「オリジナリティのある結婚式にするには、テーマやコンセプトを決めると良いですよ!」
こんな風にアドバイスをされることが多い結婚式のテーマですが、実際に結婚式のテーマを決めようと思うと、なかなか上手く思いつかないものですよね。
そこで今回は、テーマを決めるときの基本となる方法、そして私がプランナー時代に担当させていただいたお客様で人気のあったテーマベスト5をご紹介します。
先輩カップルが選んだテーマは、どれも日常にヒントがあるものばかり。きっとこの記事を読んでくださったあなたのテーマを決めるときに、お役に立つはずです!
先輩カップルが選んだ人気テーマベスト5
以下では私がプランナー時代に実際に担当させていただいたお客さまの中で、特に人気のあったテーマを5つと、テーマに沿って選んだ演出やアイテムをご紹介します。
結婚式のテーマは、アイテムや演出選びの大切な基準。どれにするか、何色にするかを迷った時には『テーマに合っているか?』を考えるとスムーズに選ぶことができますよ!
日常を知っていただくなら『職業』
憧れていた職業に就いていたり、職業を結婚式のアイテム作りなどに活かせそうなお仕事ならオススメしたいのが『職業』をテーマにした結婚式。
最初に紹介するのは、新郎さまの職業である『消防士』をテーマにした新郎新婦さまです。
小さい頃から消防士さんにずっと憧れていた新郎さま。その真っ直ぐな新郎さまの姿勢に惹かれた花嫁さまが実現した消防士がテーマの結婚式の内容は…
花嫁さまも改めて惚れ惚れ…衣装は官服
消防士さんには、日頃着用されている制服以外に正装である『官服』と呼ばれる礼服があります。
お色直しでは、その官服を着用して再入場をしていただきました。タキシードとはまた違った新郎さまの凛々しさと頼もしさに、思わず涙する新郎さまご両親の姿が…
ウェルカムスペースにはナント!
ウェルカムスペースには消防署の上司から許可をいただいて消防車の装備品を展示。
消防士姿の写真もたくさん並べられていて、普段の活躍ぶりが写真を通して知ることができました。
余興は消防士さん恒例の…
消防士さんの結婚式では、必ずと言っていいほど行われる余興があります。
それが『愛の炎消化活動』です。
サプライズで突然、消防士の制服っぽいパロディ衣装で入場される消防士仲間のみなさま。
- 披露宴会場の中で「火災が発生しています!」から始まり
- 各テーブルの小さなキャンドルを大げさなそぶりで消しつつメインテーブルまで進み、
- 「要救助者あり!」の声で花嫁さまの元へやってきます
- 「人工呼吸しないと危険です!」と隣にいる新郎さまに花嫁さまへのキスを促し、
- 「人工呼吸により花嫁は意識を回復しました!」
という流れに。
毎回、大まかな流れは同じですが、グループごとに少しアレンジを効かせており、それもグループの力の見せ所とのこと。会場の中が笑いに包まれる消防士さん鉄板の余興です。
好きなアーティストで揃える『音楽』
大好きなアーティストがいたり、デートの時にいつも二人で聞いていた思い出の曲があるなら『音楽』をテーマにした結婚式にしてみませんか?
音楽をテーマにした結婚式のアレンジ方法は色々あります♪
結婚式で流す曲全てを同じアーティストで揃える
ふたり揃って大好きなアーティストがいるのであれば、結婚式で使用する曲は全て同じアーティストで揃えてみては?
以前担当させていただいたお客さまに「サザンオールスターズが大好きで、サザン好きが集まるバーで知り合った」という新郎新婦さまを担当させていただいたことがありました。
彼らが選ぶBGMはもちろん、演出DVDに使用する曲に至るまで全てサザン尽くし。しかも、ゲストにもサザンファンがたくさん来られていたこともあって、披露宴会場内は大盛り上がりでした。
生演奏をゲストへサプライズ
「音楽を通してゲストにくつろいで欲しい」
テーマである音楽を”おもてなし”のひとつとして考えた新郎新婦さまが選ばれたのは、披露宴中にプロの奏者に来ていただいて、ゲストに生演奏を楽しんでいただく演出。
余興を極力控え、音楽を楽しみながらゆっくり食事時間を楽しんでいただく結婚式となりました。また、披露宴終盤にはゴスペル歌手も登場。最高の盛り上がりを見せ、中にはゴスペル歌手の方と一緒にダンスされるゲストまで!
”音楽で癒され、そして盛り上がる”ゲストの表情もとても豊かな結婚式でした。
ふたりの出会いのきっかけ『趣味』
あなたには「あー、ふたりらしいね」と思われるような趣味はありますか?
