
もしもの備えとしての結婚式保険。
2020年には、コロナウイルスの影響で『結婚式保険』がSNS上で話題になりました。
「調べたけど、なんだかよくわからない」
「どこの結婚式保険がいいの?」
などの疑問を解説!
保険は万能ではありませんが、特定の人にとっては、加入した方が安心して結婚式当日を迎えられます。
なお、アンシェウェディングを運営する株式会社Colorsは、結婚式総合保険『良き日のために』の正規代理店(代理店番号14440010001)です。
結婚式の保険とは?
結婚式保険の仕組みは、基本的に生命保険や自動車保険と同じ。
たくさんの新郎新婦さまで保険料を負担しあって、”もしも”のときに保険料を支払ってもらえます。
- 大雨や大雪などの特別警報によるキャンセル
- コロナウイルスやインフルエンザで入院・自宅待機によるキャンセル
- ウェディングドレスが破れた
- お酒に酔って式場の設備を壊した
ざっくりいうと上記のようなケースで保険がおります(※)。
結婚式の準備期間は6ヶ月以上が一般的。
不安な毎日を過ごすより、安心して「結婚式の準備をしたい」という新郎新婦さまが加入しています。
保険が適用されるケースと、適用外のケースがあります。
結婚式保険に加入したカップルの理由は?
アンシェウェディングでは、すべてのカップルに保険加入はオススメしません。
また、わざわざ保険加入の必要性を感じない人もいると思います。
以下では先輩カップルが「なぜ保険加入したのか?」を解説します。
結婚式保険の加入率はどれぐらい?
結婚式保険の加入率は36%(※)。
保険の存在は知っているものの、ブライダル保険のしくみがよくわからず、加入しない人もいるようです。
2019年から台風や大雨、コロナウイルスの影響で、
にあります。超高額な結婚式のキャンセル費用
なぜ結婚式保険に加入したか?
最大の理由は、結婚式のキャンセル費用が超高額だから。キャンセル費用は挙式日を起点に「いつキャンセルをしたか?」で金額が変わります。
式場によっても異なりますが、一般的には以下のようになります。
キャンセルの時期 (挙式日起点) |
キャンセル料 | 見積金額 300万 |
見積金額 500万 |
見積金額 800万 |
---|---|---|---|---|
5ヶ月前まで | 内金(全額) | - | - | - |
5~3ヶ月前まで | 20%前後 | 60万円 | 100万円 | 160万円 |
3~2ヶ月前まで | 30%前後 | 90万円 | 150万円 | 240万円 |
2~1ヶ月前まで | 40%前後 | 120万円 | 200万円 | 320万円 |
30~10日前まで | 50%前後 | 150万円 | 250万円 | 400万円 |
9~前日前まで | 80%前後 | 240万円 | 400万円 | 640万円 |
当日 | 100%前後 | 300万円 | 500万円 | 800万円 |
※スマホは横にスクロールできます
結婚式まで残り4ヶ月から高くなる傾向。
なぜなら、4ヶ月前から本格的に打ち合わせが始まり、外部業者への発注や手配も始まるからです。
たとえ3ヶ月前でも300万の結婚式なら60万円の支払い。
保険料は1.5万円~のため、キャンセル費用を考えると、保険料は決して高くはないことがわかります。
結婚式は延期でも手数料がかかる
一般的に結婚式は、延期でも手数料がかかります。
キャンセルで日程が空いても、別の結婚式をいれにくい(準備に数ヶ月かかる)からです。
延期をした時期 (挙式日起点) |
延期料 (期日変更料) |
見積金額 300万 |
見積金額 500万 |
見積金額 800万 |
---|---|---|---|---|
6~4ヶ月前まで | 内金(全額) | - | - | - |
4~2ヶ月前まで | 10%前後 | 30万円 | 50万円 | 80万円 |
2~1ヶ月前まで | 20%前後 | 60万円 | 100万円 | 160万円 |
30~10日前まで | 30%前後 | 90万円 | 150万円 | 240万円 |
9~前日前まで | 50%前後 | 150万円 | 250万円 | 400万円 |
当日 | 100%前後 | 300万円 | 500万円 | 800万円 |
※横にスクロールできます
上記とは別に実費を請求されることも。
すでに式場と契約している場合は、契約書をチェックしましょう。
衣装や設備の破損費用はいくら?
結婚式の衣装は、非常に高額です。
レンタル衣装であれば、破損や汚損があれば補償しなければなりません。また式場の設備も同様です。
衣装の汚損や破損費用
破損費用は20~50万円が多いそう。
もちろん衣装の金額により、請求額は異なりますが、100万円以上のウェディングドレスもあります。
通常範囲の汚れなら問題ありませんが、大きな傷や破れで使えなくなると高額な請求をされる可能性があります。

