猫好きカップルにとって、結婚式のテーマに猫を選ぶのは当然かもしれません。
しかし、まず最初にお伝えしたいことが…
式場は猫に限らず動物NGの会場が多く、結婚式に『猫』が参加することは難しいのが実情です。
そのため今回の記事では、
- 猫がテーマの結婚式は何をするべきか?
- 猫と一緒に撮る前撮り
- 猫モチーフの結婚式アイテムの紹介
など猫がテーマの結婚式の作り方を徹底解説します。
もしも猫の参加を希望したけど、断られてしまったカップルは必見ですよ。
猫がテーマの結婚式で準備すること
まず、ご紹介するのは、猫がテーマの結婚式をするときの準備の始め方です。
この段階は結婚式準備の土台部分。
以下で紹介する準備をしておくことで、結婚式のテーマである『猫』にお二人らしいオリジナリティ要素を加えることができますよ。
猫キャラのマスコットを決める
まずは結婚式のマスコット的な存在になる猫のキャラクターを決めるところからはじめます。
猫のキャラクターは好みのテイストでチョイス。
- 飼い猫の似顔絵を作って、大切なペットも参加しているイメージにする
- イラスト作成が得意ならオリジナルの猫キャラを作る
- 大人っぽい雰囲気なら、表情は描かず猫のシルエットにする
など猫のキャラクターを考えるときには、おふたりが「どんな結婚式にしたいか?」もイメージしましょう。
猫に合わせてテーマカラーを決める
テーマカラーは結婚式をつくる上で重要ポイント。
キャラクターが決まったら猫の雰囲気に合わせてテーマカラーを決めます。
- 可愛らしい猫キャラ
パステル系の明るい色みがおすすめ - 大人っぽいシルエット
『ホワイト×ブラック』のモノトーンや『ホワイト×ゴールド』も実は合わせる装花の色の幅が広くおすすめ
テーマカラーが決まると、ペーパーアイテムや装花コーディネートも決めやすくなりますよ!
ペーパーアイテムのグッズを作る
テーマ性をゲストに伝えるために、猫のキャラクターやテーマカラーを伝えるグッズを作っておくと便利です。猫キャラやテーマカラーを伝えるグッズとは、
- ハンコ
- シール
- ロゴ
などのアイテムのこと。ハンコやシールは、ペーパーアイテムで使えるので非常に便利ですよ。
猫のイラストロゴは、ペーパーアイテム以外にも演出ムービーのオープニングやエンディングで使うこともできます。
ロゴは、無料アプリで作成可能。
デザイナーさんが作ったパーツを組み合わせて、
- イラストを作ったり
- フォントを好みのタイプに変更したり
と結婚式当日や招待状など何気ないけど、ゲストの目にふと止まるような場所に、共通のアイコンがあればゲストの印象に残る結婚式になります。
猫との前撮りを成功させる3つのポイント
一生に一回という節目の結婚式。
家族の一員である『猫』と一緒に写真を残したいと思っているプレ花嫁さまも多いはず。
本音は愛猫も一緒に結婚式に参加させてあげたいところですが、冒頭でお伝えしたとおり猫参加型の結婚式を叶えるのは多くの式場で不可能です。
- 動物がOKという式場は少ない
- ゲストに猫アレルギーの方がいる可能性がある
- 動物が苦手なゲストがいる場合もある
など式場がOKでも、ゲストのことを考えると難しいです。そこで、おすすめしたいのが前撮りです。
大切な猫ちゃんと前撮りで撮った写真は、
- ウェルカムボード
- 演出ムービーの一コマ
- プロフィールブックに猫の写真を入れる
など、さまざまなアイテムで使えます。
ただし、マイペースといわれる猫は撮影がうまく進まないことも多いです。そこで以下では、猫と一緒に前撮りをするときのコツをまとめました!
猫と前撮りできるスタジオ探し
実は猫に限らず「動物と一緒の前撮り」をOKとしているスタジオは式場と同じく意外と少ないです。
なぜなら、動物と一緒の写真撮影はハプニングの連続!
