瓶にはいったサンドセレモニー用のカラーサンド

結婚式でふたりの永遠の愛を誓い合うとともに行う『サンドセレモニー』

その名のとおり「砂」を使う演出です。
ふたりの門出を応援するような、素敵な意味を持つセレモニーでありながら、完成した品を形として残せるのもうれしいポイント。今回はサンドセレモニーの意味や、やり方、オリジナリティを出すためのアイデアをご紹介します。

サンドセレモニーとは?

サンドセレモニー

サンドセレモニーは、新郎新婦がそれぞれニ種類の砂を用意し、ひとつのボトルに注ぐことで、おのおのの砂を混ざり合わせるセレモニーです。『砂合わせの儀』とも呼ばれていますが、砂を合わせるこのセレモニーには、どんな由来や意味があるのでしょうか?

アメリカ発祥の世界にひとつのアート

ニ種類の砂が混ざり合い、層や模様を描き出すサンドセレモニーは、ネイティブアメリカンの文化に由来があるといわれています。そのため、アメリカの結婚式ではよく行われるセレモニーなんだとか。

カラーサンドを使えば、ポップでかわいい模様を作り出すこともでき、まさに結婚式の数だけサンドアートが作れるという点が魅力です。永遠の愛を誓いながら世界にひとつだけのアートを描く…とっても素敵ですよね!

サンドセレモニーにこめられた願い

ニ種類の砂は新郎、新婦それぞれを表わします。そして、ボトルの中で混ざり合った砂はもう分けることができません。砂によって描き出されたアートも、一度別の形になれば、二度と元の形には戻りません。

そういったことから「新郎新婦のふたりがひとつに混ざり合い、家族としてこれからともに歩んでいく」という意味があるとされています。

なんともロマンチックでなサンドアート。結婚式が終わったあと、ずっと家に飾っておけるのもGoodです!

サンドセレモニーのやり方

必要なのは、2種類の砂と、ボトルなどの入れ物だけ。
材料が少ないのでお手軽に取り入れられます。注ぎ込んだ砂の層がちゃんと見えるようしたい場合は、ボトルはガラスやアクリルなど、透明度の高いものを用意しましょう。

進め方

やり方もとてもシンプル。
新郎新婦がそれぞれ、順番に砂をボトルに注いでいくだけです。

  • 同時に注ぎ入れる
  • 順番に少しずつ注ぎ入れる

など砂の注ぎ方で最終的なアートの形はさまざまな表情になります。砂の色やどんなアートを描きたいかを事前に決めておき、それに合わせた注ぎ方をするといいですよ。

例えば、くっきりとした層を描きたいなら、ひとりずつ順番に、交互に注いでいくのがよいでしょう。二色が混ざり合った模様にしたい場合は、同時に注ぐことで、完成の予想ができないアートになります。

家族やゲスト参加もあり

新郎新婦以外に他のゲストに参加していただいてもOKです。
参加者が増えれば、その分カラーを増やすことができるため、より楽しいアートが完成しそうですよね。

『家族としてこれからともに歩んでいく』という意味があるため、両親や兄弟が参加することも多い演出。カラーの数だけたくさんの方から祝福された結婚だったと、何年経ってもその瞬間を思い返すことができそうです。

アイデア次第でオリジナルも!

サンドセレモニーは、工夫をすればさまざまなオリジナリティを持たせることができます。ボトルと砂、それぞれをピックアップして、楽しいアイデアをご紹介します。

世界にひとつだけのサンドアート。せっかくなら、誰も思いつかないようなとびっきりのアイデアで、自分たちにしか描けないアートを作り上げてみてください。

ボトルのアイデア

ガラスボトル

幾重にも砂の層を積み上げたいなら、それなりに容量のあるものがおすすめ。
層やアートをしっかりと見せたいなら、透明度が高く、汚れが付きにくい素材のボトルを選ぶと良いですよ。

もちろん、あえてくすんだ素材を選ぶ、模様が入ったボトル・色のついたボトルを選ぶというのもOKです。結婚式後も家に飾ることを考えると、家の雰囲気や、ふたりの好きなマーク・形をしたボトルを選べば、インテリアとしても大活躍してくれるかもしれません。

砂のアイデア

砂

砂も自由に選んでよいですが、せっかくふたりでそれぞれ注ぎ入れるので、見た目に違いが分かるカラーのものを用意するのがおすすめです。

たとえば、一色はカラードレスに合わせたカラーサンドを、もう一色は、ふたりの出身地が同じならその地の砂や、思い出のビーチの砂を用意するなど、バリエーションは無限大!

もちろん両方ともカラーサンドでもOK!
新郎新婦がお互いに好きな色や、結婚式のイメージに合わせた色など、いろいろな組み合わせを考えてみてください。このとき、あまりにも合わない色同士を組み合わせてしまうと、少々目に痛いサンドアートが完成してしまう可能性もあるため、ある程度のバランスは考慮してみてください。

まとめ

「世界にひとつだけ…」という響きは、なんとも特別感があり、ぐっときますよね。新郎新婦が愛を誓い合う結婚式の場で、そんな唯一無二のサンドアートを作り出せる「サンドセレモニー」は、まさにふたりだけの世界を描くようなロマンチックな演出です。

ふたりで行ってもよし、大切なあの人に参加してもらうのもよし、使う砂のカラーもお好みのものを…など、自由度が高いのもうれしいところ。ぜひ、誰にも真似できないような素敵なサンドアートを完成させてくださいね!