キャンドルサービスの蝋で焦げ跡ができたり、赤ワインをこぼしたりと、とくに挙式から二次会まで使う花嫁さまは契約書を確認しておこう
会場設備の破損費用
結婚式場は設備も豪華です。
非日常空間を演出するため、調度品や壁紙・じゅうたん、音響などあらゆる設備にお金をかけています。
このような設備を破損させると、弁償しないといけない場合があります。
壁に穴をあけて数十万円、シャンパンタワーを壊して数万円など、壊したモノにより金額はかわります。

特殊な壁紙をつかっており、すべての張替えが必要で、300万円を請求されたという新郎新婦さまもいるみたいだよ
結婚式保険加入の理由は複合的
保険加入の理由はキャンセルや延期料が高いだけではありません。
他にも、複数の理由から加入しています。
- インフルエンザが流行する時期の挙式だった
- 父親の体調が悪く念のために加入した
- 妊娠しており安心のため加入した
- 一度、台風で延期になったため
- いろいろと不安な中で準備するのは嫌だった

続いては、先輩カップルの口コミを紹介するね
先輩カップルの口コミ
以下では加入した新郎新婦さまと、「加入しておけばよかった」と答えた新郎新婦さまの口コミを紹介します。
加入した新郎新婦さまの口コミ
結婚式2日前に主人の父が亡くなりました。式場にすすめられて契約しましたが、こんな形は想像していませんでしたが、キャンセル費用の全額が補償されました。
ミリUさん(28歳・女性)
仕事柄、保険に加入しました。結婚式前に事故で入院し、延期しましたが、全額補償してもらえました。
ryo-まさん(32歳・男性)
コロナウイルスで緊急事態宣言となり、急遽キャンセルを決断しました。保険には入ってましたが、補償対象外でした。感染していないと補償とならないので、これから契約する人は理解した上で加入したほうがいいです。
カロリさん(24歳・女性)
LINEのプレ花嫁系のオプチャで保険について知りました。自分がコロナにならないと保険はでないと聞きましたが、それでも念のため加入したのですが、安心感はあります。
あーこさん(28歳・女性)
未加入を後悔した新郎新婦さまの口コミ
恥ずかしい話ですが、披露宴中に式場のプールに落ちて、ドレスショップから20万円請求されました。あとから保険の存在を知り、入っておけばよかったなと思います。
オリエンタルさん(31歳・女性)
台風19号で結婚式が中止になったニュースをみて保険にはいっておけばよかったと思いました。残り3週間なので、保険には加入できないのですが、夫婦で心配しています。
K.G19さん(28歳・男性)
結局、無事に結婚式はできましたが、結婚式の2ヶ月前に父親が倒れたので、いろいろと不安でした。いま思うと保険に入っておけば、お金の問題だけは、どうにかなるなと思いました。
やまじさん(34歳・女性)
こんな新郎新婦さまは検討すべき!
結婚式保険の費用は1.5万円から。
決して安くはありませんが、キャンセル費用の相場と比べれば払う価値があります。
ただ、すべてのカップルが加入する必要はありません。
結婚式保険の補償内容、先輩カップルの声を検証すると、以下の新郎新婦さまは加入がオススメです。

キャンセル料の相場を考えると100万円以上なら必須、50万円を超えたら検討がオススメです。

インフルエンザに罹患したら自宅待機。熱が下がっても結婚式はできない可能性があります。

交通機関が止まる可能性あり、実際に2019年には台風によるキャンセルが多くありました。

家族が式直前にご逝去すると「結婚式を心から祝えない」という状況になるのが実情です。

「ドレスの汚れが気になり楽しめなさそう」と安心を買う新郎新婦さまも少なくありません。

早産で挙式日前に出産した花嫁さまも。お医者様とご家族と相談した上で実施しましょう。
結婚式保険の種類と比較
結婚式保険は非常に数が少ないです。
もっとも有名なのが、あそしあ少額短期保険の『佳き日のために』という保険で、ゼクシィや保険市場などメジャーな会社で取り扱いがあります。
なお、保険は値引きなどはできないため、
。式場独自の保険もあります。
式場が必ず案内するわけではないため、気になる場合はプランナーさんに相談しましょう。
結婚式総合保険『佳き日のために』
現時点で、結婚式保険は非常に少ない状況。
佳き日のためには、”結婚式総合保険”の名前のとおり、 となっています。
- 掛け捨てのため低価格
- キャンセルへの補償がある
- 物損など幅広い補償内容
保険加入前のチェックポイント
加入前のチェックポイントは以下の3つです。
- 補償対象範囲
- 補償期間
- 補償対象外
上記は、結婚式保険に限らず、生命保険や火災保険も同様。
新郎新婦さまだけでなく、ご両親にも相談して判断してみてください。

