結婚指輪の発祥は古代ローマ。
現在、日本においても約90%以上の新郎新婦が結婚時に何かしらの指輪を準備していると言われています。
誓いの記し、愛の証である結婚指輪の相場と金額によって何が違うかを徹底解説いたします。
※婚約指輪ではなく結婚指輪ですのでご注意ください
男女370名に聞いた結婚指輪の相場
アンシェウェディングでは、『入籍済の男女370名に結婚指輪の実態調査』を実施いたしました。
まずは調査結果を元に、結婚指輪の相場を紹介します。
調査方法 | インターネット独自調査 |
調査対象 | 結婚指輪を購入した入籍済みの男女 |
調査人数 | 370人 |
調査期間 | 2020年4月1日~5月25日 |
結論からいうと
この金額は二人分の平均額で、男性と女性の結婚指輪では、金額に若干の差があります。
女性の結婚指輪は約13万円が相場
女性の結婚指輪の全国平均は
ボリュームゾーンは5.1万~10万円未満となっています(35.9%)。
価格帯別(円)
金額(円) | ~5万 | 5.1~10万 | 10.1~15万 | 15.1~20万 | 20.1~25万 | 25.1~30万 | 31万以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
割合 | 16.7% | 35.9% | 24.7% | 11.0% | 3.3% | 4.1% | 4.4% |
※横にスクロールできます
女性より2万円安い男性の結婚指輪
男性の結婚指輪の全体平均は
女性に比べて約2万円ほど安い結果となっており、女性の結婚指輪はメレダイヤなど華やかなリングも多いことが影響していると思われます。
価格帯別(円)
金額(円) | なし | ~5万 | 5.1~10万 | 10.1~15万 | 15.1~20万 | 20.1~25万 | 25.1~30万 | 31万以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
割合 | 1.4% | 18.1% | 45.4% | 20.6% | 9.6% | 1.9% | 1.9% | 1.1% |
※横にスクロールできます
年齢や年収で結婚指輪の相場は変わる?
年齢や年収によっても結婚指輪の相場は変わると思われます。
そこで以下では『年齢や年収によって結婚指輪の相場が変わるか?』を数字で検証しました。
[女性]年齢別の結婚指輪の金額
女性の年齢 | 結婚指輪の平均額 |
---|---|
~25歳 | 130,551円 |
26~30歳 | 123,326円 |
31~35歳 | 135,658円 |
36歳~ | 129,000円 |
※入籍時点での年齢です
女性の年齢別では、結婚指輪の金額に差は、ほとんどありませんでした。
ただし結婚指輪の支払いは、男性が全額支払うことが多い(53.8%)です。
そこで、続いては男性の年齢別で、女性の結婚指輪の金額を検証しました。
[男性の年齢別] 女性の結婚指輪の金額
男性の年齢 | 結婚指輪の平均額 |
---|---|
~25歳 | 135,346円 |
26~30歳 | 133,277円 |
31~35歳 | 120,948円 |
36歳~ | 135,611円 |
※入籍時点での年齢です
男性の年齢でも
お二人の結婚指輪への”こだわり”や”価値観”が、結婚指輪の金額を決定しているといえそうです。
結婚指輪の支払いは男女で負担?
続いては結婚指輪の支払いについてのデータを紹介します。
男性の全額支払いが53.8%。
、女性が全額支払った割合は、わずか4%でした。
結婚指輪の支払いでは、年齢差も影響するはずです。
以下は、カップルの年齢差による結婚指輪の支払いデータとなります。
やはり男性が年上だと、全額支払いをする傾向は多いようです。
結婚指輪の相場をまとめると、以下のことが分かりました。
結婚指輪の相場まとめ
- 結婚指輪の平均額は女性が約13万円、男性が約11万円
- 男女ともに金額のボリュームゾーンは5万円~10万円
- 年齢や年収による金額の差はそれほど大きくはない
- 男性が年上になればなるほど、男性が全額支払っている
ここまでは先輩カップルのアンケート結果を元に結婚指輪の相場を説明したよ。次はブランドや素材で結婚指輪の価格や価値を検証していくね。
ブランド・素材でみる結婚指輪の価格と価値
実際のところ結婚指輪の価格を決定づけるのは
と といえます。そこでブランドの種類別の特徴や、素材の原価という観点から結婚指輪の価格に対する理解を深めてみましょう。
ブランドでみる結婚指輪の価格と価値
結婚指輪を探し始めると分かりますが、ブランドが非常に多いですよね。
- ハイブランド
- 結婚指輪専門店
- ジュエリー専門店
- ファッションブランド
- オーダーメイド専門店
以下では、ブランド別に特徴を紹介します。
あなたの価値観によって、ざっくりと「このブランドがいいかな」というのが分かると思います。
※どのブランドがよくて、どのブランドが悪いというのは存在しません。どのブランドにもメリットもあれば、デメリットもあり、どれが良いかを決めるのは、あなたの価値観以外にありえません。
ハイブランド(世界5大ジュエラー)
結婚指輪のハイブランドは『世界5大ジュエラー』と呼ばれる以下のブランドです。
世界5大ジュエリーの魅力
- ネームバリューがある
誰もが知るブランド、好きな芸能人と同じブランドの指輪なら、人によっては
を感じる人もいると思います - 安心感がある
世界のトップブランドといわれるには、長きにわたり守り抜いた伝統と格式があり、それは
でもあります。 - 気分が高揚する
憧れのブランドの結婚指輪を身につけることで、
面もあります。
非常に魅力的なハイブランドですが、購入者を選ぶ側面もあります。
洋服で例えるなら”服に着せられている感”です。余談ですが、知り合いのモデルさんの言葉が印象的です。
自分に合わせて洋服を選ぶのではなく、着たい洋服に合わせて自分を変える。洋服に合わせるために、髪の毛を切ったり、見栄えを重視して寒さや厚さを我慢する。
まれに結婚指輪のブランドでマウントを取る人もいるそうです。
人としてブランドに負けており、ハイブランドが似合わない人とは、まさにこういった人だと思いませんか?
