結婚内祝いのお酒選びは難しい。飲めない人でもわかるギフト用お酒の選び方講座

結婚祝いのお返しでお酒は人気アイテム。
お酒といってもワインや日本酒、ビールなど種類も多く、銘柄も非常に多いですよね。

「わたしは、あまりお酒を飲まないし……」

「俺はもっぱらビール党。ギフトに向いているお酒はわからない」

こんな人は多いのではないでしょうか？
贈り物にお酒を選ぶのは、意外とハードルが高いもの。そこで今回は、結婚祝いのお返しのお酒選びを徹底解説いたします。

記事の監修

酒類販売管理者	株式会社Colors 高木 康太
研修受講	一般社団法人　日本ボランタリーチェーン協会
NO	ボ0098864号

結婚内祝いでも選ばれるお酒のお返し

お酒はギフトで人気のアイテム。
結婚祝いのお返しでは、約1割程度の人が選んでいました。

以下は、アンシェウェディングが実施したアンケート結果（結婚内祝いを贈ったことのある男女373名）です。

結婚祝いで贈ったものはなに？

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上記の「その他のグルメ」の中にお酒が含まれており、全体では4番目に人気の高いアイテムでした。

お返しにお酒が人気の理由

お返しにお酒が人気な理由は、ふたつあります。

会社の飲み会や親族の食事会で「この人はお酒が好き」が、すぐにわかるため趣味嗜好を知らなくても選びやすいアイテムです。

上司や親戚に贈る人が多い

アンシェウェディングのアンケートでは、上司や親戚にお酒を贈る人が多くいました。

以下は、厚生労働省の実施した『年齢別の飲酒の割合』のデータです。タイトルがネガティブですが、要はお酒が好きで普段から飲んでいる人の割合です。

世代別の生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している人の割合

年代	男性	女性
20-29歳	6.4%	5.3%
30-39歳	13.0%	11.7%
40-49歳	21.0%	13.9%
50-59歳	19.9%	16.8%
60-69歳	19.7%	8.4%
70歳以上	8.5%	3.5%

出典：厚生労働省『令和元年　国民健康・栄養調査』

お酒好きの割合は女性よりも男性が高い傾向。
70歳以上になると比率が下がり、健康上の理由などで控える人が増えています。

高額な結婚祝いのお返しにも最適

お酒は数千円～数万円と価格帯が広いです。
中には10万円を超えるお酒もあるため、高額な内祝いにも向いています。数万円のお酒にもなると……

「人生で一度ぐらいは飲んでみたかった！」

このような人は多いです。
上司や親戚からの結婚祝いは高額なことが多いため、高価なお酒は相性がいいですよ。

お酒を贈ってはいけないお相手

ここまでみると「お酒は手放しで喜ばれる」と思いそうですが……

お酒は趣向性が高く、健康に影響を与えるアイテムでもあります。
そのため「お酒を贈ってはいけない相手」の人もいるため、以下の人には選ばないようにしましょう。

• 禁酒中や身体を壊した人
• 妊娠中の人および奥さまが妊娠中の旦那さん

禁酒中や身体を壊した人にはNG

身体を壊したり、禁酒中の人へのお返しに、お酒は絶対にNG！

禁酒を把握するのは難しいかもしれません。
上司なら飲み会の様子や日常会話、本人に聞いても差し支えありません。親族なら両親経由で健康状態を確認しておくのがオススメです。

妊娠中の人にも控えたほうが無難

妊娠中の人はお酒が禁止されています。
仮に旦那さんがお酒好きでも、お返しには控えた方が無難。
なぜなら、奥さんが妊娠中だと旦那さんは、お酒の飲む量を減らしたり、自宅では禁酒しているケースが少なくないからです。

飲めなくてもわかるお返しのお酒の選び方

日本酒、焼酎、ビール、ワインなど、お酒には種類が豊富。
普段からお酒を飲む人は”好きなお酒が決まっている”人が多いため「どのお酒を選ぶか？」は非常に重要です。

以下では、贈答用に人気のあるお酒の種類や選び方を説明します。

迷ったらこれ！飲みやすい日本酒

日本酒は、主にお米を原料につくるお酒。
有名な日本酒の酒蔵は、お米の産地として有名な新潟県に多く存在しています。

日本酒は縁起もいいギフト

日本酒の原材料であるお米。
今でこそ当たり前に手にはいりますが、お米は貴重なもの。お米のことを『銀シャリ』と表現するのは「金の次に価値がある」といわれていたほど高価なものだったからです。