保険の条件は重要事項説明に書いてあるから確認しておこう
直前加入はできない!保険加入の注意点
加入できるのは
また補償開始日は、保険料の支払日から15日を経過した日です。
仮に結婚式が1年後だとすると……
1年前に加入しても、2ヶ月前に加入しても保険料は変わらないため、早めに検討しておくのがオススメです。
みんなが気になる結婚式のキャンセル事例
新郎新婦さまが気になるのは「保険に入る意味あるの?」ですよね。
保険は何でもかんでも適用されるわけではありません。
とくに気になるケースとして『コロナ』と『台風や豪雨』について取り上げました。
商品やプランにより諸条件や適用範囲は変わります。加入前に補償対象の範囲や条件を確認してください。
コロナウイルスによる結婚式のキャンセル
結論からいうと……
コロナウイルスによる結婚式保険の適用は限定的です。
※アンシェウェディング調べ
ご両親や新郎新婦さまがコロナに感染し、キャンセルしたら保険適用の対象。
しかし、感染リスクを懸念し、自主的にキャンセルしても補償対象外となります。
政府の緊急事態宣言により外出自粛となっても、新郎新婦さま・ご両親が感染していなければ補償対象外です。
なぜ緊急事態宣言なのに保険は適用されないの?
「なんで保険が適用にならなの?」
疑問に思う人も多いと思います。
適用されない理由は、コロナウイルスのような人類が経験したことのない疾病災害を、結婚式保険をつくった段階で想定しなかったから。
仮に日本全国の結婚式がキャンセルされる事態を想定して、保険プランを作ると非常に高額な保険料になってしまいます。
保険料は、保険制度に基づき純保険料(保険金の支払いに充当)に、付加保険料(運用コストや利益の費用等)を加算して算出されます。専門のアクチュアリー(保険数理士)により保険料が算出され、合理性を金融庁または財務局が審査しているため、高すぎても安すぎても認可が下りず、厳格に管理されています。
台風や豪雨による結婚式のキャンセル
近年、毎年のように大規模な台風や豪雨が発生しています。
大型台風の被害が大きい沖縄・九州だけでなく、豪雨による被害は全国で発生しますし、日本は地理的に地震が多いというのは周知の事実です。
では、台風や地震など自然災害による結婚式のキャンセルに、結婚式保険は適用されるのでしょうか?
※アンシェウェディング調べ
アンシェウェディングの調べでは、自然災害による結婚式のキャンセルは新郎新婦さまの自宅に被害があったかが保険適用の判断基準になるケースが多いようです。
式場周辺の被害状況は考慮されません。
たとえば交通機関がマヒしていても、補償対象にはならないのが実情です。

ただし、結婚式場の場所や被保険者の住居(平時)に気象庁から大雨や大雪の特別警報があったら適用対象だよ
なぜ保険は適用されないの?
保険の原則に「人為的に発生させられない事象は補償する」という考えがあります。
たとえば、台風や地震によって鉄道が止まった場合でいうと……
- 一部の路線で鉄道の運休となった場合、どの程度ゲストが結婚式に参加できないのか?
- 車で来るゲストにどの程度影響するのか?
など結婚式が実施できるレベルなのかどうかを人が判断します。
このケースでいえば、結婚式の実施可否の判断は、結婚式場もしくは新郎新婦さまです。


つまり式場と新郎新婦さまでは保険適用の判断が難しいという問題があります。
そのため新郎新婦さまの自宅に損害が発生したという明確な基準をつくり、保険適用の可否を判断するのが一般的なようです。
台風が近づいた10月12日(金)、週末の土日は都内の鉄道会社が計画運休を発表しました。
結婚式を控えた新郎新婦さまやゲストは、電車で結婚式場にいけなくなり、安全を考え中止にした新郎新婦さまがいたものの、台風による損害が発生していない人は補償対象外というケースが大半でした。(開催自粛というケースは補償対象外)
自然災害やコロナウイルスだけに、目を向けると結婚式保険はほとんど意味がありません。
しかし、新郎新婦さまやご両親の病気、インフルエンザ、結婚式当日の物損が心配な人にとっては、万が一の備えとしての安心感はあると思います。
基本的に結婚式保険は海外挙式は対象外。海外挙式なら、海外旅行保険がメインのブライダル特約があるため、旅行代理店や海外ウェディング代理店に保険や補償を確認しましょう。
1分で振り返り
この記事のまとめ
保険はあくまでも”もしも”の備え。
「加入したけど、使わなかった」が、新郎新婦さまにとってもゲストにとってもいいことです。
結婚式保険は想定外の事態に非常に心強い保険商品です。
ただし、新郎新婦様が想定しているリスクをその保険商品で補えるのかという点については事前に確認をするようにしましょう。
これから結婚式を挙げるリスクを不安に思っている新郎新婦様は、是非一度検討してみて下さいね!