デザインばかりを気にしがちな席次表。 しかし
であり、ゲストに失礼がないことです。おしゃれなデザインでも、ゲストが「わかりにい」と感じたら意味がありません。
以下では、席次表の5つのマナーを紹介します。また挙式日から逆算したスケジュールと制作方法を解説します。
結婚式の席次表で注意したい5つの基本マナー
とくに式場を通さない手作りキットでの作成は注意しましょう。
席次表を開く向き
結婚式で使用するペーパーアイテムは席次表に限らず、日本の風習ではお祝いごとは右開きが基本です。
慶事 | 結婚や出産、七五三などお祝いごとでは右開きです。 |
弔事 | お通夜や告別式などお悔やみごとでは左開きです。 |
新郎新婦さま世代のゲストは「そんなの知らなかった!」という声も聞かれますが、年配ゲストはよくご存知です。
正しい漢字を使う
ゲストの名前は戸籍上の漢字を書きます。
席次表に限らず招待状の宛名や席札なども同様。ゲストの中には、普段使っている名前の漢字と、戸籍上の漢字が違うという人も少なくありません。
よくあるパターン
- 高→髙
- 辺→邉
- 斉→斎
招待状の返信はがきの信頼度はイマイチ。
旧漢字の可能性があるゲストは、ご本人に直接聞くのが確実です。
肩書きに注意する
ここでの肩書とは役職の他に新郎新婦さまとの間柄なども含まれます。
肩書の例
- 新郎側、新婦側どちらの関係者か
- 新郎(または新婦)との間柄
- 会社関係のゲストなら会社名と役職
なお、略称は厳禁です。
たとえば(株)や(有)などは、よくある間違いなので注意しましょう。
会社関係の肩書は①会社名②部署名③役職名の順番で記載します。
敬称を略すゲスト
基本的に名前のあとは『様』です。
しかし、実はゲスト全員ではなく敬称が不要なゲストもいます。
- 両親
- 未婚で両親と同居中の兄弟姉妹
- 祖父母
上記は一般的に敬称不要のゲストです。
理由は新郎新婦さまと同じ結婚式に招待する側だから。しかし、明確なマナーはありません。
- 結婚をした兄弟姉妹本人と配偶者には敬称をつける
- 結婚をした姉妹は敬称をつける
- 苗字の変わっていない兄弟姉妹には敬称をつけない
プランナーさんによっても上記のように説明はさまざま。
新郎新婦さまの意向で「ゆっくり過ごしてほしい」という気持ちから、おじいちゃんやおばあちゃんには敬称をつけるカップルも少なくありません。
迷ったら「様」をつけてもOK。
厳密なルールはないため、両家でルールを合わせれば問題ありません。
使ってはいけない言葉
しきたりや縁起の観点から、以下はマナー違反といわれる言葉です。
- 区切りや終わりを意味する句読点はつけない
- 忌み言葉や重ね言葉は使用しない
席次表に限らず結婚式で共通していること。
たとえば、ペーパーアイテムや演出ムービーのコメント、謝辞などのマナーなので、覚えておくといいですよ!
スケジュールは挙式日から逆算!席次表の作成までの流れ
挙式1ヶ月前はゲスト数が確定する時期。
席次表は、ゲストが確定して印刷をします。挙式1ヶ月前は他の準備も忙しいため、席次表は挙式3ヶ月前からの準備がスムーズです。
結婚式の3ヶ月前
挙式3ヶ月前の準備
誰がどこに座るのかの目安を考える
ほとんどの結婚式場では、初回の打ち合わせで席次を決めるフォーマットが渡されます。
以下のことを考慮しながら、披露宴の座席を考えましょう。
考慮すべきこと
- 上座や下座
- 人間関係
- テーブル数は決められている
- 1卓に座れる人数は限られる
席次決めは新郎新婦さまを悩ませる作業のひとつ。時間も労力も必要なため、早い段階でプランナーさんから説明があります。
親族席は両家両親へ相談する
席次決めは難易度の高いパズルのよう…
とくに普段から接する機会の少ない親族は、本当の関係性がわかりません。
そのため親族は両家両親に任せてもOK。
会社関係は役職順に上座を選べば問題はありません。
この時点で依頼先は検討開始が必要。
校正をしてくれる結婚式場がもっとも安心ですが、外部依頼なら納品までの期間を必ず確認してください。
結婚式の2ヶ月前
挙式2ヶ月前の準備
席次表のデザインを決める
デザインより重要なのが紙のサイズです。
席次表の紙サイズは、ゲストの人数にあわせて決めなければ、以下のような失敗の原因になるので注意しましょう。。
- ゲスト数に対して用紙が大きい
余白が多くなり、寂しい印象を与える
- ゲスト数に対して用紙が小さい
文字が小さくなったり、ぎゅうぎゅう詰めの文字になるため見にくい
席次表で大切なことは見やすさです。
老眼のゲストもいるため、見やすさ重視で席次表は作成しましょう。
結婚式の1ヶ月前
挙式1ヶ月前の準備
返信のあったゲストの名前入力やテスト印刷、レイアウト確認をする
この段階では、おおよその席次が決まるため、外部での作成なら以下の準備をしましょう。
- 返信のあった出席ゲストの名前を入力
- テスト印刷で、文字のにじみやプリンターの動作確認
式場作成ならプランナーさんの指示に従えばOK。
いつまでにゲストを確定させるか事前共有があります。
外部依頼なら注文前に席次表のテーブルレイアウトが、会場レイアウトと合っているかを確認してください。
結婚式の7~10日前
挙式7~10日前の準備
最終校正をし印刷をする
印刷の目安は挙式の1週間~10日前。