ここでご紹介するのは「せっかく結婚式をするのであれば、何か自分たちらしいことをしたい」と演出にこだわった結婚式を希望された新郎新婦さまでした。そこで、私がご提案したのが、おふたり共通の趣味である『マウンテンバイク』がテーマの結婚式です。
ガーデンにはおふたりの大切なアイテムを
1台100万円近く掛かっているというおふたりのマウンテンバイク。
おふたりにとっては、大切な相棒でもあるということで『ウェルカムマウンテンバイク』として、ガーデンに飾らせていただきました。ウェルカムボードをぶら下げ、ボードにはおふたりがマウンテンバイクを乗りこなしている迫力あるお写真を!
ゲストも興味津々でご覧になられていました。
デザートブッフェの際にはガーデンに移動し、ゲストと新郎新婦さまはマウンテンバイクを囲みながら談笑され、会話のキッカケにもなっていたご様子でした!
中継サプライズで、ゲストも驚きの
「お色直し入場は人と違ったことがしたい」
こんな風に願われていた新郎さまの入場方法はマウンテンバイクでの入場でした。しかも、ただマウンテンバイクに乗って入場するのではありません。
屋外にある大階段からマウンテンバイクで降りてきていただいて会場の中に到着する様子を、披露宴会場内の巨大スクリーンに同時中継!
突然映し出された、新郎さまの軽やかな運転さばき、颯爽と入場された姿にゲストも大盛り上がり。マウンテンバイクを好きだけではなく、実力も兼ね備えた新郎さまだからこそ実現した正に“ふたりらしい”入場方法となったのです。
ゆっくり過ごす『ナチュラルウェディング』
雰囲気をテーマにする新郎新婦さまに人気なのがナチュラルウェディングです。
「結婚式に出席してくれるゲストには、リラックスして欲しい。」
そんな願いを込めて準備を進めていきます。
ナチュラルウェディングをテーマにした結婚式で先輩カップルが選んだ演出やアイテムとは?
挙式は人前式で笑顔いっぱいに
厳粛で緊張感のあるキリスト教式も特別な空間となり素敵ですが『ナチュラル』がテーマならアットホームな空間になる人前式を選ばれる方がほとんど。
“ゲストへ結婚の誓いを立てる”と言う意味合いのある人前式ですから、ゲスト参加型の演出がおすすめです。例えば、
- ブーケの由来をもとにした『ブーケセレモニー』
- 両家のつながりを表す『サンドセレモニー』
など思わず笑顔こぼれてしまうような演出の数々で、ゲストもすっかりリラックス気分になれますよ。
高砂席はゲストが行き交いやすいスタイルで
ゲストとの距離がぐんと縮まる高砂ソファ。
大きなメインテーブルを取り払い、ゲストが新郎新婦さまの元に足を運びやすい雰囲気になります。装花で囲まれている高砂ソファは、フォトブースとしての役割もあります。
ナチュラルな雰囲気の中、リラックスした表情のゲストとの写真を残すことができますよ!
装花は野花を散りばめて
ナチュラルがテーマなら、装花にもナチュラルさをこだわります。
結婚式らしい華やかさではなく、テーブルフラワーをゲストが持ち帰り家に飾っても違和感のないくらいシンプルな装花をチョイス。
グリーンをメインに小花でアクセント。
使用する小花に旬のものを選べば季節感も演出することができます!
憧れのプリンセスに☆『ディズニー』
ディズニーの様々なプリンセスをモチーフとしてテーマを決めるのも人気!
いくつかディズニープリンセスをテーマにした結婚式は担当させていただきましたが、特に人気のあった『シンデレラ』の世界観をコンセプトにした結婚式をご紹介します。
テーマカラーはもちろん
シンデレラカラーといえば人気は白や淡いブルー。
そして、結婚式らしく華やかさを添えるなら、シルバーなどアクセントとして入れると雰囲気バツグン!
カラードレスはテーマカラーに合わせて水色などのブルー系がシンデレラウェディングにはぴったりです。
クラシカルヘアはシンデレラプリンセスの定番
シンデレラがテーマならヘアスタイルは、高い位置にまとめたアップスタイルをふんわりとほぐすヘアに。
あわせるアクセサリーは、もちろんティアラでプリンセス感を引き立てます!
ブライダルシューズはガラスの靴?!