- 抱っこの際に、衣装にほつれや破けなど傷をつける
- スタジオが毛だらけになる
- 慣れない場所に興奮して暴れたり粗相をする
など過去の経験から動物との撮影をNGにするスタジオも少なくありません。
猫ちゃんとの前撮りを実現するためには、まずは動物との撮影OKのスタジオ探しから始めましょう。
スタジオ内はNGだけど、ロケーション撮影ならOKという会社もあります。
「前撮り 猫 ◯◯」
など◯◯に地域名や都道府県名をいれて検索すると探すことができますよ。
猫連れの前撮りで注意すること
あなたもご存知のとおり縄張り意識の強い猫は、知らない場所に連れていかれることがストレスになります。
さらに、知らない人に囲まれて「ハイポーズ!」と、理想の写真を撮れるのは奇跡に近いかもしれません。
猫の前撮りをする際に、注意することは『慣らし訓練』です。
撮影中の基本はケージの中
前撮り中は多くの時間をケージの中で待機してもらうことになります。
- スタジオでの撮影中
- ロケーション撮影の移動中
- 撮影先での待機中
など基本的にはずっとケージの中です。
普段は自宅で自由にしてケージに慣れていないなら、撮影までにケージで過ごす慣らし訓練をしておくといいですよ。
場所見知りを解消!
猫にとって知らない場所、知らない匂いのする場所で過ごすことは最強のストレスですよね。
そこで撮影場所を猫の馴染みの場所にするのもありです。以前、担当させていただいた猫をこよなく愛する新郎新婦さまのお話を紹介します。
おふたりも猫との前撮りを希望されました。
しかし、猫は完全室内飼いで家族として迎え入れてから外の世界を知らずに過ごしていたため、外に出すことが難しく、おすすめしたのが自宅での前撮りです。
人見知りの猫ちゃんのためにプロのカメラマンを入れずにセルフ前撮りを実施。新郎新婦さまは、白ベースの洋服を着てウェディング“らしい”装いに。さらに、猫ちゃんにも白の蝶ネクタイをつけてリンクコーデを楽しまれていました。
撮影はスムーズにいかなかったそうですが、マイペースに進めることができたらしく、新郎新婦さまもとても自然な笑顔に。そして、猫ちゃんのリラックスした表情を撮影することに成功されていました。
外出が難しい猫なら前撮りを自宅や自宅周辺の公園に指定するのもおすすめです。
猫との撮影をスムーズにすすめるコツ
猫との写真撮影の主役は新郎新婦さまではなく猫です!
そのため撮影のときには、猫をうまく誘導できるようなグッズの持ち込みは必須。
- 大好きなおやつ(やっぱりチュール!)
- お気に入りのおもちゃ
- いつも使っているブランケット
などのお気に入りグッズを用意しましょう。
また、新郎新婦さまとの写真撮影が難しいのであればウェディング小物と一緒の撮影もおすすめです。
なんとも可愛らしい♪
『猫×ウェディング小物』の写真は、結婚式のペーパーアイテムに使いやすいイメージ写真になりますよ。
先輩カップルに学ぶ!猫がテーマの結婚式アイテム
最後に紹介するのは、インスタグラムに投稿されていた猫ウェディングを叶えた先輩カップルの猫アイテムです。
キュートなデザインから、クラシカルな大人ウェディングにぴったりのアイテムなど、幅広い選択肢がありますよ!
招待状で伝えるネコウェディング
寄り添う仲良しの猫のシルエットが、新郎新婦さまの分身のよう。
招待状のデザインに、最初から猫のイラストを入れるとスムーズに制作が進むポイントですが、もう一つ猫をアレンジするおすすめの方法がこちら!
こちらの新郎新婦さまは、既存の招待状デザインに「私たちらしく」と猫のシールを貼られたそう!
“猫が描かれた招待状”に絞ると好みのデザインを探すのが難しくなります。
そこでシールやハンコでプラスαのデザインを付け加えれば、世界でたったひとつのオリジナル招待状が出来上がります!