急遽、欠席のゲストもいるため、結婚式のギリギリが得策。印刷後にリボンを巻いたり、折り目をつけるなどDIYをするなら、その作業分も考えてタイミングを決めましょう。
続いては席次表の作り方を説明するよ
席次表の5つの作成方法とアレンジ術
席次表の作成方法は、以下の5つです。
それぞれの作成方法にメリットとデメリットがあるので、 。
- 式場もしくは式場提携業者
- インターネットなど外部の専門業者
- 手作りキット
- 完全手作り(材料もデザインもDIY)
- お手軽DIY(無料テンプレート)
席次表を作る時期は結婚式直前。
そのため予算だけでなく時間の余裕も考慮し決める必要があります。
先輩カップルは約40%が式場経由で作成
式場ならプランナーさんチェックがあるためマナーは安心。外部業者だと新郎新婦さまが確認しなければなりません。
価格と手間で判断を!作成方法別のメリットとデメリット
作成方法 | 価格 | 手間 |
---|---|---|
式場または提携業者 | ✕ | ◎ |
ネットなどの外部業者 | ◯ | ◯ |
手作りキット | ◎ | △ |
完全手作り | ― | ✕ |
お手軽DIY | ◎ | △ |
※完全手作りはこだわり次第で価格はかわります
続いては、それぞれの作成方法別にメリットとデメリットを紹介するよ
式場もしくは式場提携業者
プランナーさんが間にはいるため、価格は高くなりがちですが、手間なく失敗なく確実に作成できます。
- 手間がかからない
- マナー違反が起きにくい
- 細かい部分までクオリティが高い
- 他よりも価格が高くなりがち
- 選べるデザインに限りがある
- 印刷後の間違いが発覚すると追加注文になる
ネットなどの外部業者
もっともコスパのいい方法です。
基本的にクオリティは式場経由と同等。とくに印刷は家庭用プリンタに比べて格段にキレイなことは専門業者の特徴。また、結婚式テーマに合わせてデザインを選べるのも◎
- 式場の手数料がないため安い傾向がある
- 様々なデザインテイストから選ぶことができる
- 細かい部分までクオリティが高い
- 肩書きや配置のマナーを新郎新婦さまが理解している必要がある
- 印刷後の間違いが発覚すると追加注文になる
手作りキット
器用・不器用、プリンターのありなしに合わせて業者や注文方法を選べます。
選択例
- 入力と印刷もすべて自分で実施する
- プリンターがないから印刷は依頼したい
- 得意不得意にあわせて作成工程が選べる
- 印刷まで依頼できる
- オリジナリティにかける
- 商品によっては作成難易度が高い商品がある
- 肩書きや配置のマナーを新郎新婦さまが理解している必要がある
商品によっては作成が難しいです。
とくにリボンのような装飾のある席次表は、購入前のサンプル注文でチェックしましょう。
完全手作り(材料もデザインもDIY)
「気付いたら式場で注文した方が安かった」
完全手作りでありがちな失敗です。
シンプルにすれば、費用は安く手間は最小限。その反面で、デザイン性の高い席次表の作成は難しいため注意しましょう。
金額差のでる内容
- 紙質(上質紙、マット紙やタント紙など種類で金額は異なる)
- リボンやドライフラワーなどの資材
- 完全オリジナルで理想の席次表ができる
- 予算を自由に選べる
- 手間がかかる
- パソコンスキルが必要
- プリンタが必要
- 肩書きや配置のマナーを新郎新婦さまが理解している必要がある
お手軽DIY(無料テンプレート)
「とにかく安くつくりたい」
こんなカップルにおすすめの方法です。
家庭用プリンタでは限界があるため、市販品ほどキレイにはなりませんが、 できます。
- 名前と肩書だけの入力で手軽にDIYできる
- デザインができない人でも作成できる
- プリンタが必要
- 好みのデザインがないこともある
- 肩書きや配置のマナーを新郎新婦さまが理解している必要がある
先輩カップルの4つの席次表アレンジ術
最後に紹介するのは
メニューやプロフィールを載せたり、ラッピングしたり、ヒントがたくさんありますよ。
くるくるタイプ
トレンドの『くるくる巻くタイプ』。
カゴに入れて受付台におくだけで、受付テーブルを華やかにしてくれます。
注意点はリボンを”巻く”から”結ぶ”の作業。
簡単にみえるかもしれませんが、実は手間と時間もかかります。
「徹夜でリボンを巻いた!」はよくある話。
くるくるタイプや手作りキットでの作成は、スケジュールに余裕をもたせましょう。
プロフィール
もっとも多いのが
「おふたりの写真」や「10個程度のQ&A」を載せれば完成。写真は、赤ちゃんのときや前撮りなど何でもOK!
ブック型
席次表とプロフィールブックを合体させたブック型。
読み応え抜群だから、挙式や披露宴の待ち時間もゲストを飽きさせることはありません。
DIYアイテムを紹介
席次表には、メニューやプロフィール、新居の案内を載せるのが定番ですが……
スペースに余白が残るなら、頑張ってDIYしたアイテムを紹介してみてはいかがでしょうか?
結婚式当日、飾ってあるアイテムが手作りだとゲストが分かれば、新郎新婦おふたりの結婚式に対する思い入れも伝わるはずです。
1分で振り返り
この記事のまとめ
結婚式の印刷物は印刷前の校正チェックを念入りに!
印刷後にミスが発覚すると最悪は再印刷に。追加で費用もかかる上、時間もかかるので作成方法はよく考慮して決めましょう。