ハイブランドは、各社のコンセプトを重視する傾向があり、つけ心地に違和感を感じる人も。
またメンテナンスが有料だったり、シーンを選ぶデザインの指輪もあるため店舗での試着に加え、デザインは生活スタイルを考慮して選びましょう。
結婚指輪の金額
意外にもモノによっては
ただし10万円は最低価格の結婚指輪で、20万円くらいの価格帯から選択肢の幅が増えます。
洋服と同じでブランドには得意とする価格帯があり、ハイブランドになると10万円代は選択肢が少ないのが実情です。
なかには100万円を超える高額な結婚指輪も少なくありません。
¥154,000円(税込)
¥200,200円(税込)
¥209,000円(税込)
※価格は時期によって異なる場合があるため、公式サイトでご確認下さい
芸能人の結婚指輪や婚約指輪の多くは、ほとんどがハイブランドだよ。とくにハリーウィンストンは芸能人に人気の指輪なんだ。
ブライダルリング専門店
ブライダルリング専門店は、専門店というだけあって高品質!
ほとんどが日本ブランドであり、海外のハイブランドと比べて歴史は浅いものの です。
結婚指輪専門店の魅力
- 日本人の細い指にあった結婚指輪
メイドインジャパンのため繊細で
結婚指輪を多く取り扱っている - コスパがいい
ブランド料金が低く、品質に対して
- アフターサービスが充実
ほとんどのショップで
で対応してくれる
デザインの多さも結婚指輪専門店の特徴。
海外ブランドは鍛造(ハンマーで叩いたりプレスする)という技法が多いのですが、日本ブランドは鋳造(金型に流し込む)という技法でつくることで、さまざまなデザインの結婚指輪を作成しています。
- トレンドを取り入れたデザイン
- 飽きのこない歳を重ねても使えるデザイン
- シーンを選ばないシンプルなデザイン
- メレダイヤをつかったゴージャスなデザイン
など好みにあったデザインがみつかるはず。
また販売スタッフの知識もメリットです。
専門店のため社員教育がされており、結婚指輪に熟知したスタッフからのアドバイスは結婚指輪選びで非常に役立つと思います。
結婚指輪の金額
またショップによっては、5~10万円のリーズナブルな価格帯もあるため予算を伝えた上で、デザインをチェックしてみてください。
(左) ¥99,000(税込)
(右) ¥107,800円(税込)
(左)¥55,000円(税込)
(右)¥53,000円(税込)
(上)750PG/Pt950 ¥95,700~(税込)
(下)Pt950/ハードプラチナ ¥122,100~(税込)
※価格は時期によって異なる場合があるため、公式サイトでご確認下さい
ジュエリーブランドの結婚指輪
ジュエリーブランドは、指輪やネックレス・イヤリング・ティアラなどを扱う
。ブライダルリング専門店と違って、結婚指輪や婚約指輪以外のジュエリーも扱っており、ショップによってはダイヤモンド以外のルビーやサファイヤを扱うショップもあります。
ジュエリーブランドの魅力
- ダイヤモンドの品質が高い
原石の仕入れから加工まで自社で一貫生産していることも多く
を多く扱っている - 女性の指に馴染むデザイン
女性目線のエレガントでキュートなデザインが多く、それでいて日本人の指にあう
も魅力 - アフターサービスが充実
海外ブランドでも日本企業が運営していることが多く、アフターサービスは
ブランドが多い
最大の魅力は、やはりダイヤモンド!