焼酎は玄人向け！？

焼酎の原料は、さつま芋や麦、黒糖など。
原料がお米の日本酒に対し、入手困難で高価だったお米の代わりとして作られたお酒が焼酎です。

さまざまな原料を使って製造される焼酎は、製造方法もさまざま。
安くて、美味しいお酒をつくるため、全国各地で素材や製法を創意工夫して生まれたのが焼酎です。

プレミアム価格の焼酎

酒蔵の努力により、日本酒を超える品質といわれる焼酎も生まれました。
とくに九州地方の焼酎は有名で、幻のお酒といわれるほど入手困難で希少性の高いものもあります。

庶民に愛されるビール

ビールは麦（麦芽）とホップ（アサ科の植物）が主原料。
手に入りやすい原料から生産されるため、価格も安くて庶民に愛されるお酒です。

「ビールだけは毎日飲む！」

こんな人も少なくないと思います。
ビールにも幾つかの種類があり、ギフト用のビールはコンビニやスーパーのビールと少し異なります。

ギフト向けのビール

通常よりも値段の高いビールがあります。
ギフトにぴったりで、各ビールメーカーが発売しています。

※スマホは横にスクロールできます

"プレミアム"と名称がつくことが多いです。
いつも飲むビールよりも、コクがあり非常に滑らかな喉越し。パッケージも高級感があります。

発泡酒はギフトに不向き！

ギフトなら発泡酒はNG！
ビールより安い価格で開発されたのが発泡酒です。ギフトで贈るなら発泡酒よりも、通常より価格の高いビールがオススメです。

セレブなお酒の代表格ワイン！

ワインはブドウを原料とするお酒。
いわゆる果実酒で、女性にも人気が高く、好き嫌いがわかれにくいワインは結婚内祝いにもオススメです。

ワインで重要視されるブドウの品質

同じ果物でも味や甘さは異なります。
さらに、同じ生産者でも年によって味が違うことさえあります。そのためワインは、以下のことが重要視されています。

ワインといえばボジョレー・ヌーヴォー

11月の第3木曜日といえば……
ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日。毎年ニュースになるため「今年の出来は20年に一度の出来栄え」など耳にしますよね。

なぜボジョレー・ヌーヴォーの注目度は高いのでしょうか？

理由は、その年のブドウの出来栄えの指標になるからです。
それだけワインにとっての、ぶどうの質が重要なことがわかります。

ワインは贈答ギフトの代表格

贈答ワインなら1本3,000円を超えれば◎
また、1本の金額が安くても、複数本合わせてセットにしたワインギフトも喜ばれます。

お酒の価格は希少性の高さで決まる

お酒は手間暇をかけてつくられます。
原料である素材の栽培、発酵や蒸留の期間など、大量生産しにくいのが特徴的です。

生産量を急に増やせないお酒

お酒は人気が高いからといって、急に生産量を増やせません。
また酒造メーカーによっては、品質を保つため年間の生産量を限定していることもあります。

定価販売で買うための方法

人気のお酒は購入自体が難しくなります。
飲みたい人が多いため、定価の数十倍の金額に値上がりしたり、同じお酒でも生産年により、味が変わり金額が変動します。

そのため抽選販売する酒造メーカーも。
たとえば森伊蔵は毎月抽選（電話）していたり、魔王は高島屋で抽選していることもあります。

お相手の好きなお酒を確認する

結婚内祝いでは好きなお酒の確認がマスト！
なぜなら、お酒好きな人は「飲みたいお酒」が決まっているだけでなく、逆に飲めないお酒がある人もいます。

迷ったら百貨店のお酒売り場へ！

「どんなお酒が良いか見当もつかない」

このような人は、百貨店のお酒売り場がオススメ！
ほとんどの百貨店のデパ地下コーナーには、お酒専門の売場があります。

近所の酒屋さんもオススメ♪

百貨店の他に酒屋さんもオススメです。
有名なお酒から地酒まで、幅広い知識があり、アドバイスをもらえます。

とくに地域にしかない地酒はオススメ！
有名無名にかかわらず興味がもつ人が多く「地元の酒造メーカーがつくっている地酒です」とお渡しすれば、喜ばれる可能性も高くなります。

結婚内祝いにオススメのお酒

お酒好きでも、お返し選びは難しいもの。
そこで、以下では結婚内祝いにオススメのお酒を価格別に紹介します。

5千円未満

5千円未満といっても日常で飲むには高価なお酒。
ビールや日本酒、ワインなど、お相手にあわせて選べる価格帯です。

5千円～1万円

一般的に”高級”と知られている銘柄が多いです。

1万円以上

1本1万円以上にもなると「一度は飲んでみたい」お酒ばかり。
また数種類のお酒を組み合わせたセットもオススメです。

番外編（プレミアム価格のお酒）

蔵元や生産方法によっては、生産量が限られています。

お酒のカタログギフト

お酒を探していると「やっぱりお酒って難しい！」と思った人もいるかと思います。
こんな場合は、お酒のカタログギフトも選択肢です。