「ガラスの靴」もシンデレラウェディングに欠かせないアイテムのひとつ。
リングピローやテーブルコーディネートの一部として使用する新婦さまも。
また、本当にガラスの靴を履くことは難しくても、ビジューがたくさん散りばめられているような“ガラスの靴っぽい”ブライダルシューズもシンデレラウェディングを目指すプレ花嫁さまには人気アイテムです。
ドレスの中に隠れていることが多い足元に、隠れアクセントとしておすすめ。ブライダルフォトとして定番になっている足元ショットは撮り忘れのないように!
上記では実例を元に人気のテーマをご紹介いたしました。しかし、自分たちは該当しないという方もいるかもしれません。そこで、以下ではテーマを決めるときのコツをご紹介します。
テーマを決めるときは2つの方法で探す
“オリジナルウェディング”という名前だけを聞くと、テーマを決めるときも「人とは違ったことをしなくては!」と思っていませんか?
個性的だったり、お洒落なテーマにしなくちゃと、余計に悩んでしまうもの。ですが、結婚式のテーマは、意外と身近なところにヒントがたくさん散りばめられています。自分たちらしさ“オリジナリティ”は、2つの方法で探してみてください。
“好き”や“憧れ”を思い浮かべてみる
まずは単純に新郎新婦さまお二人がそれぞれに「好きなこと」「興味のあること」「憧れていること」などを挙げてみてください。
改めて聞いてみると相手の「そうだったの?!」を発見することも。お互いの知らなかった新たな一面を知ることが出来るかもしれません!
例えば、
- 学生時代から続けているものがある(スポーツや、習い事、ずっと好きなアーティストなど)
- ディズニーが大好きで、年パスを購入!何度もディズニーランドに足を運んでいる
- プロポーズの場所が海だった。自分にとって海は忘れられない特別な場所
など日常やこれまでを振り返ってみると、心に残る思い出や今気になっていることが思い浮かぶはず!
そのほかにも大切にしていることや、結婚式を「こんな雰囲気にしたい」など具体的なものではなくテイストの観点から思い浮かべてみてもOK。
- 家族がとても仲良し!だから結婚式では家族にサプライズをしたい!
- 家族や友達に普段からお世話になりっぱなし。結婚式を機会に感謝の気持ちを伝えたい。
- 忙しい職場の同僚や上司が来てくれる。結婚式ではリラックスした雰囲気を楽しんでほしい。
など、結婚式を通して『誰かに何かをしてあげたい』という気持ちもテーマを決めるヒントになります。
季節や色をヒントにする
好きなものや理想の雰囲気がイマイチ思い浮かばない場合には、結婚式を挙げる季節をテーマにしてみても。その季節感にあわせてテーマカラーも決めてしまえば、全体的な統一感はバツグンです!
2月の結婚式
2月といえばバレンタイン、そこでバレンタインやチョコレートやをテーマにしてみてはいかがでしょうか?
ウェルカムパーティーのフィンガーフードやデザートブッフェの中に様々な種類のチョコレートを入れてみたり、装花もブラウンや赤をテーマに。
ほんのりチョコレートの香りがするチョコレートコスモスをテーブルに飾るとゲストも雰囲気を感じていただけます。
6月の結婚式
6月といえば、アジサイが旬を迎えるとき。
みずみずしい新鮮なアジサイを結婚式全体のテーマコンセプトに設定してみてはいかがでしょうか?
招待状のデザインにもワンポイントでアジサイのイラストを入れてみたり、テーマカラーをアジサイ色の薄いピンクや紫、青や水色のグラデーションも素敵です。また、テーブル装花に使うお花ももちろん、アジサイで。旬なお花を使うのは、結婚式費用の節約にもつながります!
12月の結婚式
クリスマス月でもある12月の結婚式。
クリスマスをテーマに、クリスマスモチーフやカラーを使えるのはこの時期でしか叶いません!
ウェルカムツリーをクリスマスツリー仕様にしたり、クリスマスグッズで揃えてゲストをおもてなしすると雰囲気がでます。また、少しシックなクリスマステイストにするなら、白・ゴールドで組み合わせると華やかさが演出できます。クラシカルな雰囲気になるので、大人婚を目指す方にはおすすめしたいカラーコーディネートです。
テーマに困った時には、自分たちが結婚式をあげる時期をポイントにしてみてください。この先その季節を迎えるたびに、おふたりはもちろんゲストも結婚式のことを思い返してくれるはず!
まとめ
結婚式の人気テーマについてご紹介させていただきました。
テーマを決めるときのヒントは意外と身近なところにヒントがあります。大好きなことや憧れ、そして忘れられない思い出や大切にしておきたいことなど…
もし結婚式のテーマでお悩みなら、まずは身近なところから探してみてください。