とくに とするブランドが多く、4Cのカット評価であるエクセレント(最高グレード)のみしか扱わないショップもあります。
さらに原石の仕入れから加工まで自社でおこなっているショップならコスパのよさも魅力です。
メレダイヤの結婚指輪やエタニティリングならジュエリーブランドが第一候補になるので、検討してはいかがでしょうか?
結婚指輪の金額
価格帯は結婚指輪専門店とかわりません。
く、10万円以下の結婚指輪も取り扱っています。
ジュエリーブランドですので、ダイヤモンド付きの結婚指輪の金額は、ダイヤの品質や数によっても金額は変わります。
(左) ¥115,500円(税込)
(右) ¥99,000円(税込)
(左) ¥103,400円(税込)
(右) ¥103,400円(税込)
(左) ¥155,100円(税込)
(右) ¥138,600円(税込)
※価格は時期によって異なる場合があるため、公式サイトでご確認下さい
ファッションブランドの価格と価値
アパレルの中でも有名ブランドは、結婚指輪を取り扱っているブランドもあります。
ファッションブランドの魅力
- 個性的なデザイン
シンプルなデザインは少なくブランドの
です。 - トレンドの感度が高い
アパレルブランドというだけあってトレンドの感度が高く
です - ブランドのアイコンとなるデザイン
たとえばヴィトンのモノグラム、シャネルのキルティングなど知る人ならひと目でわかる
があります
「普通の結婚指輪は嫌!人と違ったデザインの結婚指輪がいい」
このような女性にオススメです。
またアパレルブランドというだけあって、ファッションとの相性は◎
たとえば、シャネルであればブランドコンセプトにそった洋服やアクセサリーにあわせやすいと思います。
海外ブランドの場合は、つけ心地の確認を!
とくにアタリが痛いと感じる人もいるので、むくみやすい時間帯での試着がオススメです。またトレンドのデザインは、数年後数十年後には時代遅れ感がでたり、歳を重ねると似合わないかもと思う人もいます。
結婚指輪の金額
ファッションブランドの中でも結婚指輪を取り扱うのはハイブランドです。
そのため価格帯としては、5大ジュエラーと変わらず、15万円以上が目安で20万円以上から選択肢が増えます。
¥150,700円(税込)
¥155,100円(税込)
¥115,500円(税込)
※価格は時期によって異なる場合があるため、公式サイトでご確認下さい
オーダーメイド結婚指輪の価格と価値
他ブランドの場合、基本的には既製品もしくはセミオーダーがメイン。
フルオーダーも取り扱っているショップもありますが、 です。
オーダーメイドの結婚指輪の魅力
- 優れた技術力と生産体制
オーダーにこたえるには、
が整っていなければ対応できません - 世界にひとつの結婚指輪
カップルのニーズを引き出す会話力があり、
ができる - 価格以上の価値
二人で考えながら時間をかけて話し合う過程を経てできる結婚指輪は
を感じる - フルオーダーなのに低価格
フルオーダーながら素材や品質の割に、
ショップも多いです
最大の特徴はオーダーメイドを実現する技術力です。
たとえば、TANZOでは鍛造法というハンマーで加工をしており、それでいて内甲丸(リングの指に当たる部分に角がない)のため、つけ心地の良さも実現しています。
ショップの中には新郎新婦さまの手作り専門店も。
男性が女性の結婚指輪を、女性が男性の結婚指輪を手作りすることは、価格以上の価値を実感できるはずです。
結婚指輪の金額
フルオーダーでありながら価格は良心的。
10万円~が目安で、素材やダイヤ、デザインによって金額は異なります。20万円以内でも高品質な世界に一つだけのオーダーメイドの結婚指輪をつくれます。
手作り(新郎新婦が作る指輪)の場合は、5万円程度~です。
フルオーダーのため新郎新婦さまの手間暇はかかります。
また製造も職人の手作りで実施される場合が多く、納品までに時間がかかることも。さらに、ブランドによって技術力は違うため、必ず品質がいいとはいえないためショップ選びが重要です。
ブランドの種類によって、メリットもあれば注意点もあるから自分たちの価値観+予算にあわせて店舗をまわってみよう。
結婚指輪の価格を決定する素材や装飾
結婚指輪の金額は主に以下の4つで決まります。
- 地金(プラチナなどの素材)
- 宝石(ダイヤモンド)
- デザインや加工賃
- 結婚指輪のサイズ
これにプラスしてブランドの価格が上乗せされています。
以下では、素材やダイヤモンドの観点から価格をみていきます。とくに です。
同じ素材でも、結婚指輪のサイズが大きければ、使用する素材が多くなるため価格は高くなるよ。
