結婚式全体の評価を下げる可能性がある
  • 品数を減らすのではなく、食材を調整する節約がベスト
  • メイン料理のみ、ランクアップがおすすめ
  • 節約をするならドリンクメニューも見直す
  • ドリンクはバイオーダー形式で節約できる

次々に運ばれてくる料理は、手元に届いたときの色鮮やかな盛り付け、次の料理への期待感などある意味、結婚式の演出の一つとも言っても過言ではありません。

ですが、結婚式の見積もりの中で多くをしめるのが料理の費用。
節約できるなら、少しでも費用を抑えたいアイテムでもありますよね。

料理やドリンクは、一人数百円の節約でもゲスト人数分となると万単位の節約につながります。
食材の差し替えや、ドリンクの注文の仕方に工夫をして節約をしてみてください。