また、切手を料金別納郵便にしてオリジナルにするのもおすすめです。家族の猫と一緒に撮った前撮り写真も使うことができますよ。
封緘シールをアレンジ!
招待状に封をする封緘シール。
招待状を購入すると一緒にセットになっていますが、猫がテーマの結婚式なら招待状を開ける瞬間から『猫ウェディング』をアピールできるように封緘シールも猫にしてはいかがでしょうか?
ただし、招待状の封緘シールの正しいマナーは付属のシールを貼るべき。
そのため封緘シールを猫にする遊び心は、友達ゲストに限定するのがおすすめです。
上司や恩師、親族など目上のゲストには招待状付属のシールを貼り、『友達バージョン』『目上の方バージョン』と、使い分けをしましょう。
キュッとくっつく姿がキュートな席札
猫がキュッとグラスのふちに捕まっているようなデザインでとってもキュートですね!
グラスに掛けるタイプの席札は、テーブルコーディネートに高さを加えてくれるので、テーブル全体が華やかになります。
実は私の結婚式ではグラスに掛けるタイプの席札をDIYしました。ですが、この繊細な曲線のある席札をカットする作業は、それはそれは大変で…自分一人で手に負える状態では無く、家族に手伝ってもらい、ようやく完成させた思い出があります。
このタイプを手作りするなら周囲の協力を得て早い段階から準備することをおすすめします。もしくは費用はかかりますが、既製品を購入が懸命です。
ちなみに、オリジナリティを加えたいなら、裏面にゲストへのメッセージを書くと想いが伝わりますよ。
デザートブッフェを彩る猫ピック
続いては、デザートブッフェを予定している結婚式なら真似したいアイテムです。
猫のシルエットにカットしたカードをピックに貼り付けるだけで簡単に猫ピックが完成します!
ただし、食べ物に関わるアイテムのため、式場の中には持ち込みが叶わない場合も…。手作りをはじめる前に、持ち込みが可能か確認しましょう。
リングピローは定番の形では無く
リングピローといえば、よく見るタイプはボックス型で指輪を引っ掛けるパーツがあるタイプ。しかし、リングピローには「こうでなきゃいけない」と型が決まっているわけではありません。
このようなトレー型のリングピローでもOK。
結婚式らしく華やかさを添えたいなら、シフォン素材を使ってリボンをつけても可愛いですね!
猫がテーマのウェディングケーキデザイン
結婚式のメイン演出であるケーキカット。
猫がテーマならウェディングケーキにも猫をモチーフにしたデザインを取り入れてみませんか?
ケーキの側面にチョコでデコレーションされた足跡がキュートなウェディングケーキ。
シンプルなデザインなので、たくさんのフルーツや装花でケーキを囲みたいところですが、あまりにたくさんコーディネートすると、猫の足跡の存在感が薄れます。あえてフルーツや装花を合わせず、シンプルイズベスト!が懸命かもしれません。
こちらはケーキ全体が猫!
首元にキュッと結ばれたリボンがポイントです。猫の毛色に合わせてウェディングケーキ全体の色をリクエストしてみても!
式場によっては既存のデザインからしか選べないことも珍しくありません。そんなときにおすすめなのがケーキトッパーに猫アイテムを添えること!
トッパーを目立たせるために、あえてシンプルケーキにすれば、ウェディングケーキのお値段自体も抑えることができ、節約にもなりますよ。
まとめ
猫をテーマにした結婚式の作り方をご紹介させていただきました。
ご紹介した結婚式に関わるアイテム以外にも、私が担当させていただいた猫好きのお客さまの中には、
- 22日(ニャンニャン)の『猫の日』に入籍や結婚式
- 猫デザインの婚姻届を準備
など、結婚式に関わるアイテム以外にも、猫にこだわるカップルもおられました!
あなたらしい『猫』の取り入れ方で、オリジナリティあふれる結婚式をデザインしてくださいね。