希少性の高いプラチナ、価格の高い金(ゴールド)
結婚指輪のメインとなる素材は主に6種類。
素材の価格という面でみると、以下の順番で金額は高くなります。
価格の高い順 | 素材名 |
---|---|
1 | ゴールド(金) |
2 | プラチナ(白金) |
3 | シルバー(銀) |
4 | チタン |
5 | ジルコニウム |
参考文献:レアメタルの存在量と価格
カラーゴールドは、金に他の金属を混ぜた合金です。
よって種類によって変わります。上記の他に、複数の素材をあわせたコンビ素材もあります。
ご覧になって分かるとおり、もっとも高い素材は金(ゴールド)なんです。
実はもっとも高い金
日本は資源のない国ですから、
ご存知の方も多いと思いますが、プラチナやゴールドなどの価格は日々、変動します。
貴金属の取り扱いで有名な田中貴金属工業(明治18年創業)さんのサイトで、プラチナやゴールドの相場が分かりますので引用させていただきます。
田中貴金属さまの参考小売価格 貴金属名 最高 最低 平均 プラチナ 3,438円 2,870円 3,120円 金 5,343円 4,521円 4,918円 銀 69.40円 53.40円 59.52円 ※1グラムあたりの金額、2019年のデータです
引用元: 貴金属価格情報
以前は、プラチナの希少性が金よりも高いため、高い金額で取引がされていました。
しかし2020年現在は、資産的側面が影響して、プラチナよりゴールドの方が高くなっています。
結婚指輪で人気のプラチナ。その理由とは?
結婚指輪の素材として、もっとも使われているのがプラチナです。
- 金属アレルギーを起こしにくい
- 耐食性に優れており変色しにくい
- 希少性が非常に高い
- 加工しやすくデザイン性の高い指輪多い
- クールな色味でダイヤモンドの輝きが際立つ
とくに希少性は一生に一度の結婚指輪にピッタリです。
ちなみに、プラチナリングの説明欄に『Pt900』や『Pt950』と記載されているのは、プラチナの純度を表すもので、Pt900なら純度90%になります。
プラチナは柔らかいため通常はバラジウムという金属を混ぜて強度をあげているよ。またイリジウムやルテニウムという、バラジウムより高価な金属を使う結婚指輪もあるから割金(混ぜる金属)もチェックしよう。
実は人体と相性のいい純金(ゴールド)
純金は人体と最も相性の良い金属といわれています。
そのため義歯に純金の金歯をオススメする歯医者さんもあるそうです。
一般的に結婚指輪は、ずっとつけるもの。
そういった面でいうと人体と相性のいい金は、今後は増えてくるかもしれません。
当然ですが金も純度が下がると金額が下がります。
純度100%を24Kとして、18Kや10Kなど数字が下がるほど純度が下がります。
プラチナと同じく純金は柔らかい素材だから耐久性を考えて18K前後の結婚指輪が多いよ。
金属アレルギーならカラーゴールドには注意!
結婚指輪にもイエローゴールドやホワイトゴールドなど様々なカラーがあります。
カラーゴールドは、
たとえば、イエローゴールドなら銀と銅、ピンクゴールドなら銅と亜鉛、パラジウムなど、混ぜる金属によって色が変化します。
純金に比べて素材の価格は安いのですが、混ぜる金属によってはアレルギーの心配も。
カラーゴールドの結婚指輪は、一般的な結婚指輪と違う魅力がありますが、金属アレルギーの方は混ぜる金属も確認をしておきましょう。
金額が大きく変わるダイヤモンド
ダイヤモンドといえば婚約指輪です。
しかし結婚指輪にも、小粒のダイヤモンドをつかったモノもあります。
結婚指輪のダイヤは、メレダイヤといわれる0.1ct以下がほとんど。
小さいため1粒の金額は控えめですが、数が多ければ多いほど金額は高くなります。
とくにフルエタニティは、リングに途切れることなくメレダイヤを使います。
フルエタニティなら15~30万円ぐらい、またエタニティでなくても、女性の結婚指輪は華やかなモノが多く、数粒だけつかったデザインもあり、地金だけの指輪よりも価格は高い傾向があります。
結婚指輪に値段分の価値があるのか?
ブランドや素材により結婚指輪の値段には幅がありますよね。
大切なことは です。
結婚指輪は結婚するお二人の愛の証なんていう人もいます。
しかし実際には、結婚生活のスタートの証であり、金額が高い結婚指輪だから優れているわけではありません。
結婚後の節目に高価な指輪を購入する人もいます。
結婚するタイミングは人それぞれで、誰しもが金銭的にベストのタイミングで結婚するわけではありません。
そのような場合は、金銭的に余裕ができたら改めて買いなおしをする方法もあります。
1分で振り返り
この記事のまとめ